【中華イヤホン JOYODIO SHINE レビュー】16通りもの音が楽しめる完成度の高いオーディオマニア向けイヤホン

【中華イヤホン JOYODIO SHINE レビュー】16通りもの音が楽しめる完成度の高いオーディオマニア向けイヤホン 10000円~20000円
JOYODIO SHINE

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JOYODIO SHINEの概要

こんな人におすすめ

  • 楽器音の質感にこだわる
  • Etymoticサウンドが好き
  • スピーカーサウンドが好き
  • 一つのイヤホンでさまざまな音を味わいたい
  • コスパに優れたイヤホンが欲しい

基本スペック

  • 周波数特性:20Hz-40kHz
  • インピーダンス:11-31Ω
  • 感度:106±3dB
  • コネクタ:0.78mm 2pin
  • 価格帯:10000円~20000円

audio-soundスコア
JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE

  • パッケージ:8.5/10.0
  • ビルドクオリティ:8.5/10.0
  • 装着感:8.5/10.0
  • 高域:8.0/10.0
  • 中域:9.5/10.0
  • 低域:10.0/10.0
  • 歪みの少なさ:7.5/10.0
  • コストパフォーマンスボーナス:12.5/10.0
長所と短所

長所

  • 優れた質感
  • 良好な原音忠実度
  • 重厚で深みのある低域
  • 音像一貫性に優れる
  • 優れた解像度
  • 16通りのサウンド
  • 優れたパッケージ

短所

  • ディテールに欠ける
  • 繊細さに欠ける
  • 高域スイッチはほとんど効果的ではない
  • クリア感に欠ける

JOYODIO SHINEの特徴

JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE
  • 光と影のインスピレーション
  • 4つの調整可能なチューニングスイッチ
  • 3Dプリントサウンドチューブ&高級亜鉛合金製フェイスプレート
  • 8ストランド着脱式銀メッキケーブル
[JOYODIO SHINE]1DD+2BA Hybrid Driver In Ear Monitor with 4-level adjustable tuning switch?

Joyodio SHINE-光と影にインスパイアされたイヤホン

今回、Joyodioは光と影にインスパイアされたイヤホン「SHINE」を発表します。光は触れることができませんが、私たちの生活の隅々にまで存在しています。最も暗い瞬間に光はやってきます。私たちの解釈では、光は影の裏返しです。SHINEイヤホンは、素晴らしいチューニングスイッチを搭載し、細部に至るまで誰もが驚くような精巧な逸品です。

JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE

1DD+2BA ハイブリッドHiFi IEM

SHINEは、ハイブリッド技術を採用し、驚異的な音色と画期的なパフォーマンスを発揮するインイヤーイヤホンです。革新的な高性能7mmデュアル・マグネティック&デュアル・キャビティ・ダイナミック・ドライバーを搭載し、29689と30019のバランスドアーマチュアで補完されたSHINEは、全周波数で全体的に滑らかで自然なサウンドになるようにチューニングされています。特に低音はパワフルでクリア、中高音はリッチでクリーン、そして聴き応えがあります。

JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE

4つの調整可能なチューニングスイッチ

SHINEの最大の特徴は、特許を取得した4段階調整可能なチューニングスイッチに違いありません。マルチチャンネル周波数クロスオーバーをベースに設計され、隣接周波数帯域のクロストーク抑制と位相補償技術により、SHINEでは低周波、高周波、超高周波がスムーズに動作します。さらに、最大16種類の異なるチューニングスタイルに到達することができます。

JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE

3Dプリントサウンドチューブ&高級亜鉛合金製フェイスプレート

快適な装着感もまた、私たちが見た目以上に大切にしている要素のひとつです。SHINEの人間工学に基づいたデザインは、人間の耳の輪郭を深く研究した結果に基づいています。付属のソフトシリコンイヤーチップは耳栓の締め付けを改善し、騒音を効果的に遮断することができます。3Dプリントされた樹脂製のシェルと軽量な金属製のフェイスプレートにより、長時間の使用でも快適な装着感を実現します。

8本線の着脱式銀メッキケーブル

SHINEのケーブルは、信号伝送を保護し、優れた導電性により、ヘッドホンに安定した高音質を提供するために、プレミアム8ストランド銀メッキケーブルが採用されています。また、マルチストランド編組技術により、干渉信号を効果的に遮蔽し、高音質の音楽を自由に楽しむことができます。

