免責事項
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Lafitear LM1の概要
こんな人におすすめ
- V字型サウンドが好き
- 解像度重視
- クリア感重視
- コスパ重視
基本スペック
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- インピーダンス:20Ω
- 感度:115dB
- コネクタ:0.78mm 2pin
- 価格帯:1000円~3000円


- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:7.5/10.0
- 低域:9.5/10.0
- 歪みの少なさ:8.5/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:11.0/10.0
長所
- 高解像
- 奥行き感のある音場
- 重厚
- 艶やか
- 低歪
- 派手で煌めき感のある高域
- 強調されたダイナミクス
短所
- 物足りない高域拡張性
- 籠って聞こえやすい中域
- 不自然な質感
Lafitear LM1の特徴
- 静電型&ダイナミック型ハイブリッド
- 10mmチタンクリスタルダイアフラム
- ドイツから輸入したPCキャビティ
- 美観を損なわないステンレス製ネット
新構成のサージングパワー
新開発の静電+ムービングコイル方式により、より効率的な電磁変換を実現し、ムービングコイルユニットの全帯域応答性能をさらに向上させ、サージングパワーを提供します。

エレクトレット静電ユニット
6.8mmエレクトレット型発音ユニットは、2枚の電極板の変化により形成される静電界により、極めて薄い振動板が静電力の均一な駆動を受けて音を出します。同スペックのサウンディングユニットに比べ、細部の復元力が強く、歪み率も低くなっています。

10mmチタンクリスタルダイアフラムムービングコイル
LM1は10mm径の「チタンクリスタルダイアフラム」ムービングコイルユニットを採用しています。
チタンクリスタル振動板は優れた音響性能を持ち、プロレベルのチューニングが施されています。高域、中域、低域の周波数特性に優れ、スマートフォンとの接続でも透明感のある魅力的な音質を表現することが可能です。

3ウェイ周波数
高域は明るく、中域は正確に、低域は深く。
3Wayの周波数分割は各音域を非常に均一に描き出し、全体的にダイナミックで明るいサウンドを実現しています。
さらなる繊細さを追求
ドイツから輸入したチタンクリスタル振動板を採用した10mmムービングコイルユニットと6.8mmエレクトレット静電ユニットが、余分な乱反射を効果的に抑え、ピュアなサウンドを出力することが可能です。視覚的にクリアなだけでなく、音もより一層魅力的で芳醇なものとなっています。

ケーブル交換可能な設計、無制限の音質アップグレード
本製品は0.78mm2pinインターフェースを採用し、ユーザーエクスペリエンスを深く研究しています。
プラグアンドプラグが容易で、ケーブルを交換するのが速く、無制限の音質アップグレードが可能です。
人間工学に基づいたデザイン
本製品は、人間工学に基づいた不規則なキャビティ、45°の音の出口、シャークフィンバンプデザインを採用し、外耳道に非常によくフィットします。ヘッドホンケーブルには、フレキシブルな耳掛け式「メモリーケーブル」が付属しています。耳介に合わせて自由に変更でき、安定した快適な装着感を実現します。装着感やフィット感を十分に考慮し、違和感なく装着できるようにしました。

Lafitear LM1: 静電型+ダイナミックドライバーハイブリッド低価格中華イヤホン
低価格で静電型ドライバー(おそらく静磁型)を搭載したIEM「Lafitear LM1」をご紹介します。
パッケージ(8.0)

パッケージは価格帯の標準を満たしています。紙製で処分は簡単です。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース





ビルドクオリティ(8.5)

ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。プラスチッキーですが、透明感があるシェルです。





装着感(8.5)

装着感は良好です。



音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)

周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。

オーディオステータス

※オーディオステータスは周波数特性(自由音場補正済み)から「各要素に関わる周波数帯域の平均値」を算出し、その特性平均値全体の「全体平均値」を求め、「各要素に関わる周波数帯域の平均値」の「全体平均値」からの乖離を数値化したものです。各要素の相対的な強さを表し、独自のオーディオ指標として導入しています。
制動
Lafitear LM1はアンプの出力インピーダンスの影響を少し受けます。
測定値は有料記事をご覧ください。

音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
Lafitear LM1は低域と中高域が強調されたV字型のサウンドシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。

低域(9.5)
- 原音忠実度:S
- 臨場感:B+
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:A-
- 存在感:A

Lafitear LM1の低域は全体の中で存在感が強く、重厚かつ深みのあるサウンドを持っています。
十分に黒いベースとインパクトがあって重みのあるドラムキックを実現しています。深さはやや物足りないので、ランブルはそれほど強くありません。
中域がかなり凹んでいるので、低域は中域に対して支配的になりやすく、かぶさる感じが強めです。
中域(7.5)
- 原音忠実度:A
- 厚み:B+
- 明るさ:B
- 硬さ:B-
- 存在感:B

