免責事項
- このレビューはSpinfitから誠実な品質レビューを読者に伝えるために提供されたサンプルに基づいて書かれています。
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Spinfit CP100+の概要
こんな人におすすめ
- 遮音性より通気性
- くっきりした明るいサウンドが好き
- 低域より高域重視
基本スペック
- サイズ:SS/S/M/L/XL
- 軸径:4.5mm-5.5mm
期待されるプラス効果
- 中域の明瞭感の改善
- 定位がより明確になる
- 輪郭が改善する
- 構築感の向上
- 刺さりのわずかな抑制
- 中域へのフォーカス感の向上
期待されるマイナス効果
- 高域の拡張の減少
- 余韻の減衰と広がり感の減少
- 質感の硬化
- 低域のわずかな減少
- 遮音性の低下
- 感触が悪化する可能性
Spinfitについて
Spinfitは台湾のイヤーピースブランドで、その高品質なイヤーピースはアフターマーケット市場で人気があるだけでなく、ULTRASONE SAPHIREのような高級イヤホンの付属品としても提供されています。音質にこだわりを持つイヤホンメーカーにとってSpinfitを同梱することはステータスであり、Spinfitもイヤホンメーカーに対して協力を惜しみません。たとえば最近ではXROUNDがその完全ワイヤレスイヤホン第一号であるVERSAのためにわざわざSpinfitのカスタムイヤーピースを特注しています。
Spinfit CP100+の特徴
- 肌に優しい素材でアレルギーが出にくく、ストレスフリーな装着感を実現
- イヤホンの装着性の向上により、サウンドディテールをより引き出すことが可能
- 弾力があり、柔と剛を備え、耐久性に優れる
Spinfit CP100+の音質アピールポイント
- 高音域:Spinfit CP100+を用いると、音場が改善され、空間表現が向上します。音が澄み渡り、刺さることのない快適なサウンドを実現します。
- 中音域:Spinfit CP100+を用いると、ボーカルの音がクリアに聞こえ、楽器の輪郭がより明瞭になります。
- 低音域:弾性のあるサウンドを実現し、ディテール感が増し、印象全体を改善します。篭もることがなく、アタックが向上し、音域全体の再現度が改善します。
パッケージ
装着感
もっちりした肌に吸い付く感触
Spinfit CP100+の装着感はCP100とは全く異なります。CP100ユーザーはCP100のアップグレードモデルだと思って買うと、だいぶ装着感が異なるので違和感を感じるかも知れません。さらっとした装着感だったCP100に比べると、よりもっちり、しっとりとした装着感になっており、肌に吸い付く感触が強くなっています。
遮音性は期待しづらい
遮音性は一般的にCP100よりも劣り、外部ノイズの透過量は増えます。耳道内の閉塞感は減るので、通気性は改善されます。つまるところ、CP100+はCP100の単純な上位互換ではなく、むしろ派生バージョンというべきものです。
装着感の調整はCP100より丁寧に行うのが良い
傘の材質が柔らかいせいか、装着感をしっかり調整しないとイヤーピースの密閉性が不足しやすく、低域が抜けやすくなる傾向にあります。耳に入れたら、普通のイヤーピースのように捻り込むのではなく、耳道を圧迫しすぎないよう気をつけながら、イヤホンのフェイスプレートを押し込むように、少し深い装着感になるようしっかり固定するのが良いと思います。一般的なイヤーピースより通気性が良いので、この方法でも耳道内の空気が圧迫される感じはほとんどないと思われます。むしろ密着性が悪いと頭を少し動かすだけでゴワゴワして快適ではありません。
ドライバー構成
Knowles 22955 LFドライバーはサウンドステージの強固な基盤となります。細かく調整された中域用の2基のカスタム1006ドライバーを持ち、さらに1基のカスタム30098および2基のカスタム31735ドライバーは、細かく詳細でありながら絹のような滑らかな高音を実現します。
全ての周波数はバランスが取れており、互いに調和しており、プロの音響設計によって技術的に保証され、すべての音源が正確かつリアルに表現されます。
最適なバランスチューニング
HiByの社内音響エンジニアチームは、蓄積された経験を活かして、このバランスの取れた周波数曲線に基づいた音響設計をまとめ、優れたサウンドのための必要な基盤を実現しました。
ハイレゾオーディオ認定
日本オーディオ協会からハイレゾ認定されており、高音質ハイレゾミュージックの再生に最適です。
音質
CP100と比較します。
周波数特性
以下の測定データはSee Audio ANOUを用いて測定比較したものです。
音質解説(CP100との比較)
Spinfit CP100+の測定値をCP100と比較すると、Spinfitの主張通り、中高域でディテールの改善が期待できることがわかります。
おそらく多くのイヤホンにおいて音の明度は増し、輝度は逆に少し安定し、曲にもよりますが、歯擦音は少し収まる可能性があります。超低域と超高域はおそらく密閉性が変化するためにレンジ感が失われる傾向が出やすいと思われます。音抜け、空気感は少し悪くなったように感じるかも知れません。
しかし、CP100+はイヤホンの輪郭感を改善し、アタックの存在感も向上させ、全体的に構築感を確かなものにし、サウンドの明瞭感を高めてくれるでしょう。とくに中域の定位がわかりやすくなることが期待できます。
この変化については測定値、録音音源の聴感、および実際の聴感で確認しました。
以下にレコーディングシグネチャーを用意しましたので、エレキギターとスネアドラムに注目して聞き比べてみて下さい。CP100+のほうが音の輪郭がはっきり聞こえるのがわかると思います。一方で、ハイハットを聴くとCP100のほうが音抜けが良く、空気感のある、繊細で爽やかな印象があることに気づくと思います。
イヤホンは測定時に使ったANOUから変更してFiiO FH3にしてあります。普遍的な効果があるか確認するためです。
BGVP DM8は完璧なパッケージであり、それは美しい外観、強力なサウンドを持っており、お財布に優しい価格で購入可能です。ユーザーは$350でこの素晴らしい製品を手に入れることができ、高品質なオーディオファン向きの音楽パフォーマンスを楽しむことができます。我々は以前、このブランドのDM6、DMG、Zeroや他の製品を試してみましたが、それらはどれも非常によくできていました。
BGVP DM8は滑らかで安定的、温和でウォームなサウンドで、中域を丁寧に聴かせるイヤホンです。その甘くふっくらとした、ニュアンスの柔らかい調和的なボーカル表現はどこか懐かしく、メロウでノスタルジックな雰囲気があります。マイルドで耳当たりが良く、音量を上げても荒れるところのないイヤホンです。ビルドクオリティやパッケージクオリティも価格の標準以上のため、この価格帯で音楽的な中域を持つイヤホンを探している人の最適解になりえます。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーのソースはAntelope Audio Amariを用いています。出力インピーダンスは-0.3Ωで、使用イヤホンはFiiO FH3です。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
GENS D’ARMES(ロック系)
- 原曲(-23LUFS)
- Spinfit CP100+
- Spinfit CP100
総評
Spinfit CP100+はCP100の単なるアップグレードモデルではありません。材質の変更により、装着感と遮音性、そして音質に与える効果は基本的に別物になっています。CP100+はCP100よりも中域へのフォーカス感が向上しており、明瞭性を高めて構築感を改善し、一般的なイヤーピースよりも音楽の心臓部をよりくっきりと定位感確かに聴かせてくれることが期待されます。また、通気性が良いために、密閉感の強いイヤーピースが苦手な人にとっては最適な選択肢の一つになるでしょう。
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