【モニターヘッドホン SONY MDR-MV1 レビュー】立体音響時代に合わせて定位感を重視した空間表現系モニター

【モニターヘッドホン SONY MDR-MV1 レビュー】立体音響時代に合わせて定位感を重視した空間表現系モニター 50000円~100000円
SONY MDR-MV1

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SONY MDR-MV1の概要

こんな人におすすめ

  • 定位感重視
  • SONYファン

基本スペック

  • 再生周波数:5Hz-80000Hz
  • インピーダンス:24Ω
  • 感度:100dB/mW
  • 価格帯:50000円~100000円

audio-soundスコア
SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1

  • パッケージ:7.0/10.0
  • ビルドクオリティ:8.5/10.0
  • 装着感:8.5/10.0
  • 高域:9.5/10.0
  • 中域:8.0/10.0
  • 低域:8.0/10.0
  • 歪みの少なさ:9.0/10.0

長所と短所

長所

  • 優れた定位感
  • 良好なダイナミズム
  • 奥行き感のある音場
  • まろやかでメロウ
  • 包まれ感がある
  • ウォームで聴き心地が良い
  • 良好なレンジ感
  • のびやかでつながりの良い音像
  • 優秀な解像度
  • 優秀な透明度

短所

  • 低域の深さはもう少し欲しい
  • 質感の正確性の不足
  • 構築感の不足
  • 輪郭描写の不足
  • サウンドパフォーマンスを考えるといささか高すぎる値段設定
  • 必要最低限の付属品

SONY MDR-MV1の特徴

SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1

音源に付与する正確な空間情報を再現する背面開放型音響構造

立体音響音源をヘッドホンで再生する際には、音源に付与されている、空間で発生する反射音の情報を、頭部伝達関数を考慮して信号処理を行うことにより、仮想的に立体音場を再現します。
ハウジングを音響的に塞がない背面開放型音響構造を採用することにより、ヘッドホン内部の反射音を低減し、より正確な音場再現を可能としました。また、ドライバーユニットの前面と背面の通気を最適にコントロールするために、音響レジスターを可能な限り大面積で使用し、空間共鳴を排除。色付けの少ない自然で充実した低音域再生を実現しています。


 

パッケージ(7.0)

SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1

エコな紙製パッケージです。価格が価格なので、いくらプロ用機材とはいえ、この価格帯では普通はキャリングケースが付属するのが一般的です。

パッケージ内容

  • ヘッドホン本体
  • 6.35mm⇒3.5mm変換アダプタ
  • 説明書
SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
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RMEオーディオインターフェイス特集
RMEは、ドイツ・ミュンヘンに近いハイムハウゼンという町で1996年に設立されました。以来、音楽レコーディング/ 制作、放送、ライブ、音声解析といった「音のプロフェッショナル」のジャンルでトップ・クラスの信頼度を誇るメーカーになりました。プロフェッショナルの現場からの厳しい要求に応えることにより鍛えられた高い音質と安定性は、オーディオインターフェイスというかたちでスタジオだけでなく、ご家庭やモバイル環境でもその真価を発揮します。マイスターの国が生み出したオーディオインターフェイスによる、その透明無垢なサウンドをぜひご体感ください。
ADコンバーター比較試聴 - マスタリング・フローにADI-2 Pro FSを導入する理由
Babyface / Fireface シリーズ

音質改善のカギは、音の入口と出口。それを担うオーディオインターフェイスに搭載されるクロックの精度は、音質を決める重要なファクターとなります。Babyface / Firefaceシリーズを含むRME製品には、SteadyClockという高精度で超低ジッターな独自のクロック技術が搭載されており、高い技術に裏打ちされた自社開発のドライバーと相まって、圧倒的な低レイテンシーと安定性を実現します。そしてファームウェア (無償提供) の更新により、5年10年と長期に渡って最新の環境に対応した状態で使い続けることができるため、コスト・パフォーマンスにも長けています。音楽制作やライブの現場作業に限らず、ご家庭でゆったりと音楽を楽しむ為のPCオーディオ用途でも高い人気を誇っています。

Fireface UCX II

RMEオーディオインターフェイスの新たなスタンダードモデル。最大20の録音チャンネルと20の再生チャンネル、SteadyClock FS、高性能マイク入力、内蔵パラメトリックEQ、USB録音機能、全ての機能を制御可能なスタンドアローン・モード機能を搭載。多彩な入出力に、プロフェッショナル・レコーディングを実現するスペック、RMEの定評ある安定性、必要な全てを備える機能群。それらをハーフラック・サイズに凝縮したRMEの新定番。

