免責事項
- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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TFZ S2 Proの概要
こんな人におすすめ
- 重厚なサウンドが好き
- 中域が明るい音が好き
基本スペック
- 周波数特性:5Hz~40kHz
- インピーダンス:36Ω
- 感度:105dB
- ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin
- 価格帯:5000円~10000円
- パッケージ:7.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.0/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:6.5/10.0
- 中域:7.5/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:8.0/10.0
長所
- ノーコメント
短所
- ひどい左右差
TFZ S2 Proの特徴
- ダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバー(K4U)を搭載 「SECRETGARDEN」や「KINGII」「KINGLTD」などでも採用され高い評価を得た 2.5 世代のグラフェンドライバーの最終バージョンとしてチューニングされた「K4U」を搭載。 更に改良されたドライバーは優れた駆動力を有し、音楽のディティールを明確にすると共に温かく心地良いボーカル再生や楽器の位置が見えるような定位感、パワフルな低音域再生を実現します。
- 人間工学に基づき設計されたハウジング TFZ が今までに蓄積した経験を生かし 2.5 世代ドライバーの集大成と言える「K4U」を搭載した本機はサウンドは勿論、コストパフォーマンスにも優れた製品として開発されました。 樹脂素材を使用したハウジングは人間工学に基づきデザインされているため長時間のご使用でも疲れにくく快適な装着感を提供し屋内でも屋外でも安心してご使用いただけます。
- 高品質なだけでなく美しくしなやかなケーブル 同社「No.3」より採用の銀コート OFC ケーブルを本機でも採用、良好な高域特性とロスの無いより高品位な伝送を実現すると共に樹脂製の被膜を採用したケーブルは非常にしなやかで取り回しが良く快適な使い心地を提供します。 着脱式(2Pin0.78mm)採用のためリケーブルにより自分好みのカスタマイズを行うことも可能です。
パッケージ(7.5)
TFZの標準的なパッケージです。価格を考えると、標準的でしょう。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- キャリイングポーチ
- 説明書類
ビルドクオリティ(8.0)
装着感(8.5)
装着感は良好です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
TFZ S2 Proはアンプ側の出力インピーダンスにほとんど影響されません。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーピース Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
今回のS2 Proのユニットはおそらく右側が故障ユニットの可能性が非常に高いので、詳細はレビューしません。オーディオステータスや以下の評価値などは左側ユニットのみの測定値で判定しています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.0)
- 原音忠実度:S
- 臨場感:A-
- 深さ:A
- 重み:A
- 太さ:A-
- 存在感:A
ノーコメント。
中域(7.5)
- 原音忠実度:A+
- 厚み:A-
- 明るさ:B
- 硬さ:B+
- 存在感:B
ノーコメント。
高域(6.5)
- 原音忠実度:D
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B
- 脆さ:C-
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D-
- 存在感:C-
ノーコメント。
定位/質感
- 質感の正確性:A
- 定位の正確性:D+
- オーケストラのテクスチャ:C
- 雅楽のテクスチャ:C
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
ノーコメント。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B-
- クリア感:B+
- イメージング:B+
- 高域:A+
- 中域:B+
- 低域:C+
ノーコメント。
音質総評
- 原音忠実度:C+
- おすすめ度:C-
- 個人的な好み:C
ノーコメント。
音質的な特徴
美点
- ノーコメント
欠点
- ひどい左右差
ノーコメント
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- TFZ S2 Pro
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- TFZ S2 Pro
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- TFZ S2 Pro
総評
TFZ S2 Proは低域寄りのウォームニュートラル系のリスニングサウンドを持っていると思われます。次回はまともなユニットでレビューしたいですね。
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