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TinHiFi T1Sの概要
こんな人におすすめ
- 厚みのある音が好き
- 響きが豊かなサウンドが好き
基本スペック
- 再生周波数:10-20000Hz
- インピーダンス:32Ω±15%
- 感度:105±5dB
- ピンタイプ:2pin
- 価格帯:1000円~3000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:7.5/10.0
- 中域:8.0/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:9.5/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:11.0/10.0
美点
- 響きが豊か
- 重厚な低域
- 奥行き感のある音場
- 優秀な解像度
- 優秀な透明感
- 厚みのある充実感の高いサウンド
欠点
- 籠っている音に聞こえる可能性
- ディテールに欠ける
- 繊細さの不足
TinHiFi T1Sの特徴
- T1Plusからのアップグレード
- ベリリウムメッキ振動板イヤホン
- 人間工学に基づいた、装着感の良いイヤホン
- Hifiグレードのイヤホンケーブル
- 目を引く外観
T1Plusからのアップグレード
T1Sは、T1PLUSをベースにドライバーをチューニングし、T1S用に開発された音響用シリコンスリーブを搭載し、中間周波数の密度を高め、優しい音色、低周波は強く飛び、高域はよく伸びます。
ベリリウムメッキ振動板イヤホン
ベリリウム合金振動板は、金属元素の中でも硬く、軽く、速く、チタンの2.5倍の軽さとチタンの3倍の剛性、12KM/Sという高い音速を持ち、その独特の物理的特性を活かしています。T1Sユニットには、98%までベリリウムメッキされたシングル振動板を採用し、ベリリウム振動板の高剛性と薄さの特徴を生かし、自然でふくよかな低音、クリアで繊細な中域、透明で刺激の少ないハイパスで、音楽をよりスウィートに表現します。
人間工学に基づいた、装着感ゼロのイヤホン
人間工学に基づいた設計で、軽量化を重視し、多くの人に装着していただけるように、イヤホン1個の重量はわずか3.2Gで、ほとんど装着感を感じさせません。
Hifiグレードのイヤホンケーブル
銀メッキワイヤーを使用した交換可能なワイヤーデザインで、T1sに完璧にフィットします。このクラスで最高の耐久性と音響性能の基準を満たすように選択されています。0.78mm 2ピン保護設計で、より信頼性と耐久性があります。
目を引く外観
T1sは、ホワイト、ピンク、ブラック、グリーンの4色の人気カラーを用意しており、気分や希望に合ったものを見つけることができます。イヤホン本体のカラーシェルは、芸術的かつ美的な美しさがあります。
パッケージ(8.0)
パッケージは全体として価格の標準以上と言えます。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーチップ
- マニュアル類
天空の高みから、鷲のように俯瞰して音楽を見渡すサウンド
MEAOESブランドから、2BA+2DD 4ドライバーハイブリッドイヤホン「Eagle」が発売されました。Eagleは知恵、勇気、自由、そして成功を象徴しています。MEAOESは、知恵と自由に満ちた音楽で私たちの内面を呼び覚まし、鷲のようにジャングルや山を旅し、本物の音を聴かせたいと願っています。
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
“尊死“続出で大反響!今一番応援したくなる、青春初恋ラブコメ!! コミックス累計発行部数は300万部を突破。 「このマンガがすごい!オトコ編」に2年連続ランクイン、 「次にくるマンガ大賞2020 Webマンガ部門」では1位を獲得し、 注目を集めている『僕の心のヤバイやつ』。 大人にも刺さる甘く切ないストーリーながら、 くすりと笑える展開に中毒者が続出し大きな話題を呼んでいる。
そしてついに、2023年4月にTVアニメが放送決定。 監督を務めるのは叙情的な演出に定評のある赤城博昭(『からかい上手の高木さん』)。 シリーズ構成・脚本は細やかな人物描写を得意とする花田十輝(『ラブライブ!』『響け!ユーフォニアム』)、 キャラクターデザインは勝又聖人(『五等分の花嫁∬』)、音楽は牛尾憲輔(『映画「聲の形」』『チェンソーマン』)が担当。 アニメーション制作は色彩の美しさに定評のあるシンエイ動画が務める。
さらに市川京太郎役に堀江瞬、山田杏奈役に羊宮妃那を迎え、 市川と山田が織り成す初恋模様をリアルに表現。 原作の紡ぐ世界観、そしてもどかしいほどゆっくりと近づいていくふたりの心を丁寧に描いていく。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
TinHiFi T1Sはアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
TinHiFi T1Sはニュートラルを意識した低域寄りのサウンドシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.0)
- 原音忠実度:S-
- 臨場感:B+
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:A-
- 存在感:A-
TinHiFi T1Sの低域はかなり深くまで伸びていますが、わずかに膨張的です。
バスドラムは重みはかなり強く、インパクトも強力で、ランブルもそれなりに感じられるますが、下はやや浅く、若干膨張感が出て柔らかみが出ます。
エレキベースは黒さは十分で、深みは十分ですが、広がりがわずかに足りません。
総じてこの低域は量的にも質的にも十分低域好きを満足させることができると思われます。一方で、中域に対する存在感はやや強く、中域を少し濁らせる傾向があります。
中域(8.0)
- 原音忠実度:A+
- 厚み:A-
- 明るさ:B+
- 硬さ:B+
- 存在感:B
TinHiFi T1Sの中域は中心部が凹んでおり、立体感が強調されています。全体の構造はステージングが強調され、響きが少し強く、奥行き感が強調されています。
