免責事項
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TASCAM TH-06-TLMARISAの概要
こんな人におすすめ
- クラブやパフォーマンス練習で手頃に使い潰せる実用的なDJモニターを探している
- ライブ感のあるサウンドが好き
- 重厚感のあるサウンドが好き
基本スペック
- 周波数特性:10~26kHz
- インピーダンス:45Ω
- 感度:94dB
- 価格帯:5000円~10000円
- パッケージ:7.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:8.5/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:9.0/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:10.5/10.0
長所
- 重厚で深みのある低域
- シックで上品
- 力強く男性的で包容感のあるサウンド
- 自然な抜けの感じられる高域
- 奥行きのある音場
- 比較的良好な原音忠実度
- ライブ感がある
短所
- キレに欠ける
- 暗い
- ギンギンしやすい中域
- ドライ
TASCAM TH-06-TLMARISAの特徴
- 『東方Project』二次創作スマホ向けRPG『東方LostWord』とのコラボレーションによる、モニター ヘッドホンが登場! 各キャラクターを象徴するイラストをレーザー刻印により美麗再現!
- 『東方Project』二次創作スマホ向けRPG『東方LostWord』とのコラボレーションによる、モニター ヘッドホンが登場! ゲーム作品ファンのみならず、名曲ぞろいの『東方Project』楽曲を愛する方も、このヘッドホンで楽曲を更にお楽しみください。
- ヘッドバンドにはタイトルロゴを印刷。
- 左右ハウジングには各キャラクターイラストと、それぞれを象徴するヘッドホンだけのオリジナルイラストを、きめ細かな表現を得意とするレーザー刻印により美麗再現。
- ※パッケージは6種類とも共通デザインとなります。
パッケージ(7.5)
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格の標準以上です。非常に軽量で、デザインもかっこよいですね。折りたたみはできませんが、片耳モニタリングは可能です。
装着感(8.5)
イヤーマフはやや小ぶりです。装着感が硬い感じはなく、側圧も強くなく、通気性も良いので快適です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
TASCAM TH-06はアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回はFiiO M15で駆動してレビューします。
TASCAM TH-06は低域寄りのパワフルなサウンドを持っているモニターヘッドホンで、DJ向きというのも納得です。クラブの会場の熱気をリアルに再現することに重点が置かれているようですね。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.0)
- 原音忠実度:S-
- 臨場感:B
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:A-
- 存在感:A-
TASCAM TH-06の低域は重みと太さ、深みに優れており、重厚感のあるクラブ会場の雰囲気をよく再現します。
バスエクステンションモニターの名に恥じない、かなり深くまで到達する低域で、わずかに膨張的ですが、重低域の深いところも聞こえます。
バスドラムキックはかなり太く、厚みもあって力強く重厚で、ドスンという重みが感じられます。エレキベースも黒く広がり、音楽全体に熱気と力強さが感じられます。パワフルで男性的な低域ですね。
ランブルは少し弱いですが、低域マニアをかなり満足させることができそうです。
中域(8.5)
- 原音忠実度:A+
- 厚み:A-
- 明るさ:A-
- 硬さ:B
- 存在感:B
TH-06の中域は奥行き感が強調されており、色彩感を抑えてシックで静かに聞こえるようになっています。
やや色味を抑えたグレーに近いギターサウンド、キレよりも量感重視で聞こえてくるスネアなど、男性的で大人びた雰囲気が感じられる中域です。低域の影響もあり、暗くぼんやりして聞こえやすいですが、クラブの籠もり気味な空間表現をうまく再現しているように感じられます。
男声ボーカルは力強く、女声ボーカルは少し暗く落ち着いて聞こえ、個人的にはシックで上品に聞こえるので好きですが、快活さには少し欠ける印象で、元気が足りない表現に思えるかもしれません。
高域(8.5)
- 原音忠実度:B
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B-
- 脆さ:C
- 荒さ:D+
- 繊細さ:C-
- 存在感:C-
高域は密閉型で低域重視のチューニングがされているのにも関わらず、わりとのびやかでかなり自然に減衰しており、拡張性は悪くありません。さすがTASCAMです。
鮮明感はやや不足しており、ディテールは少し暗く聞こえますが、空気感はよく、抜けが自然で、音の実在感はかなり生々しく、優れています。中域で少し籠もる感じがあるのに、上で風通しがよく、滞留感がうまく発散されていきます。ハイハットも色味は少し地味ですが、シルキーで繊細に聞こえ、爽やかです。
定位/質感
- 質感の正確性:B+
- 定位の正確性:B-
- オーケストラのテクスチャ:A
- 雅楽のテクスチャ:B+
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
重厚感とダイナミズムが感じられ、奥行きが強調されてスケール感も少し増したように感じられます。中域は暗く、透明度がいまいちですが、ひびきの少しある空間表現に生々しさが感じられます。個人的には好きな雰囲気ですが、中域の暗さが好みかどうかで分かれそうですね。バイオリンの音や金管、木管はドライでみずみずしさに欠けます。
個人的な好みで言えば、雅楽も好きな雰囲気です。少しドライですがよく伸びる篳篥、ややギンギンしていますが、抜けが悪くないせいか案外耳にうるさく残らない和音など、飛び抜けてよくはありませんが、わりと聴き心地がよく、聴き応えを感じます。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:A
- イメージング:B+
- 高域:A+
- 中域:A-
- 低域:B-
低域の深さは標準かそれ以上、中域で奥行きが強調され、高域も十分な高さを感じます。
クリア感は価格を考えるとなかなか優秀です。
イメージング性能は価格を考えると標準以上です。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:A-
- 個人的な好み:A+
TASCAM TH-06はクラブにいるような臨場感のあるサウンドを再現することができる、優秀なDJモニターです。深みのある低域が生み出すライブ感の高いサウンドはリスニング用としても優れており、ヒップホップやEDM、レゲエなどを豊かな雰囲気で聴かせてくれるでしょう。ダイナミズムも良好なため、クラシックやJAZZも聴き応えがあります。
音質的な特徴
美点
- 重厚で深みのある低域
- シックで上品
- 力強く男性的で包容感のあるサウンド
- 自然な抜けの感じられる高域
- 奥行きのある音場
- 比較的良好な原音忠実度
- ライブ感がある
欠点
- キレに欠ける
- 暗い
- ギンギンしやすい中域
- ドライ
深みのある低域
シックで上品
奥行き感のある音場
Re:ゼロから始める異世界生活 プレシャスフィギュア レム ニットワンピース ver.
大人気のプレシャスフィギュアからオリジナルニットワンピースデザインのレムが登場!
生のぬくもり感が感じられるほど素材の質感に迫った造型が堪能できます。ゆるかわいい着こなしで甘えた雰囲気の愛らしさも絶品です。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- TASCAM TH-06
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- TASCAM TH-06
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- TASCAM TH-06
総評
TASCAM TH-06は生々しく深みのある低域を提供することができ、密閉型でありながら高域の抜けもよく、DJに会場の実際の聞こえ方に近い臨場感のあるサウンドを提供できる優秀なDJモニターです。ライブ感のあるサウンドが好きなら、音楽鑑賞用としてもなかなか優れています。
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