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Stayer HR-1の概要
こんな人におすすめ
- 明るいサウンドが好き
- ボーカルを大きく聞きたい
- 包まれ感重視
- 解像度重視
基本スペック
- 再生周波数:5Hz-40000Hz
- インピーダンス:16Ω
- 感度:100±4dB
- 価格帯:10000円~20000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.0/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:8.0/10.0
- 中域:7.0/10.0
- 低域:6.5/10.0
- 歪みの少なさ:8.0/10.0
長所
- 優秀な解像度
- 明るい中域
- 中域への適切なフォーカス
- 響きが豊かで没入感がある
- まろやかでメロウ
- 包まれ感がある
- ウォームで聴き心地が良い
短所
- 低域の深さに欠ける
- 質感の正確性の不足
- 構築感の不足
- 輪郭描写の不足
- 分離感が悪い
Stayer HR-1の特徴
- Hi-Res音源対応のオーバーヘッド型ヘッドホン
- 本製品はHi-Res音源に対応したオーバーヘッド型のヘッドホンです。Hi-Res音源に対応したヘッドホンとしては定番の作りを採用しており、誰もが高音質のサウンドをお楽しみいただけます。
- 原音に忠実で素直なサウンド。
- 装着感の良いアラウンドイヤースタイルのイヤーパッドが快適なリスニングを実現。
- 大口径40mmのドライバーユニットを採用。
- 5Hzの低域から40kHzの高域までサポート。バランス良く豊かな響き。
- 利便性と趣味性を向上させる着脱式のケーブル。
- 遊びの少ない丸型イヤーパッド採用
本製品では、耳に遊びが生まれにくい円形のイヤーパッドを採用。耳が小さめの方・女性・お子様でもフィットしやすく、その高い密閉性から生まれる没入感によって、音楽や語学の勉強などにより集中できることでしょう。 - カラーバリエーションは3タイプ
カラーバリエーションはBLACK&SILVERの本体をベースに、ROSE GOLD / SILVER / BLACKのアクセントを持たせた3タイプをご用意しております。
パッケージ(8.0)
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- ヘッドホン本体
- 3.5mm→6.35mmアダプター
- 説明書
RMEオーディオインターフェイスの新たなスタンダードモデル。最大20の録音チャンネルと20の再生チャンネル、SteadyClock FS、高性能マイク入力、内蔵パラメトリックEQ、USB録音機能、全ての機能を制御可能なスタンドアローン・モード機能を搭載。多彩な入出力に、プロフェッショナル・レコーディングを実現するスペック、RMEの定評ある安定性、必要な全てを備える機能群。それらをハーフラック・サイズに凝縮したRMEの新定番。
大ヒットのBabyface Proをさらに洗練させた後継モデル。
「SteadyClock FS」の搭載によって、1000 兆分の1 秒 (フェムト秒) 単位での正確なDAコンバージョンを実現。よりクリーン、より高解像のサウンドを提供します。
ADI-2 Pro FS と同じオペアンプを使用し、出力THDが最大10dB改善。また、ヘッドホンアンプとしての性能が大きく向上。3.5mmのヘッドホン出力は最大90mWまで対応し、出力インピーダンスは2Ωから0.1Ωまで減少しています。妥協のないサウンドを追及した傑作のUSB バスパワー対応オーディオインターフェイスです。
最大サンプルレート768kHzならびにDSDの再生/録音にも対応した超高精度AD/DAコンバーターであるADI-2 Proは、USB DAC、USBオーディオインターフェイス、さらにハイエンドなヘッドフォン・アンプとしても今までにない品質で提供するためにデザインされました。「ADI-2 Pro FS R Black Edition」は、S/N比が117 dBから120 db (123dBA) に向上し、歪みはフル・デジタル・レベルで-120 dB に改善されています。アナログXLR、RCA出力には2.5 dBのヘッドルームが追加され、歪みのないサンプル間ピークの上限が+4 dBFSにまで引き上げられます。また、ADI-2 DAC FSで採用された高機能で便利なマルチ・リモート・コントローラーが付属します。
ビルドクオリティ(8.0)
ビルドクオリティは価格の水準を満たしています。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
