免責事項
- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
- 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。
- 「audio-sound @ premium」はamazon.co.jpおよびamazon.comほか通販サイトの取扱商品を宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣言プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラム等の参加者です。
Westone MACH 70の概要
こんな人におすすめ
- 奥行き感のある音が好き
- お金を使うのが好き
- Westoneファン
基本スペック
- インピーダンス:42Ω
- 周波数応答範囲:5Hz-22kHz
- 感度:110dB
- コネクター:T2コネクター
- 価格帯:100000円~200000円
- パッケージ:8.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:8.0/10.0
- 中域:7.5/10.0
- 低域:8.5/10.0
- 歪みの少なさ:8.0/10.0
長所
- 奥行き感のある音場
- 明るい中域
- 良好な定位感
- 重厚
短所
- 高域の拡張性に欠ける
- 不正確な質感
- 拡声器で強調したような不快なボーカル
- 音質に対して法外な価格設定
Westone MACH 70の特徴
3Way / 7基のバランスド・アーマチュア・ドライバー搭載
低域×1 中域×2 高域×4
MACH 70は、低域に重点を置いたバランスの良いチューニングと、自然できめ細かなサウンドを実現しています。音像定位は世界最高水準の解像度を誇り、サウンドステージは広大で幅広く、奥行きがあり立体的です。解像度やディティールを犠牲にすることなく豊かな低音を求めるすべてのミュージシャン、DJ、ゲーマー、音楽ファンに最適な製品です。
人間工学設計
シェルには強度が高く軽量なポリカーボネート素材を使用。フェイスプレートにはビードブラストとアルマイト加工が施されたアルミニウムを使用。人間工学に基づいた設計で長時間の使用でも疲れを低減します。
Linum UltlaBax T2ケーブル
Linum UltlaBax T2ケーブルは4芯構造で0.6Ωという低インピーダンスのケーブルです。サウンドに余分な変化や脚色をせず音楽の魅力を存分に引き出します。
充実の付属アクセサリー
製品保管・保護の為に、衝撃に強く耐水性にも優れたペリカンケース付属。また、高い密閉度を実現できる「TRUE-FITフォームイヤーチップ」と、耐久性に優れた特許取得の「STARシリコンイヤーチップ」各5サイズを同梱。
小説・コミックスシリーズ累計300万部発行した大人気の異世界もの!
ネオポルテ所属の人気Vtuber「緋月ゆい」によるTVアニメ『異世界のんびり農家』EDテーマ「Feel the winds」リリース!!
パッケージ(8.5)
パッケージは価格の標準を満たしています。内容物は多岐にわたります。開梱体験はなかなか楽しいですね。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- キャリングケース
- キャリングポーチ
- カラビナ
- クリーニングツール
- マニュアル類
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感(9.0)
装着感は良好です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
Westone MACH 70はアンプの出力インピーダンスの影響を受けます。
測定値は有料記事をご覧ください。
ANTELOPE AUDIO(アンテロープオーディオ)は、20年以上に渡りハイエンドのデジタルオーディオクロックやAD/DAコンバーターを手がけるメーカーです。プロフェッショナルが認めるクリスタル・マスタークロックを始めとする独自技術により、完璧なクロッキングを実現。レコーディングスタジオやプロエンジニア、プロミュージシャンはもちろん、オーディオファンからも高い支持を集めています。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
Westone MACH 70はニュートラルを意識した中域充実系のシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(8.5)
- 原音忠実度:S+
- 臨場感:A-
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:A-
- 存在感:A-
Westone MACH 70の低域はやや膨張的なものの、十分に直線的でかなり深くまで伸びています。
バスドラムは重みがあり、深さも感じられるものの、引き締まり感に欠け、明るく聞こえる傾向があります。リズムは分かりやすいので見通し感がありますが、生々しさは今一つに思えます。
エレキベースも黒さは悪くないものの、やはり沈み込みが甘く、深さで物足りません。
量的には低域好きを満足させる可能性がありますが、質的には今一つに思えます。
中域(7.5)
- 原音忠実度:A
- 厚み:A-
- 明るさ:B+
- 硬さ:B
- 存在感:B
Westone MACH 70の中域は比較的前面におり、明るく聞こえます。なだらかに後傾的になっているため、奥行き感が強調されています。
中域は少し窮屈で奥に遠のいて聞こえる感覚があり、質感はあまり正確ではありません。全体的にドライでかさついた感じがあり、ボーカルは薄っぺらく聞こえやすい傾向があります。
