免責事項
- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにLinsoulから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
- 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。
- 「audio-sound @ premium」はamazon.co.jpおよびamazon.comほか通販サイトの取扱商品を宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣言プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラム等の参加者です。
Tripowin Rhombusの概要
こんな人におすすめ
- サウンドバランス重視
- ソリッドでかっつりした音が好き
- 明るい音が好き
- 艶やかで色気のあるサウンドが好き
- イヤホンの見た目重視
基本スペック
- 再生周波数:20-20000Hz
- インピーダンス:24Ω
- 感度:105dB
- ピンタイプ:2pin 0.78mm
- 価格帯:10000円~20000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:9.0/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:10.0/10.0
- 低域:9.5/10.0
- 歪みの少なさ:8.5/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:11.5/10.0
長所
- バランスが良い
- 深みのある低域
- 自然な質感
- 媚びて甘やかに聞こえるボーカル
- クリアなサウンド
- ソリッドなサウンド
- 良好な解像度
- 美しい外観
短所
- 高域の拡張性で物足りない
- シャウティに聞こえやすいボーカル
- キンキンして聞こえやすい
- ディテールに欠ける
- 音が固くて聞き疲れしやすい
Tripowin Rhombusの特徴
- Knowles 33518バランスド・アーマチュア・ドライバー+10mm LCP/PUドライバー
- ソフトウェア・エンジニアによるCNCシェル・デザイン
- 着脱可能な高音質ケーブル
- 正確な音響
Tripowinについて
Tripowinは、最新かつ最先端のドライバー技術を駆使し、低価格で驚異的なオーディオパフォーマンスを実現することを目指しています。妥協のないドライバーの品質とエンジニアリングの経験に焦点を当て、国際的な賞賛を集める数々のオーディオソリューションを生み出してきました。オーディオマニアのコミュニティと密接に連携しながら、私たちは常に価格を超えた最高のサウンドを創造するために努力しています。それは、お財布に負担をかけない素晴らしいオーディオです。
プレミアムHi-Fiドライバー
Rhombusは、アメリカのKnowles 33518バランスド・アーマチュア・ドライバーと、新しい10mm LCP/PUコンポジット・ダイナミック・ドライバーを搭載しています。33518はKnowlesの最新のウルトラ・トレブル・トゥイーター・ドライバーで、極めて高いディテール再現性を容易に実現することが可能です。Tripowinの新しい10mm LCP/PUドライバーは、液晶ポリマーダイアフラム層をドームとして、ポリウレタン層をサスペンションエッジとして、複合設計で構成されています。この新しい設計により、シングルダイナミックドライバーのような音の均一性と、マルチドライバーセットアップの音色分布と特性を実現しています。
LCP層のタイトな振動板張力により、驚くほど速く緻密な中高音域の再生を可能にし、PU層は大きな波長を遅くして低音の鳴りを大きくし、豊かな中音域を実現しています。このダブルレイヤーコンポジット振動板には、ダブルレイヤーハイテンション銅ボイスコイルもマッチングし、よりレスポンスの良いドライバーの動きを実現しています。ヘッドホンに見られる強力なN52マグネットシステムと組み合わせることで、Rhombusはスピーカーのようなダイナミクスと豊かな質感の音楽体験を生み出します。
正確な音響
Rhombusは、音楽の楽しさとモニターの正確さのバランスを見つけるために音響学的に設計されました。新開発のダイナミックドライバーは、驚くほどパワフルなサブバスパンチと、豊かな中音域の質感を実現します。しかし、中音は濁ったり、肥大化したりしないようにうまく調整されています。高音はKnowlesのウルトラ・トレブル・バランスド・アーマチュア・ドライバーによってよく伸びていますが、突き刺さるような周波数がなく快適です。
ソフトウェアエンジニアリングによるCNCシェルデザイン
Tripowin Rhombusは、5軸のCNC機械加工プロセスで切断された航空宇宙グレードのアルミニウムで構成されています。このプロセスの精度は、すべてのユニットバッチに完全に均一な音響キャビティ彫刻を可能にし、ユニット間のチャンネルのアンバランスを低減します。ダイナミック型ドライバーとバランスド・アーマチュア型ドライバーには、それぞれに最適な音響チャンバーを設計。各ドライバーのチャンバーは、ノズルの手前にある中央のチャンバーで結合され、音色のミキシングと不要な高調波共振を除去しています。最後にフェイスプレートは、Rhombusの名前の由来となったユニークな多面体ポリゴンデザインで構成されています。
着脱式ケーブル
Rhombusは、3.5mmプラグに終端する着脱可能な2ピンケーブルを採用しています。この着脱式ケーブルにより、他のケーブルと組み合わせて、Rhombusの寿命を延ばしたり、さまざまなオーディオデバイスのケーブルプラグのニーズに対応することができます。
1BA + 1DD ハイブリッド・パフォーマンス IEM
Rhombusは、音楽の楽しさとモニターの正確さのバランスを見つけるために音響学的に設計されました。新開発のダイナミックドライバーは、驚くほどパワフルなサブバスパンチと、豊かな中音域の質感を実現します。しかし、中音は濁ったり、肥大化したりしないようにうまく調整されています。高音はKnowlesのウルトラ・トレブル・バランスド・アーマチュア・ドライバーによってよく伸びていますが、突き刺さるような周波数がなく快適です。
パッケージ(8.0)
パッケージは価格の標準を満たしています。紙製で簡単に処分できるのはいいですね。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- キャリングポーチ