Joyodio SHINE-光と影の楽しさを体感してください。

Joyodioは、トレンドのヘッドホンデザインと革新的な音響技術を世界中のオーディオファンに届けたいという思いから設立されました。そのコンセプトのもと、Joyodioは独自に4段階調整可能なチューニングスイッチ・イン・イヤー・モニターを開発し、業界に新しいスタンダードを築き上げました。

今回発売するモデル-SHINEは、光と影をコンセプトにしています。暖かい日差しは見ることも触れることもできませんが、そばにある影のように、希望と力を与えてくれる暖かさを体の隅々まで感じることができます。

私たちはそれぞれの方法で光と熱に貢献し、今まさに、Joyodioはあなたの「輝く」瞬間に立ち会うために、あなたと一緒にいます。SHINEは、Joyodioのハイエンドヘッドホンコンセプトのもと、精巧な筐体、4段階のチューニングスイッチ、3Dプリントによるチューブ構造など、細部に至るまでこだわり抜いたイヤホンとなりました。

JOYODIO SHINE
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パッケージ(8.5)

JOYODIO SHINE
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パッケージは価格帯の標準を満たしています。1万円台のわりには高級感が感じられます。

パッケージ内容

  • イヤホン本体
  • イヤーピース
  • キャリングケース
  • チューニングピン
  • 説明書など
JOYODIO SHINE
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ビルドクオリティ(8.5)

JOYODIO SHINE
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ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。

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装着感(8.5)

JOYODIO SHINE
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装着感は良好です。

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音質

HATS測定環境

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • 小野測器 SR-2210 センサアンプ
  • 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
  • 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
  • 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition

カプラー測定環境

  • Type5050 マイクアンプ電源
  • Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
  • オーディオインターフェース:MOTU M2

アナライザソフト

  • TypeDSSF3-L
  • Room EQ Wizard

REW周波数特性

Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。

当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。

周波数特性(RAW)

TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
JOYAUDIO SHINE(0000) Frequency Response (RAW)
スイッチ位置は全部OFFを「0000」、全部ONを「1111」とします。また、スイッチの並びは左から低域、高域、超高域、全域調性の順です。「1000」は低域スイッチのみONです。
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
JOYAUDIO SHINE(1111) Frequency Response (RAW)
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
0000 vs 1111
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
0000 vs 0001
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
0000 vs 0010
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
0000 vs 0100
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
0000 vs 1000
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
0000 0001 0010
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
0010 0011 0100
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
0100 0101 0110
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
0110 0111 1000
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
1000 1001 1010
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
1010 1011 1100
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
1100 1101 1110
TinHiFi T4 Plus Frequency Response (RAW)
1110 1111 0000

周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス

測定値は有料記事をご覧ください。

オーディオステータス

TinHiFi T4 Plusのオーディオステータス
JOYODIO SHINEのオーディオステータス(青:0000/赤:0001/黄:0010/緑:0011)
※オーディオステータスは周波数特性(自由音場補正済み)から「各要素に関わる周波数帯域の平均値」を算出し、その特性平均値全体の「全体平均値」を求め、「各要素に関わる周波数帯域の平均値」の「全体平均値」からの乖離を数値化したものです。各要素の相対的な強さを表し、独自のオーディオ指標として導入しています。
TinHiFi T4 Plusのオーディオステータス
JOYODIO SHINEのオーディオステータス(青:0100/赤:0101/黄:0110/緑:0111)
※オーディオステータスは周波数特性(自由音場補正済み)から「各要素に関わる周波数帯域の平均値」を算出し、その特性平均値全体の「全体平均値」を求め、「各要素に関わる周波数帯域の平均値」の「全体平均値」からの乖離を数値化したものです。各要素の相対的な強さを表し、独自のオーディオ指標として導入しています。
TinHiFi T4 Plusのオーディオステータス
JOYODIO SHINEのオーディオステータス(青:1000/赤:1001/黄:1010/緑:1011)
※オーディオステータスは周波数特性(自由音場補正済み)から「各要素に関わる周波数帯域の平均値」を算出し、その特性平均値全体の「全体平均値」を求め、「各要素に関わる周波数帯域の平均値」の「全体平均値」からの乖離を数値化したものです。各要素の相対的な強さを表し、独自のオーディオ指標として導入しています。
TinHiFi T4 Plusのオーディオステータス
JOYODIO SHINEのオーディオステータス(青:1100/赤:1101/黄:1110/緑:1111)
※オーディオステータスは周波数特性(自由音場補正済み)から「各要素に関わる周波数帯域の平均値」を算出し、その特性平均値全体の「全体平均値」を求め、「各要素に関わる周波数帯域の平均値」の「全体平均値」からの乖離を数値化したものです。各要素の相対的な強さを表し、独自のオーディオ指標として導入しています。

