免責事項
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SeeAudio Yume Ultraの概要
こんな人におすすめ
- ラジオのような音が好き
- ボーカルフェチ
- ハーモニクス重視
- 音質よりもパッケージの豪華さ重視
- SeeAudioファン
基本スペック
- 再生周波数:20-20000Hz
- インピーダンス:12Ω
- 感度:113dB
- ピンタイプ:0.78mm 2pin
- 価格帯:20000円~30000円
- パッケージ:9.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.0/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:9.5/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:9.5/10.0
- 歪みの少なさ:6.5/10.0
美点
- 深みのある低域
- 中域への適切なフォーカス
- 豊かなハーモニクス
- 良好な解像度
- 良好な高域拡張性
- 正確な質感
- ノスタルジックなラジオのような音
- 豪華なパッケージ
欠点
- クリア感の不足
- ノイズが多い
SeeAudio Yume Ultraの特徴
パッケージ(9.0)
パッケージは全体として価格の標準以上と言えます。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーチップ
- キャリングケース
- 交換式プラグ
- マニュアル類
- アメニティグッズ
天空の高みから、鷲のように俯瞰して音楽を見渡すサウンド
MEAOESブランドから、2BA+2DD 4ドライバーハイブリッドイヤホン「Eagle」が発売されました。Eagleは知恵、勇気、自由、そして成功を象徴しています。MEAOESは、知恵と自由に満ちた音楽で私たちの内面を呼び覚まし、鷲のようにジャングルや山を旅し、本物の音を聴かせたいと願っています。
ビルドクオリティ(8.0)
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
“尊死“続出で大反響!今一番応援したくなる、青春初恋ラブコメ!! コミックス累計発行部数は300万部を突破。 「このマンガがすごい!オトコ編」に2年連続ランクイン、 「次にくるマンガ大賞2020 Webマンガ部門」では1位を獲得し、 注目を集めている『僕の心のヤバイやつ』。 大人にも刺さる甘く切ないストーリーながら、 くすりと笑える展開に中毒者が続出し大きな話題を呼んでいる。
そしてついに、2023年4月にTVアニメが放送決定。 監督を務めるのは叙情的な演出に定評のある赤城博昭(『からかい上手の高木さん』)。 シリーズ構成・脚本は細やかな人物描写を得意とする花田十輝(『ラブライブ!』『響け!ユーフォニアム』)、 キャラクターデザインは勝又聖人(『五等分の花嫁∬』)、音楽は牛尾憲輔(『映画「聲の形」』『チェンソーマン』)が担当。 アニメーション制作は色彩の美しさに定評のあるシンエイ動画が務める。
さらに市川京太郎役に堀江瞬、山田杏奈役に羊宮妃那を迎え、 市川と山田が織り成す初恋模様をリアルに表現。 原作の紡ぐ世界観、そしてもどかしいほどゆっくりと近づいていくふたりの心を丁寧に描いていく。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
SeeAudio Yume Ultraのオーディオステータスはアンプの出力インピーダンスの影響を受けます。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
SeeAudio Yume Ultraはニュートラルを意識した中域充実系のサウンドシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.5)
- 原音忠実度:S+
- 臨場感:B+
- 深さ:B+
- 重み:B+
- 太さ:B
- 存在感:B-
SeeAudio Yume Ultraの低域はかなり深くまで伸びています。
バスドラムは重みはそこそこ感じられますが、ランブルは強くはないですが、見通し感が良いので存在感事態は割と感じられます。
エレキベースは黒さも十分で、深みは十分で広がりも悪くありません。
低域好きには量的に満足できるかは難しいですが、深さは感じられます。
中域(9.5)
- 原音忠実度:S
- 厚み:B+
- 明るさ:B+
- 硬さ:B+
- 存在感:B
中域はサウンドバランス的には正確な質感を持っており、前面に出てきます。透明感がかなり悪いため、音楽全体がざらついたり楽器音が濁って聞こえやすい傾向があります。全体的にドライで生々しさのない音です。
電子音楽ではそれほどではないにしても、アコースティック系の曲ではかなり濁りが強めです。ボーカル曲などではボーカルを聴きがちなので気づきにくいと思いますが、少しフレームを広く取って聴いてやると、楽器音がボケているのがわかるでしょう。
SeeAudioはクリーンな中域と表現しており、たしかに中域が前面にいるため、邪魔になるものがほぼないという意味ではクリーンですが、透明度が低いので音がきれいという感じではありません。こういう音をクリーンとはたぶんあまり言わないんじゃないかと思います。ノイズ感が強めで、全体的にボサボサ、モシャモシャしていてみずみずしさに欠けます。