ビルドクオリティ(9.0)
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
値段のわりに非常に美しい造形のハウジングです。
装着感(9.0)
装着感は良好です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
Tripowin Rhombusはアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
Tripowin Rhombusは中高域が強調されたサウンドシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.5)
- 原音忠実度:S
- 臨場感:A-
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:B+
- 存在感:B+
Tripowin Rhombusの低域は比較的良好な深さを持っています。
ドラムキックは十分にインパクトがあり、重みもあります。中高域が強めの影響か固い音でリズムもしっかり聞こえ、少しモニター的な印象の低域です。エレキベースもかなり黒いですが、やや広がりに欠ける印象を受けます。
わりと良好な低域と言えます。
中域(10.0)
- 原音忠実度:S-
- 厚み:B+
- 明るさ:B
- 硬さ:B+
- 存在感:B
Tripowin Rhombusの中域はやや凹んでおり、少し暗い位置で聞こえますが、質感は正確で比較的透明度も高めです。中域は下位機種に当たるCencibelから大幅に改善しています。
中高域が少し強めで艶やかな印象がありますが、キンキンギンギンして聞こえやすい点で気難しいところを感じるかもしれません。ソリッド感が高く、スネアの響きが硬質でキレを感じることができ、リズムはかなりはっきりします。ただ曲によってはやや強く打ち付けるように聞こえやすい音で目立ちすぎて気になるかもしれません。
女声ボーカルは艶が乗って聞こえますが、少し鼻にかかったように聞こえやすく、若干媚びた雰囲気を感じるところです。人によっては癖が強いと感じる音でしょう。
甘やかな雰囲気があるのでエロティックさが増して聞こえる傾向がありますが、若干タ行やサ行に力点が置かれやすく、シャウト感が強めで、唾が多く飛んでいるような気がする歌い方に聞こえます。
エレキギターはエッジが印象的に聞こえ、派手めに目立ちます。
高域(8.5)
- 原音忠実度:D
- 艶やかさ:B+
- 鋭さ:B+
- 脆さ:B-
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D
- 存在感:B-
高域は拡張性が物足りません。構造的には中高域が強調されています。
鮮明感は十分に高いですが、伸びが悪いせいで、煌めき感がきれいな割に、いまいち繊細さに欠ける印象があります。ハイハットの広がりがいまいち物足りず、爽快感に欠け、ガシャガシャとした荒っぽい感じが出やすくなっています。人によっては歪んで聞こえるような印象を受けるかもしれませんね。木管やバイオリンも少し伸び切らない印象です。
定位/質感
- 質感の正確性:S
- 定位の正確性:B
- オーケストラのテクスチャ:A-
- 雅楽のテクスチャ:A-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
Rhombusの中域は質感表現がかなり正確で、定位感も悪くないため、フルオーケストラ向きのイヤホンとしては比較的優れた選択肢です。重厚感も十分にあり、わずかにホールのような奥行き感が感じられます。スケール感がやや物足りないものの、艶やかさが強調された色気のあるサウンドはなかなか聞きごたえがあります。
雅楽は主軸となる篳篥の音がやや力強さに欠けますが、和音の華やかさが強調されていて、雅な雰囲気が増して聞こえます。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:A-
- イメージング:B+
- 高域:A+
- 中域:B+
- 低域:C+
低域の深さは標準以上で、中域は比較的前面におり、高域の高さは物足りません。
クリア感は優秀です。
イメージング性能は価格の水準以上です。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:A-
Tripowin Rhombusは中高域を強調した色気のあるサウンドを提供してくれるイヤホンです。サウンドバランスはおおむねニュートラルでバランスが良く、中域の質感も正確ですが、高域の拡張性がだいぶ物足りないため、若干Lo-fi的なサウンドになっており、少しレトロに聞こえる点が好みを分けるでしょう。
音質的な特徴
美点
- バランスが良い
- 深みのある低域
- 自然な質感
- 媚びて甘やかに聞こえるボーカル
- クリアなサウンド
- ソリッドなサウンド
- 良好な解像度
欠点
- 高域の拡張性で物足りない
- シャウティに聞こえやすいボーカル
- キンキンして聞こえやすい
- ディテールに欠ける
- 音が固くて聞き疲れしやすい
クリアなサウンド
ソリッドなサウンド
良好な解像度
Re:ゼロから始める異世界生活 プレシャスフィギュア レム~オリジナル桜イメージ ver.~
『Re:ゼロから始める異世界生活』より、レムが春をイメージした桜色のコーディネートで登場!
少しはだけた桜色の可愛らしい和装のメイド服と、躍動感のあるポージングでレムの健康的な美しさを際立たせます。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- Tripowin Rhombus
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- Tripowin Rhombus
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- Tripowin Rhombus
海外レビューの紹介
【海外レビューまとめ】Tripowin Rhombus:1BA + 1DD ハイブリッド・パフォーマンスIEM
Tripowin Rhombusについての海外レビューをまとめて紹介します。
総評
美しい外観が魅力のTripowin Rhombus。サウンドも比較的バランスが良く、艶やかで色気のある雰囲気で華やかな風味で音楽を再現してくれます。オーディオスペックも総じて価格の水準以上のため、価格帯の中ではおすすめしやすい機種です。とくに女声ボーカルやエレキギターに艶を求める人にはかなり魅力的な選択肢になりそうです。
コメント