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UGREEN Hitune X5の概要
こんな人におすすめ
- 重低域重視
- EDMが好き
- ダイナミックなサウンドが好き
- ドンシャリ系のサウンドが好き
- コストパフォーマンス重視
基本スペック
- 連続/最大再生時間:7h/28h
- 防水性能:不明
- 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
- 技適番号:210-158720
- 価格帯:5000円~10000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:9.5/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:9.5/10.0
- 歪みの少なさ:9.0/10.0
- 通信品質:9.0/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:12.5/10.0
長所
- 高いクリア感
- 比較的バランスが良い
- 重厚なサウンド
- 聞き疲れしにくい
- 適度な立体感の強調
- 自然な質感
- 優れた拡張性
- 没入感が高い
- ダイナミックなサウンド
- 安定した通信品質
短所
- 低域が強い
- ボーカルが少し暗い
UGREEN Hitune X5の特徴
- 【Qualcomm最新チップ「QCC3040」搭載】UGREEN HiTune X5ワイヤレスイヤホン、未来的なデザイン、最新のBluetooth 5.2を内蔵し、Qualcomm QCC3040でサポート、CDレベルのオーディオ品質と高速で安定した接続を提供できます。 HiTune X5 Bluetoothイヤホンには、10mm PUとPeek複合駆動スピーカーが搭載されており、聴覚体験を新しいレベルに引き上げます。
- 【高速ペアリングと安定接続】左右同時接続の新技術「TrueWireless Mirroring」:接続の安定性が飛躍的に向上しており、バッテリー使用効率も最大化されています。左右問わず、片耳のイヤホンで音楽を聴いたり、ハンズフリー通話をしたりすることができます。 音楽や通話が音途切れせずに楽しめます。
- 【4マイク搭載&ENC環境ノイズ低減】 Qualcomm最新のcVc 8.0ノイズキャンセリング技術を採用しており、環境音と声を識別して、環境音を抑え会話の声だけを拡張することできます。4つMEMSマイクロフォンを搭載し、高い耐干渉性と優れた安定性を備えております。 電車やバスなどで雑音が多い場所でもクリアな通話を楽しむことができます。
- 【最大28時間音楽再生&USB-C急速充電】HiTune X5 Bluetooth 5.2イヤホンはUSB-C高速充電に対応し、僅か1.5時間で充電が完了します。10分間充電するだけで最大1時間音楽再生できます。イヤフォン内部に 400mAh大容量バッテリーが付き、1回の充電で最大7時間使えます。 また、充電ケースを使用することで最大28時間音楽再生できます。
- 【70ms低遅延モードと音楽モード】遅延を最小70ms(0.07秒)まで抑える「低遅延モード」をオンにすれば、動画視聴やゲームなどの体験を向上させます。ハンズフリー通話やビデオ会議がよりスムーズになります。人間工学に基づいた形状で、 耳に入れる30°に傾斜型デザインを採用し、耳の構造にフィットするため快適に装着できます。また、XS/S / M / Lのイヤーチップが付属しており、自分に適切なサイズを選べます。iPhone iOS、Android、Windows、macOSをサポートするスマホと他のBluetoothデバイスと互換性があります。
開発者の声
読者の参考になるよう、UGREEN公式ブログ記事からの翻訳引用を掲載します。
Q:消費者向けにどのようなイヤホンを作りたいと思ってきたのですか?
Cherie(プロダクトマネージャー):イヤホンは、リスナーの最も基本的なニーズに応える必要があります。信じられないような音と外観を持ち、良好な価格設定で素晴らしい気分にさせてくれるものでなければなりません。
https://blog.ugreen.com/hitune-x5-product-journey/
Q:このイヤホンを装着したときに何を感じてほしいですか?
Cherie:安定したフィット感で快適に着用できることです。私たちは人を大切にする企業です。人間工学、ユーザーの習慣、審美的な好みなど、すべてを考慮してイヤホンを作り、最適化しています。
Brian(インダストリーデザイナー):私たちは、初期のデザインプロセスに力を入れました。何千人もの人間の耳とイヤーバッドの構造とサイズを研究し、私たちはインイヤー型のイヤーバッドと従来のイヤーバッドの間のユニークなデザインを模索しました。
一枚の紙に書かれたアイデアから、モデルを構築し、そこから何度も何度も繰り返し調整を行いました……。エレガントで美しい外観を確保する一方で、ユーザーには快適で自然な装着感を味わってもらいたいと考えています。
最も快適な装着感を提供するために、私たちは何度もイヤホンの形状を調整・最適化しました。デザインの細部を40回以上も変更し、常にやり直しを繰り返しました。最終的には、滑らかなラインの美しさと快適な装着感の最適なバランスを見つけ出しました。
https://blog.ugreen.com/hitune-x5-product-journey/
Q:人々がこのイヤホンを装着したときに得られる音響体験はどのようなものでしょうか?