子音はかなりはっきり聞こえ、活舌は悪くないですが、やや刺々しい感じがあります。歯擦音や刺さりはそれほど強くありませんが、滑らかさに欠け、人工的で拡声器で強調されているような雰囲気に聞こえがちです。
金管やピアノもギンギンした音で聞こえやすく、耳当たりが少し強いですね。
高域(8.0)
- 原音忠実度:D
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B-
- 脆さ:C+
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D
- 存在感:C
高域は精細感を意識して調整されており、ディテールは悪くありませんが、拡張性に欠け、天井感が強い傾向があります。
直線性で少し物足りませんが、MACH 80より改善されているため、だいぶ定位感は分かりやすくなっています。ハイハットはギラつき感が強いわりに広がりが悪く、爽快感がなく、バイオリンや木管ものびやかさに欠けます。
定位/質感
- 質感の正確性:B+
- 定位の正確性:A
- オーケストラのテクスチャ:C-
- 雅楽のテクスチャ:C-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
質感の正確性で物足りず、スケール感も悪いため、フルオーケストラ向きとは言えません。
雅楽も同様の理由でおすすめできません。和音がギンギンしてサイレンのようにうるさく聞こえがちです。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B-
- クリア感:B+
- イメージング:B+
- 高域:A+
- 中域:B+
- 低域:B-
深さは標準か少し物足りず、中域で奥行きが強調され、高さは物足りません。
クリア感は価格を考えると少し物足りません。
イメージング性能は価格の標準以上です。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:D
- 個人的な好み:D
Westone MACH 70は上位機種のMACH 80から直線性とレンジが改善され、少なくともMACH 80よりはだいぶマシと言えるサウンドになっています。それでもハイエンド機種とは思えない窮屈な音場と不自然で聞き取りづらい中域を考えると、10万円以上を払ってこのイヤホンを買う気になる人は非常に少ないことが予想されます。まあ、MACH 80を買うよりは幾分節約になるだけでも、はるかに良いといえるでしょう。
音質的な特徴
美点
- 奥行き感のある音場
- 明るい中域
- 良好な定位感
- 重厚
欠点
- 高域の拡張性に欠ける
- 不正確な質感
- 拡声器で強調したような不快なボーカル
- 音質に対して法外な価格設定
奥行き感のある音場
良好な定位感
重厚
AMP Re:ゼロから始める異世界生活 レム Winter Maid image ver.
著名なアーティストとタイトーがタッグを組み、プライズの限界を超える作品を目指す最上級フィギュアブランド「ARTIST MASTER PIECE」!
「Re:ゼロから始める異世界生活」よりレムのフィギュアが登場!
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
ハイエンド音質を求めるホームオーディオユーザーのために、AMÁRI はリファレンスグレードの AD/DA コンバーター、最大 24-bit 384 kHz 変換と DSD 128 をサポート。使いやすいインターフェースと Antelope の代名詞となったクロッキングを提供します。他のオーディオファンコンバータとは異なり、AMÁRI は、ヘッドフォンのメンブレーンウェイト補正として機能する、ご自身で抵抗値を選択できる 2つ のヘッドフォン出力を備えています。
- 8つの DAC を実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異の ダイナミックレンジ 138dB DA 変換を実現
- デュアル ADC 構造 による、リファレンスグレードの ダイナミックレンジ 128dB AD 変換を実現
- 独立した デュアル DAC 構造 を採用した独自のヘッドフォン出力を搭載。(XLR バランス出力も可能)
- ヘッドフォンアンプは 17 Step の可変インピーダンス機能 を搭載、どんなヘッドフォンも完全に制御可能
- Antelope Audio の代名詞、64-bit Acoustically Focused Clocking (AFC) jitter management technology 採用
- 最大 384kHz/24-bit または DSD 128 に対応、ハイレゾや DSD 音源再生機として最高のポテンシャルを発揮
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- Westone MACH 70
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- Westone MACH 70
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- Westone MACH 70
この動画を YouTube で視聴
4月新番組アニメ「本好きの下剋上」第3期エンディングテーマとなる「言葉にできない」は、
「ハロー、ハロー」(TVアニメーション「あまんちゅ!~あどばんす~」エンディングテーマ)以来4年振りとなる
坂本真綾 作詞作曲によるアニメタイアップ曲。
総評
Westone MACH 70は上位機種のMACH 80より深みと重厚感にあふれた低域、改善された定位感、より優れた直線性を提供し、一般にMACH 80より音質面で優れています。とはいえ、価格を考えるとほとんど優れたところはなく、MACH 80よりはマシという以外、おすすめする要素はあまりありません。
コメント