Babyface Pro FS

大ヒットのBabyface Proをさらに洗練させた後継モデル。
「SteadyClock FS」の搭載によって、1000 兆分の1 秒 (フェムト秒) 単位での正確なDAコンバージョンを実現。よりクリーン、より高解像のサウンドを提供します。
ADI-2 Pro FS と同じオペアンプを使用し、出力THDが最大10dB改善。また、ヘッドホンアンプとしての性能が大きく向上。3.5mmのヘッドホン出力は最大90mWまで対応し、出力インピーダンスは2Ωから0.1Ωまで減少しています。妥協のないサウンドを追及した傑作のUSB バスパワー対応オーディオインターフェイスです。

ADI-2 Pro シリーズ PCM768/DSD256 に対応した究極のAD/DA

PCM768/DSD256に対応した究極のAD/DA
2チャンネルながら、フルバランス回路の10レイヤー基盤や、定評のあるニチコンのオーディオ用不分極電解コンデンサーMUSEを使用したりと、アナログのクオリティに徹底的にこだわった、マスタリング、オーディオ鑑賞向けのモデル。 PCM384やPCM768、DSD256と言ったスーパー・ハイ・サンプルレートでの録音を行うオーディオ・インターフェイスとしても、オーディオ鑑賞用のDACとしても、価格以上の音質を提供する一台です。
ヘッドフォン・アンプとしても秀逸で、独自の回路設計によるバランス駆動でのヘッドフォン音質は圧巻です。

RME ADI-2シリーズExtreme Powerヘッドフォン出力 - ヘッドフォンの性能を最大限に引き出すアウトプット・ステージ

ADI-2 Pro FS R Black Edition

最大サンプルレート768kHzならびにDSDの再生/録音にも対応した超高精度AD/DAコンバーターであるADI-2 Proは、USB DAC、USBオーディオインターフェイス、さらにハイエンドなヘッドフォン・アンプとしても今までにない品質で提供するためにデザインされました。「ADI-2 Pro FS R Black Edition」は、S/N比が117 dBから120 db (123dBA) に向上し、歪みはフル・デジタル・レベルで-120 dB に改善されています。アナログXLR、RCA出力には2.5 dBのヘッドルームが追加され、歪みのないサンプル間ピークの上限が+4 dBFSにまで引き上げられます。また、ADI-2 DAC FSで採用された高機能で便利なマルチ・リモート・コントローラーが付属します。

ビルドクオリティ(8.5)

SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1

ビルドクオリティは価格の水準を満たしています。

SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
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装着感(8.5)

SONY MDR-MV1
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装着感は良好です。本体はかなり軽量です。

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PRESONUS オーディオインターフェイス 製品比較表

ルイジアナ州で設立されたPreSonus Audio Electronicsは、プロクオリティのオーディオ製品をハイコストパフォーマンスで提供し、世界各国のオーディオ・プロフェッショナル、ミュージシャン、アマチュアから高い評価を受けています。 DAWシステムのコントローラーやソフトウェアから、スピーカー、デジタルミキサーまで、長年培ってきた技術と実績により、業界でも最高水準の品質・信頼にて斬新な製品を提供しています。

PRESONUSのオーディオインターフェイスは、クオリティとコストパフォーマンスを両立したStudio USB-Cシリーズや、iOSなどのスマートデバイスにも対応した携帯性に優れるAudioBoxシリーズを始め、信頼性と時代を先駆ける斬新さを兼ね備えた多様な機種が提供されています。多数ある中から最適な機種をお選びいただけるよう、性能や機能の違いが一目でわかる比較表をご用意しました。

音質

HATS測定環境

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • 小野測器 SR-2210 センサアンプ
  • 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
  • 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
  • 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition

カプラー測定環境

  • Type5050 マイクアンプ電源
  • Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
  • オーディオインターフェース:MOTU M2

アナライザソフト

  • TypeDSSF3-L
  • Room EQ Wizard

周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス

測定値は有料記事をご覧ください。

オーディオステータス

SONY MDR-MV1のオーディオステータス
SONY MDR-MV1のオーディオステータス
※オーディオステータスは周波数特性(自由音場補正済み)から「各要素に関わる周波数帯域の平均値」を算出し、その特性平均値全体の「全体平均値」を求め、「各要素に関わる周波数帯域の平均値」の「全体平均値」からの乖離を数値化したものです。各要素の相対的な強さを表し、独自のオーディオ指標として導入しています。