Anson(音響エンジニア):より自然でリアルなサウンド。私たちは約2ヶ月間、何トンもの異なる振動板素材を選択し、比較検討しました。音響エンジニアのチューニング技術を駆使して、可能な限りのダイナミックドライバーを繰り返し比較し、振動板の違いによる音質の違いを分析しました。
最終的には「PU(ポリウレタン)+PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)複合振動板」に「CCAW」ボイスコイルと「高性能磁性体(NdFeB)」を採用し、最高の音質を実現することができました。
PU(ポリウレタン)はソフトで弾力性があり、深みのあるパンチの効いた低音を出すのに重要な素材です。私たちは、濁ったリバーブのような音質を避けたかったのです。PEEKは剛性が高いので、ボーカルを柔らかく自然に保つことができ、高音もキツくならずに鮮明に出すことができます。
私たちはスーパーバス・エンハンスメント・テクノロジー(超低域向上技術)という独自のチューニングシステムを持っており、低音と高音には特に注意を払いました。しかし、ポッドキャストなどが歪んで聞こえないようにするためには、中高音域の忠実度も高くする必要がありました。
X5はaptXコーデックをベースに、構造設計、厳選された素材、サウンドチューニングを施しています。低音、中音、高音が自然で滑らかに整い、音楽のディテールをより豊かに表現できる完全ワイヤレスイヤホンです。
https://blog.ugreen.com/hitune-x5-product-journey/
Cherie: 私たちは、ユーザーが本当に気に入ってくださる製品を手ごろな価格で提供し、皆様に素晴らしい音楽体験をしていただきたいと思っています。
このイヤホンは日常的な使用に最適で、実際の人々のニーズを考慮して設計されています。私たちは、人を大切にする企業として、皆様の生活をより便利にするという目標を常に追求しています。
https://blog.ugreen.com/hitune-x5-product-journey/
プロモーション動画
パッケージ(8.0)
UGREEN Hitune X5のパッケージは価格を考えると十分に上質です。イヤホンと付属品はApple製品と同じように機能的な配置がされており、取り出しやすくなっています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- UGREEN Hitune X5本体
- 専用充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース(3サイズ)
- マニュアル
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格を考えると、悪くありません。黒でまとめられたシンプルでエレガントな外観です。
テカり感が強いところがあるのは好みを分けるかもしれません。少し指紋が付きやすい傾向があります。
装着感(9.0)
耳が小さい人でも問題なく装着できそうです。収まりもよいでしょう。
接続品質
aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも通信が乱れることなく、一貫していました。かなり安定しているようです。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開ける |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納し蓋を閉じる |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード |
リセット方法 | ①イヤホンをケースに収納 ②両方のイヤホンをケースに収め、ケースのリセットボタンを10秒長押し ③ケースのLEDランプが2秒間点灯したらリセット完了 |
曲再生/停止 | 多機能ボタンを1回タップ |
曲送り | 右耳側の多機能ボタンを3回タップ |
曲戻し | 左耳側の多機能ボタンを3回タップ |
音量+ | 右耳側の多機能ボタンを2回タップ |
音量- | 左耳側の多機能ボタンを2回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを2秒長押し |
音声アシスタント機能 | 多機能ボタンを2秒長押し |
ノーマル/ゲームモード切替 | 多機能ボタンを4回タップ |
音質
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- アナライザソフト①:TypeDSSF3-L
- アナライザソフト②:Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性(自由音場補正済み)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータスなど
測定値は有料記事をご覧下さい。各モードの周波数特性の違いなど、より詳しい情報が参照できます。
オーディオステータス
音質解説
UGREEN Hitune X5は非常にバランスの良い、ニュートラル系弱ドンシャリサウンドを聞かせてくれます。ただし、低域は重みや深さが強く、とくに普段モニター系の低域が弱めのサウンドを好んでいる場合、存在感はかなり強く聞こえる可能性があるので、重低域を嫌う人にはかなり強いドンシャリ感があるように思えるかもしれません。私にはこれくらいがちょうどよいと思えるくらいですが、高域が減衰して聞こえる傾向がある年配の方には強すぎるでしょう。中域はほとんどフラットで、低域は中低域から少しずつ傾斜して丁寧に調整されながら盛り上がっています。
