免責事項
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YIHAI K1の概要
こんな人におすすめ
- 聴き心地重視
- 低域をしっかりと聞きたい
- 外出時も小さな音量で音楽を楽しみたい
- 低域の重厚感重視
- 通信品質重視
- 装着感重視
基本スペック
- 連続/最大再生時間:6h/25h
- 防水性能:IPX7
- 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
- 技適番号:215-JCD048
- 価格帯:3000円~5000円
- パッケージ:8.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:7.0/10.0
- 中域:7.5/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:9.5/10.0
- 通信品質:8.5/10.0
長所
- 小音量でもしっかり聞こえる低域
- 奥行き感のあるサウンド
- マイルド
- 聴き心地が安定している
- 重厚感がある
短所
- もっさりして聞こえやすい
- 天井感がある
- 籠もって聞こえやすい
- 解像感に欠ける
- 輪郭感に欠ける
- 分離感に欠ける
YIHAI K1の特徴
- Bluetooth 5.2 イヤホン QCC3040チップ搭載:2021年最新のBluetooth 5.2技術が搭載されたワイヤレスイヤホンで、通信速度・範囲・安定性が飛躍的に向上し、従来の通信問題、音飛び、途切れ、遅延の状況などを幅広く改善された完全独立型 ワイヤレスイヤホンです。Yihai K1イヤホンは、Qualcommの最新世代チップであるQCC3040を採用することで、さらなる高性能と低消費電力を実現。また、左右のイヤホンへそれぞれデータを伝送する「TrueWireless Mirroring」に対応。あらゆるスマートフォン・タブレットに対応しています。
- ENCデュアルマイク CVC8.0ノイズキャンセリング:ENCデュアルマイクノイズキャンセル機能により、喧噪な環境でもノイズを抑え、クリアな通話を実現します。そのほかCVC8.0ノイズキャンセリング機能を搭載したマイクが電話相手によりクリアな音声を届けてくれます。周囲の音や話し声はもちろん、電車、飛行機内の騒音も軽減されます。
- 高音質 ワイヤレスイヤホン:APTXならびにAACのBluetoothオーディオ コーデックをサポートしております。Androidデバイス中心に高音質再生が可能なaptXと、iPhoneなどiOSデバイスで高音質再生が可能なAACの両方に対応することで、幅広いデバイスで音楽や動画を高音質に楽しめます。
- フィット感 IPX7防水:人間工学に基づいたデザインは耳に負担をかけません。重さは片耳4.2gと軽く、持ち運びにも便利。イヤーピースも付属しているので自分の耳にあわせやすく、紛失も防ぎやすいです。水に浸かっても支障のないレベルIPX7の防水機能もあり、生活に便利なコスパのいいイヤホンです。
- 最大25時間再生:イヤホン本体は1回の充電で6時間連続再生ができます。充電ケースを使用すれば、最大25時間再生できます。(※再生可能時間は、音量、再生する内容、使用環境によって異なります)。充電ケースにバッテリー残量表示インジケーターが付き、いつでもバッテリーの残量を把握できます。
パッケージ(8.5)
価格帯では標準か少し上質なパッケージです。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- YIHAI K1本体
- 専用充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース(3サイズ)
- キャリイングポーチ
- マニュアル
ビルドクオリティ(8.5)
充電ケースはLED内蔵式です。メタリックなラインがおしゃれです。価格帯でビルドクオリティは悪くない方です。
装着感(9.0)
接続品質
aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟むと一瞬通信が途切れますが、その後は問題なく音楽は再生され、途切れはありません。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開ける |
電源OFF | イヤホンをケースに収納し、蓋を閉じる 長押しで手動電源OFF |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード |
リセット方法 | ①イヤホンをケースから取り出し、手動で電源OFF ②両方のイヤホンのマルチファンクションボタンを10秒長押し ③LEDランプが白色に点灯したら、マルチファンクションボタンをダブルタッチ ④LEDランプが点滅したら初期化完了 |
曲再生/停止 | マルチファンクションボタンを2回タップ |
曲送り | 右のマルチファンクションボタンを2秒長押し |
曲戻し | 左のマルチファンクションボタンを2秒長押し |
音量+ | 右のマルチファンクションボタンを1回タップ |
音量- | 左のマルチファンクションボタンを1回タップ |
通話応答 | マルチファンクションボタンを1回タップ |
通話終了 | マルチファンクションボタンを2回タップ |
通話拒否 | マルチファンクションボタンを2秒長押し |
音質
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- アナライザソフト①:TypeDSSF3-L
- アナライザソフト②:Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性(自由音場補正済み)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータスなど
測定値は有料記事をご覧下さい。
オーディオステータス
音質解説
YIHAI K1は重みと太さに優れた低域が強調されるドンシャリサウンドを持っています。低域の存在感が強く、全体的に支配的になるのが好みを分けそうです。聴き心地は安定していますが、中域が少し濁って聞こえやすく、音楽全体が暗く聞こえやすいところがあります。全体的にステージングが強調されすぎて聞こえるため、音場は奥行き感があり、広いですが天井の高さは平凡です。全体が落ち着いて聞こえるので、音楽をしんみりと楽しむには悪くありません。