制動

JOYODIO SHINEはアンプの出力インピーダンスの影響を受けます。

測定値は有料記事をご覧ください。

ANTELOPE AUDIO 特集

ANTELOPE AUDIO(アンテロープオーディオ)は、20年以上に渡りハイエンドのデジタルオーディオクロックやAD/DAコンバーターを手がけるメーカーです。プロフェッショナルが認めるクリスタル・マスタークロックを始めとする独自技術により、完璧なクロッキングを実現。レコーディングスタジオやプロエンジニア、プロミュージシャンはもちろん、オーディオファンからも高い支持を集めています。

音質解説

今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。

JOYODIO SHINEニュートラルに近いU字型のサウンドシグネチャーを持っています。チューニングスイッチをいじることでかなりフラットに近づけた音にすることも可能です。

レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。

  • 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
  • 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
  • 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
  • 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
  • オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
  • クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
  • イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]

これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。

JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE
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低域(10.0)

※評価値は下表参照。

低域

一般的に、JOYODIO SHINEの低域が最も強くなるのは低域スイッチだけをONにした「1000」の設定時です。

その設定ではかなりの深さと重厚感を味わえます。

逆にEtymotic Studioモニター系の調整に近いほぼフラットな低域も実現できます。

低域のスイッチである1だけでなく、4も低域の量感に関わり、1をOFFにして4をONにするとほぼ完全なフラットに近い低域の調整になります。

なお、4のスイッチをONにすると能率が上がるため、スマホで使う場合は4のスイッチをONにするとより快適かもしれません。

スイッチ位置原音忠実度臨場感深さ重み太さ存在感
0000 (Standard)10.07.58.08.08.07.5
0001 (HiFi)10.07.07.58.08.07.0
001010.07.58.08.08.07.5
0011 (Classic)10.07.07.58.08.07.0
010010.07.58.08.08.07.5
010110.07.07.58.07.56.5
011010.07.58.08.08.07.5
011110.07.07.57.57.56.5
100010.08.08.58.58.08.0
1001 (Rock/R&B)10.08.08.08.08.07.5
101010.08.08.58.58.08.0
101110.07.58.08.07.57.5
110010.08.08.58.58.08.0
110110.07.58.08.07.57.0
111010.08.08.58.58.08.0
1111 (Pop)10.07.58.08.07.57.5
JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE

中域(9.5)

※評価値は下表参照。

中域

JOYODIO SHINEの中域はどの設定でも比較的ニュートラルに近いバランスで聞こえるようになっており、設定次第ではほぼ完璧にニュートラルに近づけることが可能です。

ハイブリッドモデルの弊害で歪は多く、付帯音が多くてボサボサした音で聞こえるクリア感に欠ける中域ですが、解像度は高いので透明度が悪いわりに生々しさのあるボーカルや楽器を聴くことができます。それでも表現は背景との分離がいまいちなせいで平面的で奥行きに欠ける、立体感の上では物足りない音になりがちです。またディテールの不足のため、分離感も少し物足りないでしょう。

Etymoticモニターが好きな人には「0111」あたりに設定するとかなり雰囲気が似てきます。

JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE(0111)
スイッチ位置原音忠実度厚み明るさ硬さ存在感
0000 (Standard)10.08.08.08.07.5
0001 (HiFi)10.08.08.08.57.5
001010.08.08.08.07.5
0011 (Classic)10.08.08.08.57.5
010010.08.08.08.07.5
010110.08.08.08.57.5
011010.08.08.08.07.5
011110.08.08.08.57.5
100010.08.08.08.07.5
1001 (Rock/R&B)10.08.08.08.07.5
101010.08.08.08.07.5
101110.08.08.08.07.5
110010.08.08.08.07.5
110110.08.08.08.57.5
111010.08.08.08.07.5
1111 (Pop)10.07.58.08.57.5
JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE

