免責事項
- このレビューはTribitから誠実な品質レビューを読者に伝えるために提供されたサンプルに基づいて書かれています。
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Tribit Flybuds C1の概要
こんな人におすすめ
- バッテリー駆動時間の長いイヤホンがほしい
- 音質はバランス重視
- 操作は反応がよく快適な物理式がいい
- 低域の重厚感重視
- 通信品質重視
- 装着感重視
基本スペック
- 連続/最大再生時間:12h/50h
- 防水性能:IPX5
- 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
- 技適番号:201-150740
- 価格帯:5000円~10000円
- パッケージ:8.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:9.0/10.0
- 中域:9.0/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:9.0/10.0
- 通信品質:8.5/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:10.5/10.0
長所
- 印象的な解像感が高い
- 奥行き感のあるサウンド
- バランスが良い
- 高域の拡張性、レンジ感に優れる
- ディテール感に優れる
- 空気感がある
- 重厚感がある
- 優れた通信品質
- 長いバッテリー駆動時間
短所
- 静寂感に少し欠ける
- わずかに低いかもしれない天井
- 重低域の深みに欠ける
- ANC、ヒアスルーなし
Tribit Flybuds C1の特徴
複合振動板で音質を追求したTWS「Tribit FlyBuds C1」
優雅さをまとうイヤーハンドルはゴルフクラブのエレガントな曲線から、装飾的なメタルメッシュはテニスラケットから着想を得ました。丸みを帯びた充電ケースは、小石のように手に馴染みます。手にするたびに、シンプルでスタイリッシュなデザインを実感いただけます。
- Qualcomm QCC3040 Bluetoothチップ
- 最新Bluetooth5.2規格
- CDレベルの音質
- クリアな音声通話
- CVC8.0ノイズキャンセリング
- 最大50時間の長時間再生
- 特許取得済みの物理ボタンデザイン
- Qualcomm True Wireless Mirroring
- 6mm径PU+PEEK複合素材振動板を採用:6mm径の振動板にはPU(ポリウレタン)とPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)のハイ ブリッド素材を採用、巧みな抑揚表現と歪みの抑制を実現しました。深く沈む低音域から透 明感ある高音域まで、迫力がありつつも繊細なサウンドを堪能いただけます。
- Qualcomm QCC3040搭載、「TrueWireless Mirroring」に対応:Bluetooth SoCに最新のQualcomm QCC3040を採用、安定した通信品質とともに高音質 コーデックaptXを提供します。左右ユニットへ独立したオーディオ信号を伝送する技術 「TrueWireless Mirroring」にも対応、iPhoneとAndroidのどちらでご利用いただいても 接続安定性向上と音ズレ・音飛び抑制に効果があるうえ、消費電力を大幅に低減します。
- マイクを4基搭載、クリアな音声通話を実現:イヤホンに4基(片側2基)の高性能MEMSマイクをビルトイン、通話中のノイズを抑制し フィードバックエコーを減らすQualcommの最新技術cVc 8.0の利用により、音声通話の妨 げとなる環境ノイズを最大90%低減します(弊社調べ)。マイクの取付位置や向きにも、弊 社の製品開発における豊富なノウハウが生かされています。
- 物理ボタンで快適操作:各種操作用として、イヤホン本体のハンドル部分に弊社特許技術の物理ボタンを搭載しまし た。音量調整や着信応答、曲の再生・停止・スキップ、Siriなどボイスアシスタント機能の 呼び出しを、スマートフォンに触れることなくスムーズに実行できます。
参考動画
プロモーション動画
レビュー動画(EL JEFE REVIEWS)
レビュー動画(Brian Unboxed)
パッケージ(8.5)
価格帯では標準か少し上質なパッケージです。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- Tribit Flybuds C1本体
- 専用充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース(2種類3サイズずつ)
- マニュアル
ビルドクオリティ(8.5)
装着感(9.0)
AirPods Proライクな装着感です。かなり快適です。
接続品質
aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟むと一瞬通信が途切れますが、その後は問題なく音楽は再生され、途切れはありません。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースは物理式です。
電源ON | ケースからイヤホンを取り出す 手動で起動する場合は多機能ボタンを2秒長押し |
電源OFF | イヤホンをケースに収納する 手動で行う場合は多機能ボタンを6秒長押し |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード |
リセット方法 | ①両方のイヤホンを充電ケースにセット ②充電ケースのボタンを10秒長押し |
曲再生/停止 | マルチファンクションボタンを1回クリック |
曲送り | 右のマルチファンクションボタンを2回クリック |
曲戻し | 左のマルチファンクションボタンを2回クリック |
音量+ | 右のマルチファンクションボタンを長押し |
音量- | 左のマルチファンクションボタンを長押し |
通話応答 | マルチファンクションボタンを1回クリック |
通話終了 | マルチファンクションボタンを1回クリック |
通話拒否 | マルチファンクションボタンを2回クリック |
音質
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- アナライザソフト①:TypeDSSF3-L
- アナライザソフト②:Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性(自由音場補正済み)
周波数特性/THD特性など
測定値は有料記事をご覧下さい。
オーディオステータス
ラウドネスステータス
音質解説
Tribit Flybuds C1は比較的ニュートラルなサウンドを意識した弱ドンシャリサウンドです。低域はTribitらしい重みを重視した調整で、中域は奥行き感があり、中高域でディテールが感じられます。
