Shuoerとは
Shuoerは廉価で高品質な製品を提供するブランドとして急速にオーディオファンの間で支持を拡大しているブランドです。
独自ブランドとしてのShuoer Acousticsは、2019年にスタートしました。高品質のインイヤーモニター、特にエントリーレベルの価格帯のEST(静電型)ドライバー採用IEMであるShuoer Tape Proで知られ、静電型IEMメーカーとしては業界で有名なブランドの1つです。
このメーカーは先進的なドライバー技術の設計・生産に長けた専門的な少数精鋭の技術者集団を備えた確かな開発製造力を持っており、自社ブランド製品でハイエンド機種の製造においても卓越した能力を見せるだけでなく、他社ブランド製品の製造を丸ごと請け負ってもいます。
以前は高級ヘッドホンにしか搭載されていなかった高品質の静電型ドライバーを廉価なイヤホンタイプに搭載し提供しているだけでなく、高い技術力で新素材を積極的に導入しています。またサウンドエンジニアはバランスの良いサウンドを重視しており、とくに中域を丁寧に構築する堅実なチューニングでも知られています。
Shuoer人気の秘密
- 静電型ドライバーなど高品質最新技術を廉価に提供
- パッケージクオリティが高い
- オーディオファン向きのチューニング
代表的製品の紹介
情報量が多く、粒度も細かい、高ディテールかつ高精細なモニターサウンド。それは分析的に音楽を楽しみたい人にとって最高レベルの相棒になる
Shuoer EJ09は5基の静電型ドライバーが実現する類を見ない、非常に繊細に聞こえる高域を最大の魅力とし、さらにかなり数の多いマルチドライバー構成にも関わらず、全体的に低い歪み率とクロスオーバー歪みの低さ、非常にバランスの良いフラットサウンドを特徴としています。チューニングはかなり丁寧に行われているようです。
こんな人におすすめ
- 繊細で高解像度なサウンドが好き
- 分析的なモニターフラットサウンドが好き
- ディテールサウンド重視
- コスパ重視
- パッケージ:8.5/10.0
- ビルドクオリティ:9.0/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:10.0/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:8.5/10.0
- 歪みの少なさ:8.0/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:11.0/10.0
自由音場フラットにかなり忠実かつ高い透明度の中域を持つ。奥行きのある広い定位と音場を持ち、聞き疲れしにくいサウンド
Shuoer EJ07はかなり自由音場フラットに近く、静電型ドライバーにより高域の拡張性も充分なサウンドを聴かせてくれます。しかし、そのサウンドはフラットサウンド独特の張り付いた音ではありません。全体的にステージングを強調するようなサウンドになっており、奥行き感に優れています。自由音場系の確かな前方定位感が感じられるチューニングになっています。
こんな人におすすめ
- 自然な質感のサウンドが好き
- ボーカル重視
- 聞き疲れしないイヤホンが好き
- フラットサウンドが好き
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:9.0/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:9.0/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:7.5/10.0
ハーマンターゲットカーブにかなり忠実でバランスが良く、静電型らしい音像描写力もあるが、それだけにマイクロディテールや空気感の不足が少し目立つ惜作
Shuoer Conductorはハーマンターゲットカーブにほとんど忠実な良質なチューニングと、静電型特有のきわめて品質の高い高域が特徴です。そしてバランス感覚もかなり優れています。
こんな人におすすめ
- かっつりした少し硬めの音が好き
- 分析的なモニターフラットサウンドが好き
- ディテールサウンド重視
- パッケージ:8.5/10.0
- ビルドクオリティ:9.5/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:9.5/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:7.0/10.0
力強く艶やかな歌声フォルマントへのこだわり。非常にクリアなボーカルが迫ってくるような独特のサウンドが楽曲から情熱を引き出し、高い没入感を生む
液体ケブラーシリコーンドライバーが技術的に非常に優れた素材であろうことは、Shuoer Soloistのサウンドを聴けばすぐにわかります。そのサウンドは非常にクリアで、質感的にも自然に近く、高品質です。1万円台でここまでクリアなサウンドが手に入ることには単純に驚きです。しかもこの高解像でクリアなサウンドを的確に再生するのに、この価格帯の多くのマルチドライバーイヤホンと異なってDAPを必要としません。
こんな人におすすめ
- ボーカルをしっかりと聴きたい
- 力強くダイナミックなサウンドが好き
- 弾き語りやアカペラが好き
- 中国や韓国のアジアンポップスが好き
- ディテールサウンド重視
- パッケージ:9.0/10.0
- ビルドクオリティ:9.0/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:9.5/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:10.0/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:12.0/10.0
中域の構築感が比較的しっかりしており、硬い質感で音楽の骨組みをしっかり把握できる構築的なモニターサウンド。ビルドクオリティが優秀
Shuoer Tape Proは中低域から中域にかけて、比較的ニュートラルに近いサウンドを提供します。ディテールは強調されやすく、やや拡張性に欠けますが、全体的なバランスは良好です。
こんな人におすすめ
- かっつりした少し硬めの音が好き
- 分析的なモニターフラットサウンドが好き
- ディテールサウンド重視
- コスパ重視
- パッケージ:9.0/10.0
- ビルドクオリティ:9.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:9.0/10.0
- 低域:8.5/10.0
- 歪みの少なさ:7.5/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:12.5/10.0
拡散音場に基づいた豊かな広がりのある音場感が魅力。響きの奔流に包まれるように音楽を楽しめる
Shuoer Tapeは拡散音場に基づく響きの豊かな、没入感の高いサウンドを持っているのが特徴です。クリア感も高く、音の明瞭性は高いですが、響きの豊かさによって音像定位は明確ではありません。しかし、響きの豊かさは音場の広さを印象的に拡大し、音楽の世界の中にまるごと没入できるような懐の深い表現をもたらします。ビルドクオリティやパッケージクオリティの点でもこの価格帯では抜きん出ている機種の1つで、オーディオマニアを魅了する最高のエントリーイヤホンの1つといえます。
こんな人におすすめ
- 幻想的で没入感の高いサウンドが好き
- こだまするような響きの豊かさ重視
- 自然な質感のサウンドが好き
- コスパ重視
- パッケージ:9.0/10.0
- ビルドクオリティ:9.5/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:9.5/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:9.5/10.0
- 歪みの少なさ:9.5/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:12.5/10.0
自由音場フラットにかなり忠実でありながら、中域のウェイトを少し高めた歌うイヤホン。全体的なパッケージ完成度も高い
Shuoer Singerはかなり自由音場フラットに近く、静電型ドライバーにより高域の拡張性も充分なサウンドを聴かせてくれます。フラットサウンド特有のやや奥行き感の少ない全音域が張り付いて聞こえるようなところはありますが、全体のバランスが非常に良好です。また自由音場フラット特有の音像の明晰感があり、各音像のまとまりが良く、定位が明確な、いわゆる「音離れの良い」サウンドになっています。
こんな人におすすめ
- 明瞭なサウンドが好き
- 音離れの良いサウンドが好き
- ボーカル重視
- ウォームなサウンドが好き
- ディテールサウンド重視
- パッケージ:8.5/10.0
- ビルドクオリティ:9.5/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:9.5/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:7.0/10.0
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