明るさは不足していないものの、厚みが強くてややぼんやりというか少しどんよりする中域です。響きが豊かで包まれるような没入感があります。クランチ感やエッジ感はやや弱めです。主に高域が弱いせいでディテールや細やかな音の再現力もやや弱く、全体的に大味の表現になりがちです。
分離感が悪い印象を受ける一方、ボーカルがふくよかに聞こえ、楽器音の音像が大きく豊かで、空間が楽器音で色づくような充実した雰囲気が味わえます。
高域(7.5)
- 原音忠実度:C+
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B
- 脆さ:C-
- 荒さ:D
- 繊細さ:D
- 存在感:C-
高域は全体的に不足気味です。特に精細感は不足気味で、低域と釣り合ってません。
拡張性は相対的に悪くありませんが、ディテール感は不足するため、音楽表現の繊細さで物足りなさを感じます。シンバルクラッシュも地味で、広がりも少し物足りません。
音像一貫性は高いため、バイオリンや木管の伸び、倍音の表現は自然ですが、全体的に少し地味で派手さに欠けます。
定位/質感
- 質感の正確性:A
- 定位の正確性:C
- オーケストラのテクスチャ:B
- 雅楽のテクスチャ:B
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
中域の質感があまり正確でなく、ちょうど中心付近に響きが滞留しやすいのが好みを分けるかもしれません。また繊細さにも欠けるため、細やかな表現を楽しむというよりは、大雑把な雰囲気で音楽が響いている空間を楽しむというような感じになりがちです。木管やバイオリンの躍動感が感じられるもの、響きが強いせいか定位感もややわかりづらい傾向があります。
雅楽も繊細な雰囲気に欠け、全体的にややぼんやりして聞こえます。それが音源からの距離感を感じさせ、リアルの空間での響き方に近い雰囲気があり、奥行きのある音楽を生み出しています。包まれ感はあるので、没入感が感じられますが、細部があまりはっきりしません。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:A+
- イメージング:A-
- 高域:A+
- 中域:A
- 低域:B-
低域の深さは標準より少し物足りず、中域でやや奥行き感を強調し、高域の高さは少し物足りません。
クリア感は価格の水準を満たしています。
イメージング性能は抜群に近いです。中域の解像度が高いですね。
音質総評
- 原音忠実度:B+
- おすすめ度:B-
- 個人的な好み:B-
ウォームで響きが豊か、充実感の高い包まれ感のある音響空間が好みなら、TinHiFi T1Sの音を気に入る可能性があります。中域の出来は極端に悪いというほどではありませんが、やや物足りず、高域のディテールは抑えめなので、あまりオーディオマニアは魅力的だと思わない可能性があります。一方で、ゆったりとリスニングするにはかなり快適で心地よい調整と言えるでしょう。高域に敏感な人にも安全です。
音質的な特徴
美点
- 響きが豊か
- 重厚な低域
- 奥行き感のある音場
- 優秀な解像度
- 優秀な透明感
- 厚みのある充実感の高いサウンド
欠点
- 籠っている音に聞こえる可能性
- ディテールに欠ける
- 繊細さの不足
響きが豊か
重厚で深みのある低域
奥行き感のある音場
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + Loxjie D30を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
ハイエンド音質を求めるホームオーディオユーザーのために、AMÁRI はリファレンスグレードの AD/DA コンバーター、最大 24-bit 384 kHz 変換と DSD 128 をサポート。使いやすいインターフェースと Antelope の代名詞となったクロッキングを提供します。他のオーディオファンコンバータとは異なり、AMÁRI は、ヘッドフォンのメンブレーンウェイト補正として機能する、ご自身で抵抗値を選択できる 2つ のヘッドフォン出力を備えています。
- 8つの DAC を実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異の ダイナミックレンジ 138dB DA 変換を実現
- デュアル ADC 構造 による、リファレンスグレードの ダイナミックレンジ 128dB AD 変換を実現
- 独立した デュアル DAC 構造 を採用した独自のヘッドフォン出力を搭載。(XLR バランス出力も可能)
- ヘッドフォンアンプは 17 Step の可変インピーダンス機能 を搭載、どんなヘッドフォンも完全に制御可能
- Antelope Audio の代名詞、64-bit Acoustically Focused Clocking (AFC) jitter management technology 採用
- 最大 384kHz/24-bit または DSD 128 に対応、ハイレゾや DSD 音源再生機として最高のポテンシャルを発揮
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- TinHiFi T1S
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- TinHiFi T1S
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- TinHiFi T1S
総評
TinHiFi T1SはTinHifiのエントリークラスとして温かみのあるサウンドを提供します。解像度や透明度はエントリークラスとしては素晴らしい水準で、TinHiFiの面目躍如といったところでしょう。しかし、少しお金を出せばこのイヤホンをはるかに上回る体験が可能なTinHiFi C2が手に入るため、あえてこれを選ぶ必要はなさそうな気がします。もちろん悪いイヤホンではありません。
Trustear ZEROは低価格でありながら、優れた水準の音質を提供するだけでなく、ハイエンドにも匹敵するパフォーマンスを持っています。パッケージも価格の水準以上で、全体的に購入して損はすることはまずないと言えるイヤホンでしょう。文句なくお勧めできる製品の一つと言えます。
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