免責事項
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Moondrop Aria Elven Maidenの概要
こんな人におすすめ
- のびやかな抜けのよいサウンドが好き
- バランスの良いサウンドが好き
- スタジオチューニングが好み
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:122dB/Vrms
- ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin
- 価格帯:5000円~10000円
- パッケージ:8.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:9.0/10.0
- 中域:10.0/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:9.0/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:12.5/10.0
長所
- みずみずしい
- 高い解像度
- ほぼ完璧な質感
- 原音忠実度が高い
- ほぼ完璧なモニタースピーカーサウンド
- 音像一貫性に優れる
- 透明度の高い音
- 前方定位的
- 爽快感のあるサウンド
短所
- 鮮明感で少し物足りない
- 深みに欠ける
- 構築感で物足りない
Moondrop Aria Elven Maidenの特徴
Moondrop Aria Special Elven Maiden Editionは、マットブラックとターコイズブルーの組み合わせが非常に美しい、新しいルックスのモデルです。Moondropの代表作であるAriaに、翼とハープをモチーフにしたユニークで美しいアバターが誕生しました。数量限定生産ですので、ご希望の場合はこちらからお早めにお買い求めください。
- 素敵な新しいデザイン
- 10mmデュアルキャビティダイナミックドライバが生み出す強力なパフォーマンス
- LCP(液晶ポリマー)ダイアフラムと高解像度の透明度
- N52ネオジム磁石による強力な磁束
- 真鍮製インナードライバーキャビティ
- CCAWボイスコイル
- 人間工学に基づいた軽量なイヤーキャビティ
Moondrop Aria Elven Maiden Special Edition
$79.99
パッケージ(8.5)
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- キャリイングポーチ
- ピンセット
- 交換用フィルター
- 説明書など
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感(9.0)
装着感はかなり良好です。
Moondrop Aria Elven Maiden Special Edition
$79.99
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
Moondrop Ariaはアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
Moondrop Ariaはニュートラルを意識したスタジオチューンのイヤホンです。ただしモニターとして使うには鮮明感やマイクロディテールは悪くないにしても、構築感に欠けるため、音が柔らかく聞こえやすく、どちらかというとリスニング用途に適していますね。
モニター用途としては中域が明るく聞こえる上位機種のStarfieldのほうがおそらく多くの人にとって優れており、同じ価格帯でもTripowin OlinaやTin HiFi T3 Plusのほうが中域の表現力で勝っています。
T3 Plusとはとくに、価格とオーディオスペック、サウンドバランスでほぼ完全に競合しており、ほとんど兄弟機のように瓜二つですが、それでも私はT3 Plusのほうがよりスタジオチューンの王道に近いので、そちらを高く評価します。
そういうわけで、私の中で順番をつけるとすれば、Olina>T3 Plus>Starfield>Ariaで、実際のところ使用頻度もOlinaが一番高いのですが、どれも解像度や歪率で非常に優れていて価格を超越しており、サウンドバランスもどれもニュートラルと言えるので、ぶっちゃけどれを選んでも大して変わらないと思います。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.0)
- 原音忠実度:S-
- 臨場感:B
- 深さ:B+
- 重み:A-
- 太さ:B+
- 存在感:B+
Moondrop Ariaの低域はかなり深くまで到達していますが、力強いランブルが得られるほどの深部には届いていません。
重みがしっかりしており、ドラムキックは力強く聞こえますが、エレキベースの広がりは少し薄いですね。私はもう少し黒く聞こえるほうが好みです。
中域(10.0)