高域(8.0)

※評価値は下表参照。

高域

JOYODIO SHINEの最大の欠点は高域にあります。

SHINEの高域は一般的に中域の明度と釣り合っておらず、全体的にエネルギーに欠け精細感と繊細さが不足気味です。

2番のスイッチが高域用に割り当てられていますが、ほかのスイッチと異なり、効果はかなり限定的なため、高域の問題点は基本的にスイッチでは解決されません。

逆に超高域は3番目のスイッチが効果的に作用し、設定次第でかなり優れた拡張性を実現できます。

JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE
スイッチ位置原音忠実度艶やかさ鋭さ脆さ荒さ繊細さ存在感
0000 (Standard)6.58.08.06.05.05.05.5
0001 (HiFi)6.58.58.56.55.05.06.0
00107.58.08.06.05.05.06.0
0011 (Classic)8.08.58.06.55.55.56.0
01006.08.08.06.05.05.06.0
01016.08.58.56.55.05.06.0
01107.08.08.06.05.05.06.0
01117.58.58.56.55.55.56.0
10006.58.08.06.05.05.05.5
1001 (Rock/R&B)6.58.08.06.05.05.06.0
10107.58.07.56.05.05.06.0
10118.08.08.06.05.55.56.0
11006.08.08.06.05.05.05.5
11016.08.58.56.05.05.06.0
11107.08.08.06.05.05.06.0
1111 (Pop)7.58.08.06.55.55.56.0

定位/質感

※評価値は下表参照。

定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。

オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。

この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。

JOYODIO SHINEにはクラシック音楽用として公式でおすすめされている設定(0011)が存在しており、その設定は質感の設定と定位感のバランス、全体の原音忠実度、スケール感に関わる高域の拡張性に優れているため、比較的フルオーケストラと相性が良いと言えます。ほかの設定では「0010」や「0010」から低域の量感を増やした「1010」の設定もおすすめです。SHINEにはディテール不足のところがあるので、完璧とはいまいちいかないとは思いますが、価格帯では悪くない選択肢だと思われます。好みを追及したり、気分で音色を切り替えられる自由度があるのはほかのイヤホンにない魅力でしょう。

雅楽も0011や0010などでしっかりと伸びる龍笛や篳篥が味わえます。

スイッチ位置全体の原音忠実度質感定位感中域の原音忠実度高域の原音忠実度繊細さ
0000 (Standard)9.011.06.510.06.55.0
0001 (HiFi)9.010.06.510.56.56.0
00109.011.57.010.07.56.0
0011 (Classic)9.510.07.010.58.06.0
01009.011.56.510.56.06.0
01019.59.06.510.06.06.0
01109.011.57.010.57.06.0
01119.59.06.510.57.56.0
10008.511.56.510.06.55.5
1001 (Rock/R&B)9.010.06.510.06.56.0
10109.011.57.010.07.56.0
10119.510.07.010.58.06.0
11008.511.56.510.56.05.5
11019.09.06.510.06.06.0
11109.011.57.010.57.06.0
1111 (Pop)9.59.06.510.57.56.0
JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE
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音場/クリア感/イメージング

  • クリア感:B
  • イメージング:A-
    • 高域:S-
    • 中域:B+
    • 低域:C+

音場

クリア感は価格並みかわずかに物足りません。

イメージング性能は抜群に近いです。

JOYODIO SHINE
JOYODIO SHINE
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音質総評

  • おすすめ度:S+
  • 個人的な好み:A+

音質総評

JOYODIO SHINEは高域に難点があるものの、全体的なサウンドは非常にうまく整っており、スイッチによる調整もかなり適切です。たしかにスイッチの各サウンドは単体の音としてみると物足りないところは感じるのですが、16通りの音が楽しめるというのは大きなアドバンテージでしょう。しかもその調整の方向性も合理的で高域のスイッチ以外はかなり効果的に作用します。