制動

SONY MDR-MV1はアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。

測定値は有料記事をご覧ください。

Dani Bennett Spragg on Recording with the Orion Studio Synergy Core

ANTELOPE AUDIO 特集

ANTELOPE AUDIO(アンテロープオーディオ)は、20年以上に渡りハイエンドのデジタルオーディオクロックやAD/DAコンバーターを手がけるメーカーです。プロフェッショナルが認めるクリスタル・マスタークロックを始めとする独自技術により、完璧なクロッキングを実現。レコーディングスタジオやプロエンジニア、プロミュージシャンはもちろん、オーディオファンからも高い支持を集めています。

音質解説

今回はFiiO M15につないでレビューしています。

SONY MDR-MV1ニュートラルを意識したサウンドシグネチャーを持っています。

レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。

  • 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
  • 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
  • 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
  • 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
  • オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
  • クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
  • イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]

これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。

SONY MDR-MV1
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低域(8.0)

  • 原音忠実度:S
  • 臨場感:B
  • 深さ:B+
  • 重み:B+
  • 太さ:B+
  • 存在感:B+

低域

SONY MDR-MV1の低域は開放型であるにもかかわらず、レンジ感のある低域を持っており、一般的な密閉型ヘッドホンと互角か場合によってそれ以上に、低域はかなり深くまで伸びています。

バスドラムの太さと重みは悪くありません。深さも悪くないですが、ランブルは弱めです。

エレキベースは黒さに少し欠け、引き締まりも若干緩く、やや明るめでじんわりとしたエッジのサウンドで聞こえます。

全体的に引き締まりが少し悪いので、低域好きを満足させることは期待できませんが、温かみのある音が好きなら悪くないでしょう。

SONY MDR-MV1
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中域(8.0)

  • 原音忠実度:S-
  • 厚み:B+
  • 明るさ:B+
  • 硬さ:B
  • 存在感:B

中域

SONY MDR-MV1の中域は後傾的でステージングが強調されており、奥行き感のある構造になっています。

モニターヘッドホンとしてMDR-MV1を使う場合の明確な欠点は中域の正確性の欠如にあります。中域は全体的に柔らかく、輪郭の再現度で劣り、モニターヘッドホンが一般的に提供すべきと思われる水準の構築感を提供することができません。これは音楽中心部の立体感の正確性の再現度においてネガティブな方向に作用するので、基本的には良くない調整と言えます。

ボーカルと楽器のバランスは明らかに少し悪く、ギターが遠ざかって聞こえ、ボーカルが少し前面に分離される感覚があり、ボーカルの周辺を楽器音が取り囲むようなサラウンド感が生み出されています。

こういった調整は従来のモニターヘッドホンのニュートラリティ(中立性)と正確性を重視する、いわゆる「味付けしない」サウンドとは異なり、明確にリスニングに寄せた没入感重視の調整です。

左右が少し広く余裕を持って聞こえるため、快適な感じはありますし、パン効果などはわかりやすそうに思いますが、中域自体は少し窮屈でわかりづらく、中域自体の音の立体感が少しはっきりしません。

このような調整を良しとするかはこれによって得られる疑似3D効果のようなものに利点を見出せるかどうかでしょう。少なくとも楽曲制作の基礎段階では音をより中立的で味付けなく聞きたいという人が多いでしょうから、中域の再現度に優れたSHUREのヘッドホンを使うほうが好ましいと思う人が多いかもしれません。楽器音の正確なトーン、ボーカル素材の表現の正確性を求める場合、MDR-MV1はそのような用途では信頼性が少し劣ります。

解像度と透明度はモニターとしてはかなりの水準を実現しています。

SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1

高域(9.5)

  • 原音忠実度:C-
  • 艶やかさ:B
  • 鋭さ:B
  • 脆さ:B
  • 荒さ:C-
  • 繊細さ:C+
  • 存在感:B-

高域

SONY MDR-MV1の高域の調整は非常にニュートラルに近く、定位感とディテールは非常に正確に再現されることが予想されるため、SONYが空間再現能力に自信を持っていることは十分に証明されています。

