免責事項
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KZ EDCXの概要
こんな人におすすめ
- 躍動感のあるサウンドが好き
- 解像度重視
- ディテール重視
- 艶やかな色気のある音が好き
- 重厚感重視
- コスパ重視
基本スペック
- インピーダンス: 20±3Ω
- 周波数応答範囲:20Hz-40kHz
- 感度: 103±3dB
- 価格帯:1000円~3000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:9.0/10.0
- 中域:9.0/10.0
- 低域:10.0/10.0
- 歪みの少なさ:8.0/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:12.5/10.0
長所
- 良好な質感
- 良好な原音忠実度
- 重厚で深みのある低域
- 良好なダイナミズム
- 優秀な解像度
- スピーカー的な前方定位感
- 優れたディテール
- 艶やかな音色
短所
KZ EDCXの特徴
- 6ミクロン厚のPET振動板を採用した10mm径ダイナミック型ドライバー
- 高級機譲りのU字型チューニング
- マイク付き無酸素銅芯線ケーブル
- 人間工学に基づいたデザイン
話題の10mm径ダイナミック型ドライバー
KZ EDCXのドライバーには、最も一般的な6ミクロン厚のPETダイアフラムを採用しました。同時に、4層のボイスコイルを採用し、出力性能を高めています。また、ボイスコイルの高さを調整することで高周波のフォルマントの位置を正確に調整し、ダンピングを調整することで低周波の感度をコントロールし、ドライバーのカバー開口部のサイズを調整することで超高周波のフォルマントの高さをコントロールし、ドライバーの内部空間の容積を圧縮して2~3KHzのフォルマントの位置をコントロールし、超高周波フォルマントの位置をコントロールできるよう補助しています。以上の技術調整により、KZはこのドライバーを完成させ、類似製品のFRカーブや歪みデータを比較し、EDCXがそれらの高価格IEMに対抗できることを確認したのです。
EDCXはハイエンド製品と同じU字型チューニングを採用
U字カーブチューニングは、近年多くのHiFi愛好家に認知されているチューニングスタイルで、ハーマン曲線に沿う傾向があることが大きな特徴です。EDCXのチューニングもこの方向で調整されています。U字型のチューニングスタイルは、低域と高域の両方を考慮し、3つの周波数の分離を強調することができるので、音量を上げても低域の性能が明瞭さを失うことはないでしょう。このスタイルでは、高域と中域の感度に10dB程度の差があるため、ボーカルと楽器演奏のセパレーションの高さを感じることができるのです。
マイク付き無酸素銅芯線ケーブル
OFC無酸素銅は導電性に優れ、EDCXに安定した高音質を提供します。多機能ワイヤーコントロールにより、音声通話、音楽再生/一時停止などのコントロールが可能です。全指向性マイクで、クリアで安定したサウンドピッキング効果を発揮します。
TVアニメ『灰と幻想のグリムガル』十文字青×中村亮介共同脚本による約90分の新規録り下ろしドラマCDと、このドラマCDのために書き下ろした(K)NoW_NAMEの新規楽曲5曲を収録した豪華3枚組“CD-BOX 2″が発売決定!
【商品仕様】
三方背スリーブケース(ダブルジャケット)仕様[細居美恵子描き下ろし&so-bin描き下ろし]
ジュエルケース3枚組(CD3枚[音楽CD1枚/ドラマCD2枚※約90分])
【収録内容】
DISC1 「きみに届けこの歌 -前篇-」
INDEX
1. おれたちは前に進んでいるか?/2. Your song(Short ver.)/3. 『彼女』のギター/4. 理由なんてそれぞれでいい/5. 冒険ですか? 仕事ですか?/6. 星空の下で
DISC2 「きみに届けこの歌 -後篇-」
INDEX
1. 生きているかぎり旅は続く/2. 勇気/3. 伝説の一角獣を探して/4. 今日を生きろ/5. Our song(Short ver.)