以下のレビューはFiiO M15にaptX接続でつないでテストしています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.0)
- 原音忠実度:S-
- 臨場感:B
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:B+
- 存在感:A-
Tribit Flybuds C1の低域はTribitらしい重厚感を重視したサウンドになっており、全体の中では存在感が強めに聞こえる傾向があります。
深さも十分あり、厚みとのバランスも取れているので階層性は明確です。
aptX接続の場合、重低域は弱くなる傾向があり、そのせいか音の黒さが足りず、コントラストと引き締まり感には少し欠けます。
キックとベースの描き分けは良好です。個人的にはベースの広がりはもう少し欲しい気もしますが、ほとんど不満がありません。
中域(9.0)
- 原音忠実度:A
- 厚み:B+
- 明るさ:B+
- 硬さ:B-
- 存在感:B
中域は奥行きが少し強調され、ステージングが良くすっきりとしていて風通しもよく、見晴らしが良いですが、少し濃厚感に欠けます。
ボーカルは比較的最前列に近い位置にいます。Tribitのサウンドは厚みがあり、ボーカルボディがしっかりしているので、芯は骨太です。一方でハリはわずかに柔らかく、嫋やかです。音量次第ですが、ツ音とサ行はわずかにアグレッシブですね。これはおそらく抜けが少し足りません。とはいえ、耳に刺さることはないので、ボーカルの聴き心地は安定しています。
奥行き感がある中域なので楽器音とボーカルの分離は良好です。定位は少し強調され、ボーカル周辺に定位の混濁感は出ません。また比較的定位の一貫性に優れているようです。
高域(9.0)
- 原音忠実度:A-
- 艶やかさ:B-
- 鋭さ:B-
- 脆さ:C+
- 荒さ:C-
- 繊細さ:C
- 存在感:C+
Trbit Flybuds C1の高域は中高域に比重が置かれていますが、拡張性も悪くなく、自然な伸びやかさがあります。天井は少し低く感じますが、十分妥協できるでしょう。
Tribit Flybuds C1高域はこの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンにしては余韻に優れており、耳にしつこく音が張り付かないのが美点です。マイクロディテールもわずかに不足気味ですが、よく表現され、鮮明感は高めです。それでいて、刺さりはうまく抑えられており、解像感はわりとくっきりしています。全体的に自然なピーク感を持っているのも特徴で、ところどころディテールを強調しつつ、全体的な原音忠実性が高いのも良いですね。
総体的にうまく調整されている高域です。
定位/質感
- 質感の正確性:B
- 定位の正確性:B+
- オーケストラのテクスチャ:B
- 雅楽のテクスチャ:B
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvořák: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
高域の原音忠実度が高く、抜けも良いので、高域の雰囲気はわりと生々しく聞こえます。低域は深さが足りないですが、重厚感は十分です。中域はわずかに薄っぺらい感じがあります。また全体的に音が明るめで少しツルツルしてますね。もう少しエッジ感がある方が自然です。
定位の一貫性は比較的優れています。
雅楽も全体の雰囲気はわりと悪くないですが、少し和音の集中しているあたりを強調しすぎ、前かがみに聞こえやすいですね。それから、やはりエッジ感が少し不足していて輪郭の引き締まりが悪いところがあります。中域は少し騒がしい、わずかにギャンギャン吠えた音に聞こえます。
雅楽の静寂感、幽玄さ、奥深さに欠ける印象を受けます。
音場/クリア感
- 音場:B+
- クリア感:A
中域に奥行き感があり、高域の拡張性もかなり優れているようです。音場は少し広めに聞こえるでしょう。
クリア感はかなり優秀ですね。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:A+
- 個人的な好み:A+
Tribit Flybuds C1は全体的にニュートラルに近い、弱ドンシャリサウンドを持ち、高域の拡張性にも優れています。Tribitらしい重厚感のある低域とリッチな中域、ディテールと余韻に優れた高域を持ち、全体的な原音忠実度も高めです。
ややHonkに聞こえやすく、音量を上げるとうるさげなところはありますが、明るく見通し感の良い、くっきりしたサウンドが好きならおすすめです。
音質的な特徴
美点
- 印象的な解像感が高い
- 奥行き感のあるサウンド
- バランスが良い
- 高域の拡張性、レンジ感に優れる
- ディテール感に優れる
- 空気感がある
- 重厚感がある
欠点
- 静寂感に少し欠ける
- わずかに低いかもしれない天井
- 重低域の深みに欠ける
- 輪郭感に欠ける
バランスが良い
奥行き感のある中域
優れた余韻
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。ソースはRME ADI-2 Pro FS R Black EditionとFiiO BTA30を用いています。コーデックはaptXです。
- SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
GENS D’ARMES(ロック系)
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
白き魔女(クラシック系)
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
Sophisticated Fight(JAZZ系)
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
LACRIMOSA OF DANA -Opening Ver.-
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
巨イナルチカラ
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
ユルギナイツヨサ
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
Intense Chase
- 原曲(-23LUFS)
- Tribit Flybuds C1
総評
Tribit Flybuds C1は全体的な音質のバランスと原音忠実性が高く、長時間再生と快適な装着感を実現した、ランニング愛好者や通勤生活者に最適の完全ワイヤレスイヤホンです。アクティブノイズキャンセリングやヒアスルー、ワイヤレス充電といった付加機能はありませんが、イヤホン単体としての使い勝手は良く、かなりおすすめできる機種です。
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