バイオリンや木管は十分に伸び、シンバルクラッシュの広がりも満足できる水準です。やや立体感の強調が感じられるものの、音像の一貫性は相対的に高く、弦楽の倍音の雰囲気はかなり自然です。しかし、輪郭感の欠如の影響はやや大きく、クラシック音楽ではバイオリンの音に力強さが感じられなかったり、直立する音の芯の部分が聞こえにくいため、おそらく楽曲の作り込みに多少の支障が生じます。

ただしこうした輪郭感を抑えた調整はYAMAHA HPH-MT8JVC HA-MX100Vなど、日本の代表的なオーディオブランドのモニターヘッドホンにも共通している特徴です。そのため、これらのヘッドホンを普段モニターとして使っているユーザーにはなじみやすい調整と言えるでしょう。

輪郭感を重視する場合はClassic Pro CPH7000SHURE SRH940といったモニターヘッドホンを併用することで中域をくっきりと聴くことができ、MDR-MV1の弱点を補うことができます。

SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1

定位/質感

  • 質感の正確性:B+
  • 定位の正確性:A-
  • オーケストラのテクスチャ:A-
  • 雅楽のテクスチャ:A-

定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。

オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。

この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。

MDR-MV1は中域の質感の再現度に問題があるため、クラシックファンにはやや賛否両論が出そうなヘッドホンと言えるでしょう。レンジと定位感はヘッドホンとしてはかなり優れており、SONY自慢の空間表現能力はたしかにフルオーケストラのダイナミズムの再現に大きな効果があります。完璧ではありませんが、かなり魅力的な選択肢と言えるでしょう。

雅楽も少し音が柔らかすぎ、主軸となるべき篳篥が力強く聞こえないところに不満を感じますが、立体感と奥行きが強調されるため、伸びやかで雄大な雰囲気で聞こえるでしょう。

SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1

音場/クリア感/イメージング

  • 音場:A-
  • クリア感:A
  • イメージング:A-
    • 高域:A+
    • 中域:A
    • 低域:B

音場

低域の深さは標準よりわずかに物足りず、中域で奥行き感が強調され、高域の高さは標準以上です。

クリア感は良好です。この価格のモニターヘッドホンとしてはもう少し欲しいかもしれません。

イメージング性能は抜群に近く、ハイエンド並みです。価格の水準は十分に満たしていると言えるでしょう。中域の解像度は優秀です。

SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1

 

音質総評

  • 原音忠実度:A+
  • おすすめ度:A+
  • 個人的な好み:A

音質総評

SONY MDR-MV1は空間表現能力にこだわったというSONYの主張通り、定位感に優れたモニターヘッドホンです。スタジオモニターとして使う場合は中域の正確性で劣る点が欠点となりますが、それでも全体的な調整はモニターヘッドホンとして総合的に優れた水準にあり、やや高めの価格設定もそれなりに正当化されています。もちろんコスパが良いヘッドホンというわけではありません。

SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1

音質的な特徴

美点

  • 優れた定位感
  • 良好なダイナミズム
  • 奥行き感のある音場
  • まろやかでメロウ
  • 包まれ感がある
  • ウォームで聴き心地が良い
  • 良好なレンジ感
  • のびやかでつながりの良い音像
  • 優秀な解像度
  • 優秀な透明度

欠点

  • 低域の深さはもう少し欲しい
  • 質感の正確性の不足
  • 構築感の不足
  • 輪郭描写の不足
  • サウンドパフォーマンスを考えるといささか高すぎる値段設定
SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
【モニターヘッドホン SONY MDR-MV1 レビュー】立体音響時代に合わせて定位感を重視した空間表現系モニター

優れた定位感
のびやかでレンジに優れた音像
優秀な透明度と解像度

SONY MDR-MV1
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SONY MDR-MV1
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SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
SONY MDR-MV1
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Re:ゼロから始める異世界生活 プレシャスフィギュア レム スポーティサマーver.

 

『Re:ゼロから始める異世界生活』より、レムがスピード感あるスポーティなコーディネートで登場!

 

きらりと眩しい笑顔、爽やかな風を感じさせる衣服、白く輝く胸元。元気でにこやか、真夏の太陽のように明るいレムをお迎えしましょう!