以下のレビューはFiiO M15にaptX接続でつないでテストしています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.0)
- 原音忠実度:S-
- 臨場感:A+
- 深さ:A+
- 重み:A+
- 太さ:A
- 存在感:S+
YIHAI K1の低域はかなり存在感があります。多くの人にとって、比較的小さな音量でもしっかりと100Hz付近までの音が聞こえるはずなので、私のように普段小さめの音量で聞く人間にはわりと都合がいいですね。
深さも比較的しっかりしており、重みと太さにも優れているので重厚感は十分です。存在感のわりに傾斜は丁寧につけられているので、階層性はしっかりしています。引き締まり感は悪くなく、あまりブーミーにならず、うるさい感じはそれほどありません。わりと良質な低域です。
それでも中域に対してかなり優位なので、中域に影響しやすいところがあり、時々中域を濁らせる傾向があります。
中域(7.5)
- 原音忠実度:C-
- 厚み:A-
- 明るさ:B
- 硬さ:C+
- 存在感:B
中域は低域に比べると奥に存在し、全体の構造も奥行き感を強調されています。そのため薄く聞こえる傾向があります。ボーカルの子音、とくにサ行は少し刺さり感が強い傾向がありますね。
それでもチューニングは比較的丁寧で低域から中高域に至る奥行きのある、自然なつながり感のあるステージングを形成しますが、上下に窮屈です。
高域(7.0)
- 原音忠実度:C-
- 艶やかさ:C
- 鋭さ:C
- 脆さ:C-
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D-
- 存在感:C-
YIHAI K1の高域もわりと丁寧に調整されており、不自然なピークはなく、なめらかです。
曲によってサ行が少し刺さりますが、基本的に聞き心地がよく、不快な歯擦音の悪目立ちなどは少ないマイルドな雰囲気の高域です。
天井の高さ、余韻の広がりともに不足しているので、寸詰まり感が少し強く、窮屈に聞こえますが、その分中高域がかっつりと固めにしっかり聞こえるので、モニター感があります。
定位/質感
- 質感の正確性:D
- 定位の正確性:B+
- オーケストラのテクスチャ:B
- 雅楽のテクスチャ:B
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvořák: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
オーケストラは非常に窮屈な表現で、のびやかさに欠け、横長かつ遠くから聞こえます。全体的に薄っぺらいサウンドに聞こえます。
雅楽も倍音だけが押し出し気味に聞こえ、充実感に欠けます。聞いていて面白くないだけでなく、奥行き感が不自然すぎて、少し空間的に窮屈で余裕がありません。
音場/クリア感
- 音場:B-
- クリア感:A+
中域に奥行き感があります。深さは少し広めです。幅は普通か、もしかすると少し狭いかもしれませんが、奥行きが広く、上下が狭い分だけ印象的に少し広く感じるかもしれません。とはいえ、全体の音場は実際には窮屈です。
クリア感はかなり優秀ですね。
音質総評
- 原音忠実度:D+
- おすすめ度:C+
- 個人的な好み:B
YIHAI K1は低域の強いドンシャリサウンドです。わりとゆったりと音楽を聞きたいならおすすめできますが、多くに人にとっては、中域が少し遠すぎるのではないでしょうか。聴き心地はかなり良いです。
個人的には普通ですね。小音量で聴く場合に低域がしっかりしているのはいいですが、それ以外の表現でとくに感動するポイントがありません。むしろ生演奏の音源では不自然な奥行き感が気になります。
音質的な特徴
美点
- 小音量でもしっかり聞こえる低域
- 奥行き感のあるサウンド
- マイルド
- 聴き心地が安定している
- 重厚感がある
欠点
- もっさりして聞こえやすい
- 天井感がある
- 籠もって聞こえやすい
- 解像感に欠ける
- 輪郭感に欠ける
- 分離感に欠ける
小音量でもしっかり聞こえる低域
奥行き感のある中域
聴き心地が安定している
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。ソースはRME ADI-2 Pro FS R Black EditionとFiiO BTA30を用いています。コーデックはaptXです。
- SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
LACRIMOSA OF DANA -Opening Ver.-
- 原曲(-23LUFS)
- YIHAI K1
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- YIHAI K1
巨イナルチカラ
- 原曲(-23LUFS)
- YIHAI K1
ユルギナイツヨサ
- 原曲(-23LUFS)
- YIHAI K1
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- YIHAI K1
Intense Chase
- 原曲(-23LUFS)
- YIHAI K1
総評
YIHAI K1は低域重視のドンシャリサウンドを持ち、比較的小さな音量でも低域がしっかり聞こえ、音楽の全体像も把握しやすいのがポイントです。聞き疲れ感も少なく、聴き心地が良いのも美点です。通信品質も安定しており、装着感も良好なので、使い勝手も悪くありません。しかし、音楽全体がもっさりと暗いサウンドで聞こえやすい点は好みを分けるでしょう。
コメント
Hey thank you for the nice article. Only my one earbud gets paired with phone. I tried resetting and unpairing my earbuds but the problem still persists. Do you know how to solve this issue?
Hey there! Frankly, I’m not sure if a reset won’t fix it. I would try resetting it again and again, and if that doesn’t work, try pairing it to another device and see what happens. Either way, it would probably be faster to ask the manufacturer than to ask me. Thanks!