中域の歪はボーカルの印象を太く豊かに聞かせる傾向にあるので、Yume Ultraのボーカル表現を印象的だと思う人も多いかもしれません。歪が強いと背景の楽器音はボケるのでボーカルに焦点が当たりやすい傾向もあり、ボーカルホンとしては悪くないと思う人もいるでしょう。ただ全体的にラジオのような音になりがちです。個人的には「汚い音」って印象しかないですね。中域の音像が大きいうえに歪があるせいで音が豊かに大きく感じられ、包まれ感のようなものはありますが、ざらついた感じでよくありません。
高域(9.0)
- 原音忠実度:C+
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B
- 脆さ:C
- 荒さ:D+
- 繊細さ:D+
- 存在感:C-
高域は比較的上まで伸びています。
ディテールにそれほど不足はありませんが、ちょっと物足りません。歪も多いせいで、音楽の細部の再現力は悪いです。これは初代Yumeの頃からこうで、音像をわざとぼかすことで夢のような演出を加えています。
オーディオマニア的にはほとんど感心しませんが、個人的には嫌いでもありません。ぼんやり音楽を聴くにはこれぐらいが心地よいこともあるでしょう。
ただ、本格的な音楽鑑賞に使えるような代物ではないというだけです。
定位/質感
- 質感の正確性:S
- 定位の正確性:B-
- オーケストラのテクスチャ:C+
- 雅楽のテクスチャ:C+
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
古いラジオみたいな音でフルオーケストラを聴きたいならいいでしょう。
雅楽も同様におすすめできません。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:C+
- イメージング:B+
- 高域:A
- 中域:B+
- 低域:C+
低域の深さは標準以上で、中域は前面に聞こえ、高域の高さは標準レベルです。
クリア感は価格以下です。
イメージング性能は価格の標準以上です。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:B-
- 個人的な好み:B-
SeeAudio Yume Ultraのサウンドは基本的にピュアとはとても言えない歪んだ音で聞こえるので、楽器音の描き分けもへたくそですし、細部は良く聞こえませんが、ボーカルを豊かに聴きたいなら悪くないかもしれません。
音質的な特徴
美点
- 深みのある低域
- 中域への適切なフォーカス
- 豊かなハーモニクス
- 良好な解像度
- 良好な高域拡張性
- 正確な質感
- ノスタルジックなラジオのような音
欠点
- クリア感の不足
- ノイズが多い
深みのある低域
豊かなハーモニクス
ラジオサウンド
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + Loxjie D30を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
ハイエンド音質を求めるホームオーディオユーザーのために、AMÁRI はリファレンスグレードの AD/DA コンバーター、最大 24-bit 384 kHz 変換と DSD 128 をサポート。使いやすいインターフェースと Antelope の代名詞となったクロッキングを提供します。他のオーディオファンコンバータとは異なり、AMÁRI は、ヘッドフォンのメンブレーンウェイト補正として機能する、ご自身で抵抗値を選択できる 2つ のヘッドフォン出力を備えています。
- 8つの DAC を実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異の ダイナミックレンジ 138dB DA 変換を実現
- デュアル ADC 構造 による、リファレンスグレードの ダイナミックレンジ 128dB AD 変換を実現
- 独立した デュアル DAC 構造 を採用した独自のヘッドフォン出力を搭載。(XLR バランス出力も可能)
- ヘッドフォンアンプは 17 Step の可変インピーダンス機能 を搭載、どんなヘッドフォンも完全に制御可能
- Antelope Audio の代名詞、64-bit Acoustically Focused Clocking (AFC) jitter management technology 採用
- 最大 384kHz/24-bit または DSD 128 に対応、ハイレゾや DSD 音源再生機として最高のポテンシャルを発揮
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- SeeAudio Yume Ultra
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- SeeAudio Yume Ultra
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- SeeAudio Yume Ultra
総評
SeeAudio Yume Ultraは中域をハーモニクス豊かに、少し古いラジオのような音で聞かせてくれるイヤホンです。基本的にあまりオーディオマニア向きとは言えないと思われますが、サウンドバランスは悪くないので、濁った音が好きなら購入してみてもいいかもしれません。いつものSeeAudioらしく、パッケージは優れています。
Trustear ZEROは低価格でありながら、優れた水準の音質を提供するだけでなく、ハイエンドにも匹敵するパフォーマンスを持っています。パッケージも価格の水準以上で、全体的に購入して損はすることはまずないと言えるイヤホンでしょう。文句なくお勧めできる製品の一つと言えます。
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