 

 

 
 
 
 

 

レコーディングシグネチャー

レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + Loxjie D30を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
  • Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
  • オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
  • レコーディングソフト:Audacity

Antelope Audio Amari
Antelope Audio AMÁRI - Unboxing (Japanese)

ハイエンド音質を求めるホームオーディオユーザーのために、AMÁRI はリファレンスグレードの AD/DA コンバーター、最大 24-bit 384 kHz 変換と DSD 128 をサポート。使いやすいインターフェースと Antelope の代名詞となったクロッキングを提供します。他のオーディオファンコンバータとは異なり、AMÁRI は、ヘッドフォンのメンブレーンウェイト補正として機能する、ご自身で抵抗値を選択できる 2つ のヘッドフォン出力を備えています。

  1. 8つの DAC を実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異の ダイナミックレンジ 138dB DA 変換を実現
  2. デュアル ADC 構造 による、リファレンスグレードの ダイナミックレンジ 128dB AD 変換を実現
  3. 独立した デュアル DAC 構造 を採用した独自のヘッドフォン出力を搭載。(XLR バランス出力も可能)
  4. ヘッドフォンアンプは 17 Step の可変インピーダンス機能 を搭載、どんなヘッドフォンも完全に制御可能
  5. Antelope Audio の代名詞、64-bit Acoustically Focused Clocking (AFC)  jitter management technology 採用
  6. 最大 384kHz/24-bit または DSD 128 に対応、ハイレゾや DSD 音源再生機として最高のポテンシャルを発揮

Antelope Audio Amari

ANTELOPE AUDIO / AMARIは8つのDACを実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異のダイナミックレンジ138dB DA変換を実現した高音質なAD/DAコンバーターです。最大 384kHz/24-bit または DSD 256 に対応。ハイレゾや DSD 音源再生機としてもおすすめです。


浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)

楽曲情報
  • 楽曲名:浮遊大陸アルジェス -Introduction-
  • アルバム名:Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation

Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008
Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008
amazon
  1. 原曲(-23LUFS)
  2. SONY MDR-MV1
  3. Stayer HR-2

Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-

楽曲情報
  • 楽曲名:Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
  • アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 Evolution オリジナルサウンドトラック
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation
イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
amazon
  1. 原曲(-23LUFS)
  2. SONY MDR-MV1
  3. Stayer HR-2

Formidable Enemy

楽曲情報
  • 楽曲名:Formidable Enemy
  • アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 スーパーアレンジバージョン
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation
イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]
Formidable Enemy
amazon
  1. 原曲(-23LUFS)
  2. SONY MDR-MV1
  3. Stayer HR-2
LOXJIE D30

エントリークラスの値段で、フラッグシップの性能

アップデートされたLOXJIE D30です。ESS社の新型DAC「ES9068AS」を搭載し、123dBの超高SNRと0.0001%(-120dB)の超低歪み定格が実現されました。その性能はフラッグシップDACとほぼ同等になっております。対応ファイルフォーマットにおいて、新たに完全なMQAデコードに対応し、更に、光入力と同軸入力はMQA-CDにも対応!第2世代のXMOSプログラムを使用し、最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートをサポートし、DSD512までのDSDがサポートできます。


ThieAudio GHOST
ThieAudio GHOST

総評

SONY MDR-MV1SONYが空間表現能力に特に注力して設計したモニターヘッドホンであり、定位感とディテールの再現度に優れています。SONY MDR-M1STのような前世代のモニターヘッドホンとは明らかに一線を画すサウンドになっており、SONYの業務用モニター新時代の到来を思わせます。しかし、価格設定はいくらなんでも高すぎ、MDR-MV1のサウンドをより適切な価格で量産化したMDR-M1STの置き換えモデルが求められていると言えるでしょう。

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SONY MDR-MV1

8.4

パッケージ

7.0/10

ビルドクオリティ

8.5/10

装着感

8.5/10

高域

9.5/10

中域

8.0/10

低域

8.0/10

歪みの少なさ

9.0/10

長所

  • 優れた定位感
  • 良好なダイナミズム
  • 奥行き感のある音場
  • まろやかでメロウ
  • 包まれ感がある
  • ウォームで聴き心地が良い
  • 良好なレンジ感
  • のびやかでつながりの良い音像
  • 優秀な解像度
  • 優秀な透明度

短所

  • 低域の深さはもう少し欲しい
  • 質感の正確性の不足
  • 構築感の不足
  • 輪郭描写の不足
  • サウンドパフォーマンスを考えるといささか高すぎる値段設定
  • 必要最低限の付属品

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