DISC3 (K)NoW_NAME Mini album
INDEX
1. Your song/2. starlight/3. Before dawn/4. Luster/5. Our song
パッケージ(8.0)
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- マニュアル類
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
「Never Fear」は、阿部が2月15日に発売するニューアルバム「Not Unusual」より先行配信された楽曲。TOKYO MXほかで放送中のテレビアニメ「人間不信の冒険者たちが世界を救うようです」のエンディングテーマに使用されている。MVのアニメーション制作は「Never Fear」のジャケットイラストを手がけた作家・かずきおえかきが担当。なお「Not Unusual」の限定予約生産盤の予約は1月22日まで受け付けている。
音楽ナタリー – 阿部真央「Never Fear」かずきおえかき手がけるアニメーションMV公開
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
KZ EDCXはアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
測定値は有料記事をご覧ください。
ANTELOPE AUDIO(アンテロープオーディオ)は、20年以上に渡りハイエンドのデジタルオーディオクロックやAD/DAコンバーターを手がけるメーカーです。プロフェッショナルが認めるクリスタル・マスタークロックを始めとする独自技術により、完璧なクロッキングを実現。レコーディングスタジオやプロエンジニア、プロミュージシャンはもちろん、オーディオファンからも高い支持を集めています。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
KZ EDCXはニュートラルを意識したV字型のサウンドシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(10.0)
- 原音忠実度:S
- 臨場感:B+
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:A-
- 存在感:A-
KZ EDCXの低域はかなり直線的に深くまで到達しています。
バスドラムの音は重厚感があり、力感も十分で太く逞しく聞こえ、ランブルもやや少なめではあるものの十分に感じられるため臨場感に不足もそれほどありません。
エレキベースは黒みがあり、引き締まりも良好で、深みにも優れています。
深さと量の両面で低域好きを結構満足させることができます。ただし、全体の中でかなり存在感が強いため、音域全体の印象を左右しやすいところがあります。
中域(9.0)
- 原音忠実度:S-
- 厚み:B+
- 明るさ:B+
- 硬さ:B+
- 存在感:B
KZ EDCXの中域は比較的ニュートラルです。構造的には前傾しています。
まず指摘しておきたいことは、私の個体には露骨な歪があり、左右差もありました。ちなみにRedditに掲載されている周波数特性でも中域の歪が確認できるので、これはEDCXの設計上の問題だと思われます。事実、KZの公式ページの周波数特性グラフでも歪らしきものが確認できます。
このせいで中域は質感が正確にもかかわらず、音が少しドライに聞こえます。中域の聞こえ方はバランスドアーマチュアドライバーモデルのようだと思う人も比較的多いかもしれません。
EDCXの中域はモニター的なバランスでエッジ感やクランチ感はしっかりしており、ディテールも高めのため、かなり構築的に聞こえます。ボーカルの子音は明確ですし、歯切れもよく、活舌は明瞭です。明るさも十分で見通し感が良く、発色も良好です。解像度が高く、歪も多すぎるほどではなく、価格を考えると優秀な水準です。
高域(9.0)
- 原音忠実度:D
- 艶やかさ:B+
- 鋭さ:B+
- 脆さ:C+
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D-
- 存在感:C+
KZ EDCXの高域は精細感を意識してチューニングされており、前方定位感があります。拡張性はかなり物足りません。
高域は輝度も十分でディテールに不足はありません。ダイナミズムはやや強調される傾向があり、木管や弦楽は少し近づいた後に遠ざかるように伸びていきます。躍動感があってかなり面白いですが、そのせいで滑らかさに欠け、わずかにカリカリして少し乾いた感じで聞こえがちです。
抜けが悪いのでぎらついた感じが少し耳に強く残りやすいところがあります。ギラギラした音が好きなら悪くありませんが、もうちょっと爽快感が欲しいという人も多いでしょう。
定位/質感
- 質感の正確性:S
- 定位の正確性:C
- オーケストラのテクスチャ:B+
- 雅楽のテクスチャ:B+
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