ルイジアナ州で設立されたPreSonus Audio Electronicsは、プロクオリティのオーディオ製品をハイコストパフォーマンスで提供し、世界各国のオーディオ・プロフェッショナル、ミュージシャン、アマチュアから高い評価を受けています。 DAWシステムのコントローラーやソフトウェアから、スピーカー、デジタルミキサーまで、長年培ってきた技術と実績により、業界でも最高水準の品質・信頼にて斬新な製品を提供しています。
PRESONUSのオーディオインターフェイスは、クオリティとコストパフォーマンスを両立したStudio USB-Cシリーズや、iOSなどのスマートデバイスにも対応した携帯性に優れるAudioBoxシリーズを始め、信頼性と時代を先駆ける斬新さを兼ね備えた多様な機種が提供されています。多数ある中から最適な機種をお選びいただけるよう、性能や機能の違いが一目でわかる比較表をご用意しました。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
Stayer HR-1はアンプの出力インピーダンスの影響をわずかに受けます。
測定値は有料記事をご覧ください。
ANTELOPE AUDIO(アンテロープオーディオ)は、20年以上に渡りハイエンドのデジタルオーディオクロックやAD/DAコンバーターを手がけるメーカーです。プロフェッショナルが認めるクリスタル・マスタークロックを始めとする独自技術により、完璧なクロッキングを実現。レコーディングスタジオやプロエンジニア、プロミュージシャンはもちろん、オーディオファンからも高い支持を集めています。
音質解説
今回はFiiO M15につないでレビューしています。
Stayer HR-1は中低域重視の変形U字型のサウンドシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(6.5)
- 原音忠実度:A+
- 臨場感:C+
- 深さ:B
- 重み:B+
- 太さ:B+
- 存在感:B
Stayer HR-1は中低域重視の調整で深さはあまり期待できません。
バスドラムの太さと重みは悪くありませんが、深さに欠け、ランブルは弱めです。
エレキベースは黒さに少し欠け、引き締まりは悪くはありませんが、やや明るめでじんわりとしたエッジのサウンドで聞こえます。
全体的に引き締まりが悪いので、低域好きを満足させることは期待できませんが、温かみのある音が好きなら悪くないでしょう。
中域(7.0)
- 原音忠実度:B
- 厚み:A
- 明るさ:A
- 硬さ:B
- 存在感:B
Stayer HR-1の中域は中心部がかなり前面に出てきて非常に明るく聞こえますが、質感はあまり正確ではありません。
中域全体の構造は後傾的でステージングが強調されており、奥行き感は感じられますが、エッジ感やクランチ感は悪いので、楽曲中心部の構築感にはあまりよくありません。基本的に混濁感が強くて曇っています。
精細感は十分にあるのでディテールが埋没することはありませんが、分離が悪く、全体的にもっさりして聞こえます。
一般にボーカル音像は大きめで響きが豊かで没入感がありますが、人によっては音が柔らかすぎたり、露骨に籠って聞こえるという場合もあるでしょう。少なくともオーディオマニア向きとは言い難い中域です。色味が薄く聞こえる感じもあるので、私は好みじゃありませんね。
高域(8.0)
- 原音忠実度:B-
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B-
- 脆さ:B-
- 荒さ:C-
- 繊細さ:C
- 存在感:C
Stayer HR-1の高域は精細感を意識して調整されています。拡張性は少し物足りませんが、悪くありません。
ヘッドホンとしては比較的一貫性のある調整がされているため、倍音の伸びはなかなか自然に聞こえます。下のほうはスカスカしていますが、ハイハットは比較的輝度がしっかりしており、粒立ちは細やかで繊細さが感じられます。
高域単体としてみると悪くない気もしますが、中域とのバランスを考えるともう少し存在感があったほうが良かったと思います。
定位/質感
- 質感の正確性:C-
- 定位の正確性:A
- オーケストラのテクスチャ:D-
- 雅楽のテクスチャ:D-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
これでフルオーケストラや雅楽を聴くのはおすすめしません。定位感は悪くないものの、中域の構築感が不足しすぎており、全体的にふわふわした音で聞こえます。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B-
- クリア感:B+
- イメージング:A-
- 高域:A
- 中域:A-
- 低域:B-
低域の深さは標準より物足りず、中域は前面に近いですが奥行き感が強調され、高域の高さは標準よりわずかに物足りません。