中域は暗い位置で聞こえやすく、奥行き感が強く、立体感が強調されています。しかし解像度はかなり良好な水準にあるので、曇る感じが少なく遠いわりに聞こえにくさはありません。
ボーカルは基本的に楽器音に囲まれて聞こえる印象になりやすく、埋没的です。質感的にもザラザラして聞こえやすく、ドライでハスキーに傾いて聞こえやすいですね。窮屈な感じで聞こえやすく、低域のかぶさりと派手な高域によって、中域へのフォーカス感はいまいちです。オーディオマニア向きではありません。
高域(8.5)
- 原音忠実度:D
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B
- 脆さ:B
- 荒さ:D
- 繊細さ:D+
- 存在感:B+

高域はかなり鮮明で色づきが良く、ギラツキ感も目立つ派手な雰囲気で聞こえます。また、定位感は良好です。
静磁型ドライバーも適切に実装されているようで、高い解像度が実現されており、派手でエネルギッシュな高域が好きなら、かなり気に入るかもしれません。
存在感の上でも強力で支配的な低域と釣り合う水準にあり、音楽のディテールが低域に埋もれて聞こえにくいという感じはありません。
ただし、拡張性は物足りず、抜けが悪いため、はっきりしているわりにすっきりしていない、いまいち洗練が足りない雰囲気をどう思うかです。
派手さを好む入門レベルのトレブルヘッド(高域好き)にはかなり喜ばれるでしょうが、繊細さと広がり、のびやかさにこだわる上級者のトレブルヘッドには逆に下品に思える音かもしれません。
定位/質感
- 質感の正確性:B+
- 定位の正確性:A-
- オーケストラのテクスチャ:B-
- 雅楽のテクスチャ:C+
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco
」(「Dvorak: The 9 Symphonies
」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005
]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽
」(「雅楽~平安のオーケストラ
」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
定位感と解像度に優れており、重厚感も優れているため、LM1の聴かせるフルオーケストラはそれなりの説得力を感じます。しかし、質感表現の再現度に乏しいため、中域にみずみずしさが感じられず、バイオリンや木管の伸びも悪く、シンバルクラッシュも派手な割に広がりが悪いため、爽快感がなく、スケール感でいまいちです。
雅楽は篳篥が少し弱々しく、伸びも悪く、和音も妙にギラギラしているのがどうしても気になりますね。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:A-
- イメージング:A-
- 高域:A+
- 中域:A-
- 低域:B

低域の深さは十分で、中域で奥行き感が強調され、高域の高さで物足りません。
クリア感はかなり優秀です。
イメージング性能は抜群に近く、ハイエンド並みです。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:B
- 個人的な好み:B

楽しく没入感のある典型的なV字型サウンドが好きなら、Lafitear LM1の音を気に入る可能性があります。この価格で買えるとは思えないほど解像度は高く、THDも低いため、スペック面でハイエンドに匹敵しており、コストパフォーマンスはかなり良好です。
しかし、一般に中域を重視するオーディオマニア向きではありません。たとえばFloaudio CallaやCCA CRAのような優れたリスニングモデルと比べると、全体のサウンドバランスの悪さが目立ちます。
音質的な特徴
美点
- 高解像
- 奥行き感のある音場
- 重厚
- 艶やか
- 低歪
- 派手で煌めき感のある高域
- 強調されたダイナミクス
欠点
- 物足りない高域拡張性
- 籠って聞こえやすい中域
- 不自然な質感

奥行き感のある音場
高解像かつ低歪
ダイナミックで楽しいサウンド


レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90
を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 楽曲名:浮遊大陸アルジェス -Introduction-
- アルバム名:Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008
- Copyright c Nihon Falcom Corporation

- 原曲(-23LUFS)
- Lafitear LM1
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 楽曲名:Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 Evolution オリジナルサウンドトラック
- Copyright c Nihon Falcom Corporation
![イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]](https://i0.wp.com/m.media-amazon.com/images/I/81jXRkM29ZL._SS500_.jpg?w=1256&ssl=1)
- 原曲(-23LUFS)
- Lafitear LM1
Formidable Enemy
- 楽曲名:Formidable Enemy
- アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 スーパーアレンジバージョン
- Copyright c Nihon Falcom Corporation
![イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]](https://i0.wp.com/m.media-amazon.com/images/I/81OuvTqMT9L._SS500_.jpg?w=1256&ssl=1)
- 原曲(-23LUFS)
- Lafitear LM1
総評
Lafitear LM1は高解像かつ低歪の優秀なサウンドパフォーマンスで典型的なV字型サウンドを聞かせる低価格中華イヤホンです。サウンドバランスはオーディオマニア向きとは言えませんが、楽しいV字サウンドが好きな人にはかなり魅力的な製品です。
![【特集】個人的に気に入っているコスパ最強の中華イヤホンを紹介します[10000円~20000円編] 【特集】個人的に気に入っているコスパ最強の中華イヤホンを紹介します[10000円~20000円編]](https://i0.wp.com/cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kanbun/20210922/20210922100044.jpg?w=1256&ssl=1)
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