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この製品の要点
- 公称値35dBの強力なANC性能
- SoundPEATS初のANC対応完全ワイヤレスイヤホン
- 強力な重低音を持つウォームサウンド
SoundPEATS初のアクティブノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホン
SoundPEATS T2はSoundPEATSがブランドとして初めてリリースしたアクティブノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホンです。
低価格ワイヤレスイヤホンで圧倒的な存在感を持っていたSoundPEATSですが、完全ワイヤレスイヤホンでは必ずしも先駆的ではありませんでした。ライバルブランドであるHavitやANKER、AUKEYなどに比べて、当初は出遅れていました。初期のSoundPEATS製完全ワイヤレスイヤホンであるSoundPEATS Q29やSoundPEATS Q16は決して成功したとは言えない機種です。
しかし、SoundPEATS Truefreeの投入以降、その優れたコストパフォーマンスで完全ワイヤレスイヤホン市場でも存在感を高め、いまや低価格で最も強力なブランドの一つになっています。
2020年は完全ワイヤレスイヤホンにとってマルチドライバーとアクティブノイズキャンセリングの年になりました。とくにアクティブノイズキャンセリングの進化は躍進的で、2019年には一部の高価格機種でしか楽しめなかったアクティブノイズキャンセリングが、低価格の完全ワイヤレスイヤホンでも普通に楽しめるようになり、EarFun Air Proのような一部の機種は大手ブランドのフラッグシップクラス並みの静寂性を低価格で提供しています。
一方で、SoundPEATSはアクティブノイズキャンセリング機種をこれまで投入しておらず、市場の流れに取り残されているようでした。これはTruefreeを投入するまでの完全ワイヤレスイヤホン市場でのSoundPEATSの状況に似ています。
今後SoundPEATSがどういう製品展開をするかはわかりません。SoundPEATS T2はSoundPEATSにとってTruefreeのような新たな展開の第一歩となるのでしょうか?今回は海外のレビュー記事からその真価を探ってみたいと思います。
SoundPEATS T2の特徴
- 異なる周波数が混ざった音を繊細に再現する12mmダイナミックドライバーにより、画期的なサウンド体験をもたらす:自社が独自開発した音質向上技術を使用し、異なる周波数の音声シグナルをバランスよく分別させ、12mmの高品質のダイナミックドライバーで音質を大きく高め、迫力のある音を奏でます。低音域だけではなく中・高音域の表現力も格段にアップされ、パワフルで深みのある低音をプラスし、透明感のある立体サウンドかつ爽やかな余韻の抜け味が心地よく耳に馴染んできます。
- アクティブノイズキャンセリング、外部のノイズを遮断し、包み込むようなサウンドを生み出す:最大35dBのノイズ低減性能を持つノイズキャンセル機能によって、電車(地下鉄など)や飛行機、カフェや人込みの多い場所でも周囲の雑音が打ち消せ、外でも屋内でも没入感の高い快適な環境で音楽を楽しむことが可能です。高遮音機能のもつため、耳栓としての活用も期待でき、勉強やデスクワークなどに活用できます。
- 外部音取り込みモード、音楽を楽しみながら、周囲で起きていることが分かる:本製品は周囲の音を聞き取りやすくする外音取り込み機能が搭載されています。カフェやコンビニのレジで店員さんとの応対のために音楽を止めなくても、店員さんの話をしっかりと聞き取ることができます。
- 駅のアナウンスもはっきり聞き取れ、乗車の際に、音楽に夢中し過ぎて、うっかり目的地を通過してしまう心配がありません。ヒアスルーを搭載しない一般的な完全ワイヤレスイヤホンと異なり、周囲の音を確認するためにイヤホンを外す必要がないため、イヤホンが落下して、傷が付いたり破損したりしてしまうリスクが少なくなり、イヤホン落下や紛失による損失の可能性が減ります。
SoundPEATS T2の技術仕様
- 連続/最大再生時間:10h/30h
- 防水性能:不明
- 対応コーデック:AAC/SBC
- 公称ANC深度:35dB
- 技適番号:018-210003
海外レビューまとめ
引用個所については例のごとく適度に超訳です。
Scarbir
総評
心地よい温かみのあるサウンド、優れた通話品質、優れたバッテリー寿命:強力なアクティブノイズキャンセリングの奇妙な効果音がなければ、SoundPEATS T2はエポックメイカーになれたでしょう。
バッテリー性能と装着感は素晴らしい
ScarbirはSoundPEATS T2の優れたバッテリー性能と装着感に感銘を受けたようです。彼の耳にはT2は快適にフィットしたらしく、何時間も快適に装着できると述べています。さらに、バッテリー持続時間はANC OFFで9時間、ANC ONでは半分程度になるものの、それでも優れていると評しています。彼はこうした使い勝手に関わる項目について、T2に高い評価を与えています。