クリア感は価格以上です。
イメージング性能は抜群に近いです。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:C
- 個人的な好み:C
Stayer HR-1はHR-2に比べるとだいぶ評判が悪いという噂でした。たしかにHR-2のかなり良い出来と比べると、とくに中域の出来はよくなく、引き締まっていたHR-2の聞かせ方と比べると、全体的にメリハリがありません。
それでも色々調べた事前情報からもっと低域バカの籠った音を期待していたのですが、実際はもっと中域が明るい音で、思ったよりは籠り感が少なかったのは意外でした。もっと壊滅的な音質を期待していたのですが、好き嫌いはかなり分かれそうなものの、解像度や透明感はまともというか、元値の1万円台中盤という価格を考えてもちょっといいくらいで、とくにおすすめする機種でもありませんが、音がひどくて聞けないという感じではありません。総じて魅力の薄い、つまらないヘッドホンとは思いますけどね。
音質的な特徴
美点
- 優秀な解像度
- 明るい中域
- 中域への適切なフォーカス
- 響きが豊かで没入感がある
- まろやかでメロウ
- 包まれ感がある
- ウォームで聴き心地が良い
欠点
- 低域の深さに欠ける
- 質感の正確性の不足
- 構築感の不足
- 輪郭描写の不足
- 分離感が悪い
響きが豊か
明るい中域
没入感がある
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + Loxjie D30を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
ハイエンド音質を求めるホームオーディオユーザーのために、AMÁRI はリファレンスグレードの AD/DA コンバーター、最大 24-bit 384 kHz 変換と DSD 128 をサポート。使いやすいインターフェースと Antelope の代名詞となったクロッキングを提供します。他のオーディオファンコンバータとは異なり、AMÁRI は、ヘッドフォンのメンブレーンウェイト補正として機能する、ご自身で抵抗値を選択できる 2つ のヘッドフォン出力を備えています。
- 8つの DAC を実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異の ダイナミックレンジ 138dB DA 変換を実現
- デュアル ADC 構造 による、リファレンスグレードの ダイナミックレンジ 128dB AD 変換を実現
- 独立した デュアル DAC 構造 を採用した独自のヘッドフォン出力を搭載。(XLR バランス出力も可能)
- ヘッドフォンアンプは 17 Step の可変インピーダンス機能 を搭載、どんなヘッドフォンも完全に制御可能
- Antelope Audio の代名詞、64-bit Acoustically Focused Clocking (AFC) jitter management technology 採用
- 最大 384kHz/24-bit または DSD 128 に対応、ハイレゾや DSD 音源再生機として最高のポテンシャルを発揮
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- Stayer HR-1
- Stayer HR-2
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- Stayer HR-1
- Stayer HR-2
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- Stayer HR-1
- Stayer HR-2
総評
Stayer HR-1は明るく響きの豊かな中域を奥行き感を重視して聞かせる独特のサウンドが魅力です。解像度と透明度は十分に価格に見合っていますし、高域もそれなりに良く伸びているので、オーディオスペック的に不足感はありません。むしろ元値の1万円台後半くらいを想定しても少し良いくらいです。ただ、サウンドバランスはあまり万人向きとは言えないため、積極的にお勧めはできません。
私が聞いた噂では低域バカで高域が出てないような籠った音を期待していたのですが、少なくとも高域は上のほうでそれなりに伸びているので、そこまで露骨に音が籠っているという感じではなかったですね。そういうわけで、思ったよりひどくなかったのですが、かといって良い機種でもなく、むしろ総合的には少し魅力に乏しいヘッドホンだとは思います。ただ中域が広く聞こえるから好きという人もいそうですね。少なくとも圧迫感のない聞きやすい音です。
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