KZ EDCXはフルオーケストラの弦楽や木管のダイナミズムをかなり強調し、ディテールもはっきりさせて聞かせる傾向があるため、躍動感のあるオーケストラ表現が好きなら、かなり楽しめるかもしれません。中域の質感も比較的正確ですが、スケール感で物足りません。
雅楽も同様で躍動感のある表現が楽しいですが、ぎらつき感が強く、若干表現がドライで硬く聞こえがちです。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:B+
- イメージング:A-
- 高域:S-
- 中域:A-
- 低域:B-
低域の深さで標準を満たし、中域は比較的前面におり、高域の高さは物足りません。
クリア感は価格以上です。
イメージング性能は抜群に近いです。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:A+
- 個人的な好み:A+
KZ EDCXは品質面で少し気になるところがあるものの、基本的には価格を考えると非常に優秀なイヤホンです。解像度が非常に高く、全体のサウンドバランスも良好です。ディテール感も十分で、安いわりにかなり高品質な音を聞かせてくれます。ダイナミズムの強調によって定位感はややわかりにくいのでモニターイヤホンとしては信頼性が少し落ちますが、リスニング用としては楽しい音です。
音質的な特徴
美点
- 良好な質感
- 良好な原音忠実度
- 重厚で深みのある低域
- 良好なダイナミズム
- 優秀な解像度
- スピーカー的な前方定位感
- 優れたディテール
- 艶やかな音色
欠点
良好な質感
良好な原音忠実度
価格以上の解像度
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + Sabaj A10D 2022を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
ハイエンド音質を求めるホームオーディオユーザーのために、AMÁRI はリファレンスグレードの AD/DA コンバーター、最大 24-bit 384 kHz 変換と DSD 128 をサポート。使いやすいインターフェースと Antelope の代名詞となったクロッキングを提供します。他のオーディオファンコンバータとは異なり、AMÁRI は、ヘッドフォンのメンブレーンウェイト補正として機能する、ご自身で抵抗値を選択できる 2つ のヘッドフォン出力を備えています。
- 8つの DAC を実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異の ダイナミックレンジ 138dB DA 変換を実現
- デュアル ADC 構造 による、リファレンスグレードの ダイナミックレンジ 128dB AD 変換を実現
- 独立した デュアル DAC 構造 を採用した独自のヘッドフォン出力を搭載。(XLR バランス出力も可能)
- ヘッドフォンアンプは 17 Step の可変インピーダンス機能 を搭載、どんなヘッドフォンも完全に制御可能
- Antelope Audio の代名詞、64-bit Acoustically Focused Clocking (AFC) jitter management technology 採用
- 最大 384kHz/24-bit または DSD 128 に対応、ハイレゾや DSD 音源再生機として最高のポテンシャルを発揮
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- KZ EDCX
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- KZ EDCX
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- KZ EDCX
デュアルES9038Q2M搭載DACプリ・ヘッドホンアンプ
最新のUSB DAC Sabaj A10D 2022は、ヘッドホンアンプとしても使用できます。PCM 32bit / 768kHz、DSD512の再生に対応しており、高解像度音源を忠実に再生することが可能です。ボリュームはアナログ式で、スムーズに100段階調節でき、音量のコントロールでも妥協がないように設計されています。Bluetooth 5.0も搭載し、LDAC高音質コーデックを用いたワイヤレスでのオーディオ入力も楽しめます。
2022年版は、アンプの電源部分がアップグレードされ、より大きな容量のコンデンサーが使用されています。これにより、音質とパワーが向上しました。デザインも刷新されて高級感のあるアルミフレームを採用。目でもオーディオファンを楽しませます。
数々の改良が重ねられたSabaj A10D 2022はハイレゾ音源を手軽に楽しめるオーディオファン向けの最新おすすめ製品です。
総評
KZ EDCXは非常に低価格なイヤホンでありながら、優れたディテールと解像度を持つサウンドを提供できるイヤホンです。そのサウンドはダイナミズムの強調された楽しいリスニング体験をもたらし、明るく見通し感に優れています。ただし、おそらく設計上の問題を抱えており、中域で歪が多くなる点は気になるでしょう。
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