通話品質も良好
Scarbirによると、T2の通話品質は比較的優れています。通話はややロボットのように相手に伝わると述べていますが、通話中の環境ノイズ低減効果は高く、充分実用的なようです。
ANCは品質は悪くないが、挙動に問題あり
Scarbirによると、T2のANC性能はかなり優れており、バックグラウンドノイズの削減能力は価格を考えると優秀なようです。しかし、Scarbirによれば、T2のANCには問題があるようです。音楽を再生していない状態のときに脈拍のような音がかすかに聞こえたり、電子音ノイズのようなものが聞こえると言っています。私のT2はもう少しあからさまに突発的なノイズが大きく出ます(レビュー参照)が、ScarbirのT2もそれほどあからさまでないまでもANCに問題があることは間違いないようです。
SoundPEATS T2のアクティブノイズキャンセリングの完成度は高くありません。
サウンドはウォーム
Scarbirの耳には、T2のサウンドは暖かく親しみやすいサウンドですが、SoundPEATS Sonicのようなシャープ感がないと述べています。ScarbirにはT2の高域の伸びが悪く思え、あまり彼を満足させていないようです。彼はこのイヤホンをJAZZ、ブルース、ボサノヴァ、ソウルといったジャンルに向くと結論づけています。
競合機種との比較
vs SoundPEATS Sonic
T2のほうが暖かいサウンド。Sonicのほうがより音が明るいが、ときどきとげとげしい。T2の方が音が滑らか。
vs Earfun Free Pro
ANCはT2のほうがはるかに強力。Free ProはT2よりも魅力的な中低域を持ち、空気感でも優れる。Free Proのサウンドの方が明らかにおすすめ。
vs Oppo Enco W51
T2よりもANCは強力。T2とW51はよく似ているサウンドキャラクターを持っている。W51のほうが中高域が拡張されており、ボーカルが活き活きしている。
vs Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro
T2よりもANCは強力。ヒアスルーはT2のほうが優秀。Liberty Air 2 proのサウンドは中低域と低域に寄っていて鈍いが、アプリで調整可能なため、調整込みならT2より素晴らしい。
vs FIIL T1 Pro
T2に比べてより強い中高域と高域。T1 ProはT2に比べ、ギターサウンドのような中域をより詳細に聴かせ、ボーカル、トランペット、シンバルのディテールを引き出す。しかし、T2のような滑らかさがなく、ときどき音がとげとげしく聞こえがち。
vs MPOW X6(QCY HT01)
T2のほうがANCは優秀。T2より高域が伸びており、一部の曲で明るく聞こえる。T2は中域と中低域でより分離感に優れ、インパクトがある。
vs SENNHEISER CX 400BT
CX400BTのサウンドはT2に似ているが、ボーカルははるかに存在感があり、低域と中域の両方で楽器の輪郭が明瞭で、サウンドステージも明確。
ehnocord.com
長所
- 良好なANC
- 音質
- コンパクトケース
- 防水性能IPX6
- 品質の良いアンビエントモード
- 良好なバッテリー寿命
短所
- 待機時間が短い
- 通話品質が悪い
- 曲戻し機能はありません
ANCとヒアスルーは良い
ehnocordのレビュアーはT2のANC性能とヒアスルーに満足しているようです。Scarbirや私の個体にあるようなANCの問題点についてはとくに言及されていないようです。
本物の重低域を持つ
ehnocordのレビュアーはT2の重低域を本物だと感じたようで、ベースヘッド(低域好き)にとって夢のようなイヤホンになり得ると述べています。低域はSoundPEATS Sonicの同等以上と評価しています。エネルギッシュなボーカルと強力な重低音はehnocordのレビュアーをほぼ完全に満足させたようです。おそらく彼も私と同じく低域ジャンキーの傾向がありますね。
通話品質は悪くない
ehnocordのレビュアーによれば、T2の通話品質はまともなレベルでほぼ問題ありません。しかし、ときどき通話音声にデジタルノイズのようなものが混じると述べています。それは通話品質にそれほど影響しないようですが、気になったようです。
Youtubeレビュー
Digital Slang
Gamesky
当ブログのレビュー
SoundPEATS T2の当ブログのレビューは以下になります。
まとめ
SoundPEATS T2の海外での評価は比較的高いようです。ANCをはじめ、動作はやや不安定なように思え、完成度は高くないところがありますが、それでも他に代えがたい独特の魅力を持っている機種です。これらレビューを読むと、サウンドパフォーマンスは価格帯最高というわけではなさそうですが、充分優秀と言えそうです。
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