- 原音忠実度:S-
- 厚み:B+
- 明るさ:B+
- 硬さ:B+
- 存在感:B
中域はほぼ完全にニュートラルで、かなり正確な質感表現を実現しています。
クランチ感やエッジ感はわずかに不足しているので、中域の構築感は少し緩く、この点はよりはっきりしているTripowin Olinaに比べると、立体感の再現度に少し物足りなさを覚えます。少なくともモニターイヤホンとしてはOlinaのほうが優れているでしょう。
Ariaの中域はOlinaよりは柔らかく、鮮明感でも少し劣るため、最終的には好みにもよりますが、一般に、よりオーディオマニア向きなのはOlinaです。Olinaのほうが透明度が高い音に感じる可能性が高いでしょう。
高域(9.0)
- 原音忠実度:B+
- 艶やかさ:B+
- 鋭さ:B+
- 脆さ:B+
- 荒さ:C+
- 繊細さ:C-
- 存在感:C
高域は原音忠実性が高く、スピーカー的な定位感を実現するためによく調整されています。
AriaはOlinaやT3 Plusを始めとするライバルたちに比べて空気感に優れており、より風通しがよく、実在感のある音を鳴らします。高さを重視するなら、高域はライバルよりも優れてるといえ、これらの中でも最もトレブルヘッド向きと言えるかもしれません。シンバルクラッシュの広がりは良好で、バイオリンも伸びやかです。
定位/質感
- 質感の正確性:S+
- 定位の正確性:B-
- オーケストラのテクスチャ:A-
- 雅楽のテクスチャ:A+
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
重厚感も悪くなく、それ以上に音が軽やかで爽快感のあるフルオーケストラを聞かせてくれます。質感も十分に正確ですが、中域の構築感が足りないせいで、心臓部の音の支えが悪く、少し上滑りするような、軽っぽい表現になりがちなところは気になります。エネルギッシュで爽快、繊細で開放感があり、これはこれで悪くありませんが、Olinaと聞き比べると表現の安定感にかなりの差があり、安っぽい印象に聞こえます。Olinaのより正確な質感表現と骨組みのしっかりしたサウンドに私はより説得力を感じますね。
雅楽は篳篥の音の抜けが良く、和音も爽やかでかなり好みですね。天上につながっているような良好な突き抜け感があり、のびやかな立体感が感じられます。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:A
- イメージング:A-
- 高域:A+
- 中域:A-
- 低域:B-
深さは悪くなく、中域でわずかに奥行きが強調され、高域の高さも標準を満たしています。
クリア感は価格を考えると優れています。
イメージング性能は価格を考えると抜群に近いですね。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:A+
- 個人的な好み:A+
Ariaは価格帯で最も優れたイヤホンの一つであり、ほぼ完璧な質感、ライバルに勝る伸びやかさのあるサウンドが魅力です。現状、1万円前後でイヤホンがほぼ完成されていることを象徴する機種の一つであり、これ以上のお金をかけてもこれ以上のサウンドを見つけるのは難しいでしょう。
音質的な特徴
美点
- みずみずしい
- 高い解像度
- ほぼ完璧な質感
- 原音忠実度が高い
- ほぼ完璧なモニタースピーカーサウンド
- 音像一貫性に優れる
- 透明度の高い音
- 前方定位的
- 爽快感のあるサウンド
欠点
- 鮮明感で少し物足りない
- 深みに欠ける
- 構築感で物足りない
爽快でのびやか
高い解像度
ほぼ完璧なモニタースピーカーサウンド
Moondrop Aria Elven Maiden Special Edition
$79.99
初音ミク×ラスカル スペシャルフィギュア サマーフェス
【初音ミク×ラスカル】のコラボレーションより、全高約17cmのスペシャルフィギュアが、プライズに登場!
ラスカルを腕に乗せて、ミクのかわいらしさがより引き立つ夢のコラボモデルです。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- Moondrop Aria Elven Maiden
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- Moondrop Aria Elven Maiden
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- Moondrop Aria Elven Maiden
総評
Moondrop Ariaは非常に優れたニュートラル系リスニングモデルであり、のびやかで爽やかな音が好みなら文句なくおすすめできる優秀なイヤホンです。
Moondrop Aria Elven Maiden Special Edition
$79.99
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