中域は少し窪んでいるので、わずかに暗く、ボーカルは少し遠い位置で聞こえます。中域を少し引っ込めることで奥行き感が再現されており、少し立体感の強調が感じられます。低域の強さを考えると、若者向きのサウンドです。全体としてこの価格ではかなりバランスの良いサウンドを実現しており、個人的にはかなり感心した機種です。
率直に言って、X5を聴いた私のUGREENに対する評価はうなぎ登りです。
以下のレビューはFiiO M15にaptX接続でつないでノーマルモードでテストしています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.5)
- 原音忠実度:S-
- 臨場感:A
- 深さ:A
- 重み:A
- 太さ:B+
- 存在感:A+
Hitune X5の音響構造において一般に、低域は存在感が強めに思えるでしょう。
深さと重みに優れており、歪みも少ないため、低域はクリアで階層的に聞こえます。ランブル(鳴動感)やサンプ(打撃感)はしっかりしています。
群遅延の測定値からも全くと言っていいほど低域に遅れを感じないことが予想されましたが、実際、太く重量感があるのにスピードのもたつきは感じません。歪みの少なさもあって、この価格ではかなりクリアで良質な低域と言えるでしょう。
立体的で深みのある重低域を愛する低域ジャンキーを十分満足させることができるほど、質の高い低域のイメージングが期待できます。
中域(9.5)
- 原音忠実度:S-
- 厚み:B-
- 明るさ:B-
- 硬さ:B-
- 存在感:B
中域は全体の中では少し窪んだ位置におり、少し暗く聞こえますが、それ自体はほとんどフラットに構成されているためにイメージングはスムーズで音像に澱む感じは殆どありません。
ボーカルは少し暗めで落ち着いた声色で聞こえます。楽器音に対しては少し埋没的に聞こえやすいところがあるので、中域内のステージングは平凡で少し音が集まっているように思えるでしょう。中域は少し窮屈に聞こえやすい傾向があります。
私にはほとんど低域との混濁感はありませんが、低域が中域とのパワーバランスで少し強いことは事実なので、年配の人には中域が少し埋没的に籠もって聞こえる可能性があります(EQで高域を減衰して確認)。
高域(9.5)
- 原音忠実度:B-
- 艶やかさ:B-
- 鋭さ:B
- 脆さ:C+
- 荒さ:D+
- 繊細さ:C
- 存在感:B
高域もこの価格帯のイヤホンとしては優れており、イメージングは良好です。
一般に低域が十分に働いており、音像の平面における凹凸も少ないうえ、空気感にも優れているため、音はスムーズで不快な刺さりや歯擦音はほとんどありません。
歪みも少ないので、マイクロディテールもはっきり聞こえ、音楽から繊細さと躍動感を引き出すことにかなりよく成功しています。若い健聴者にはとてもダイナミックで没入感が高いサウンドに聞こえるでしょう。
定位/質感
- 質感の正確性:S
- 定位の正確性:A-
- オーケストラのテクスチャ:S-
- 雅楽のテクスチャ:S-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvořák: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
Hitune X5はこの価格帯で、フルオーケストラのダイナミズムと中域の質感表現を両立させることができる稀有なイヤホンの一つであり、私はこれを文句なくクラシックファンにおすすめします。
それは私がfinal A3000でクラシックを聴くときに感じる不満をほぼすべて解消しています。すなわち、中域の透明度、低域の重厚感、バイオリンや木管をはじめ楽器音のスムーズなイメージングです。価格を考えると、すべてが高レベルであり、私は簡単にfinal A3000やAKG N5005を打ち捨て、これでフルオケを鑑賞する選択をすることができます。
雅楽の再現度も非常に素晴らしく、塩梅も適切に聞こえるだけでなく、和音の響きが詳細なのに、浮き上がって聞こえすぎず、ほぼ適切な位置にしっかりとした立体感で聞こえます。端的に素晴らしいと言えるでしょう。
音場/クリア感
- 音場:B+
- クリア感:A
奥行きは少し強調されています。高さと深さも標準以上です。
クリア感はかなり優秀です。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:S
- 個人的な好み:S+
UGREEN X5はこの価格帯で手に入れるべき完全ワイヤレスイヤホンの一つとして、文句なくおすすめできます。その完成度は高く、ステレオイメージングは完璧に近いと言えます。全体的な測定値も良好な水準を維持しており、完全ワイヤレスイヤホンの音質が同価格帯の有線イヤホンを凌駕しつつあることは確実だということがわかります。
あなたがどのくらいの年齢で、どの程度重低域を好むかどうかによって、このイヤホンのおすすめ度は変わります。
――低域が好きですか?なら間違いなくこれは良い機種です。
――低域が強い機種に苦手意識を持っていたり、50歳以上ですか?なら、この機種の低域は強すぎるかもしれません。
音質的な特徴
美点
- 高いクリア感
- 比較的バランスが良い
- 重厚なサウンド
- 比較的聞き疲れしにくい
- 適度な立体感の強調
- 自然な質感
- 優れた拡張性
- 没入感が高い
欠点
- 低域が強い
- ボーカルが少し暗い
クリア感が高い
重厚感がある
没入感が高い
総評
UGREEN Hitune X5は私にとってこの価格で手に入るというのが信じられない機種です。それはかなりバランスの良いドンシャリサウンドで、この手のサウンドにありがちな中域の不自然さがほとんどありません。ドンシャリ特有のダイナミズムの強調がありつつ、全体をニュートラルから逸脱しすぎない範囲にうまく収めようという巧みなバランス感覚が感じられるサウンドで、明らかに熟練したサウンドエンジニアの存在が感じられます。私は度肝を抜かれました。
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