ほぼ1万円という低価格でここまで作りこんでいるのは驚きでしかないですね。

スイッチ位置全体の原音忠実度低域の存在感高域の存在感質感定位感低域の原音忠実度中域の原音忠実度高域の原音忠実度
0000 (Standard)9.07.55.511.06.510.510.06.5
0001 (HiFi)9.07.06.010.06.510.510.56.5
00109.07.56.011.57.010.510.07.5
0011 (Classic)9.57.06.010.07.010.510.58.0
01009.07.56.011.56.510.510.56.0
01019.56.56.09.06.510.510.06.0
01109.07.56.011.57.010.510.57.0
01119.56.56.09.06.510.510.57.5
10008.58.05.511.56.510.510.06.5
1001 (Rock/R&B)9.07.56.010.06.510.510.06.5
10109.08.06.011.57.010.510.07.5
10119.57.56.010.07.010.510.58.0
11008.58.05.511.56.510.510.56.0
11019.07.06.09.06.510.510.06.0
11109.08.06.011.57.010.510.57.0
1111 (Pop)9.57.06.09.06.510.510.57.5

音質的な特徴

美点

  • 優れた質感
  • 良好な原音忠実度
  • 重厚で深みのある低域
  • 音像一貫性に優れる
  • 優れた解像度
  • 16通りのサウンド

欠点

  • ディテールに欠ける
  • 繊細さに欠ける
  • 高域スイッチはほとんど効果的ではない
  • クリア感に欠ける
【中華イヤホン JOYODIO SHINE レビュー】16通りもの音が楽しめる完成度の高いオーディオマニア向けイヤホン

良好な原音忠実度と優れた質感再現度
優れた解像度
16通りのサウンド

JOYODIO SHINE
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Re:ゼロから始める異世界生活 プレシャスフィギュア レム スポーティサマーver.

 

『Re:ゼロから始める異世界生活』より、レムがスピード感あるスポーティなコーディネートで登場!

 

きらりと眩しい笑顔、爽やかな風を感じさせる衣服、白く輝く胸元。元気でにこやか、真夏の太陽のように明るいレムをお迎えしましょう!

 

 

 
 
 
 

 

レコーディングシグネチャー

レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。

¥369,600(税込)

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
  • Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
  • オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
  • レコーディングソフト:Audacity

Formidable Enemy

楽曲情報
  • 楽曲名:Formidable Enemy
  • アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 スーパーアレンジバージョン
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation
イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]
Formidable Enemy
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  1. 原曲(-23LUFS)
  2. JOYODIO SHINE(0000)
  3. JOYODIO SHINE(0001)
  4. JOYODIO SHINE(0010)
  5. JOYODIO SHINE(0011)
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  9. JOYODIO SHINE(0111)
  10. JOYODIO SHINE(1000)
  11. JOYODIO SHINE(1001)
  12. JOYODIO SHINE(1010)
  13. JOYODIO SHINE(1011)
  14. JOYODIO SHINE(1100)
  15. JOYODIO SHINE(1101)
  16. JOYODIO SHINE(1110)
  17. JOYODIO SHINE(1111)

総評

JOYODIO SHINE音質調整可能なスイッチシステムを備えたニュートラルチューニングのイヤホンです。スタジオモニターに使うにはディテールが不足するという致命的な欠点があるものの、非常に意欲的で完成度の高いスイッチシステムによって、16通りものサウンドが楽しめるのは非常に魅力的です。パッケージの水準も価格以上で、全体的な出来栄えはかなり優れていると言えるでしょう。

【特集】個人的に気に入っているコスパ最強の中華イヤホンを紹介します[10000円~20000円編]

HiFiGOは、現在購入できるHiFi IEMのトップ5をテストしてリストにまとめることで、あなたを助けようと思います。このリストは、$500以下の価格帯から選ばれています($100以下のベスト、$200以下のベスト、など)。

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JOYODIO SHINE

9.1

パッケージ

8.5/10

ビルドクオリティ

8.5/10

装着感

8.5/10

高域

8.0/10

中域

9.5/10

低域

10.0/10

歪みの少なさ

7.5/10

コストパフォーマンスボーナス

12.5/10

長所

  • 優れた質感
  • 良好な原音忠実度
  • 重厚で深みのある低域
  • 音像一貫性に優れる
  • 優れた解像度
  • 16通りのサウンド

短所

  • ディテールに欠ける
  • 繊細さに欠ける
  • 高域スイッチはほとんど効果的ではない

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