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JCally MNの概要
こんな人におすすめ
- アイドルソングや女性声優好き
- キラキラしたピアノが好き
- 色気のある艶やかな音が好き
基本スペック
- 再生周波数:10-40000Hz
- インピーダンス:17Ω
- 感度:112dB
- ピンタイプ:2pin 0.78mm
- 価格帯:1000円~3000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:9.0/10.0
- 中域:9.0/10.0
- 低域:10.0/10.0
- 歪みの少なさ:9.0/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:11.0/10.0
美点
- 艶やかで色気がある
- キラキラしたサウンド
- 良好な透明度
- 良好な解像度
- 優れた原音忠実性
- 重厚で深みのある低域
欠点
- 高域の拡張性は少し不足する
- 暗い中域
- 繊細さの不足
- シャウト感が出やすく、ギャンギャンしやすい
- わかりづらい定位感
JCally MNの特徴
パッケージ(8.0)
天空の高みから、鷲のように俯瞰して音楽を見渡すサウンド
MEAOESブランドから、2BA+2DD 4ドライバーハイブリッドイヤホン「Eagle」が発売されました。Eagleは知恵、勇気、自由、そして成功を象徴しています。MEAOESは、知恵と自由に満ちた音楽で私たちの内面を呼び覚まし、鷲のようにジャングルや山を旅し、本物の音を聴かせたいと願っています。
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
“尊死“続出で大反響!今一番応援したくなる、青春初恋ラブコメ!! コミックス累計発行部数は300万部を突破。 「このマンガがすごい!オトコ編」に2年連続ランクイン、 「次にくるマンガ大賞2020 Webマンガ部門」では1位を獲得し、 注目を集めている『僕の心のヤバイやつ』。 大人にも刺さる甘く切ないストーリーながら、 くすりと笑える展開に中毒者が続出し大きな話題を呼んでいる。
そしてついに、2023年4月にTVアニメが放送決定。 監督を務めるのは叙情的な演出に定評のある赤城博昭(『からかい上手の高木さん』)。 シリーズ構成・脚本は細やかな人物描写を得意とする花田十輝(『ラブライブ!』『響け!ユーフォニアム』)、 キャラクターデザインは勝又聖人(『五等分の花嫁∬』)、音楽は牛尾憲輔(『映画「聲の形」』『チェンソーマン』)が担当。 アニメーション制作は色彩の美しさに定評のあるシンエイ動画が務める。
さらに市川京太郎役に堀江瞬、山田杏奈役に羊宮妃那を迎え、 市川と山田が織り成す初恋模様をリアルに表現。 原作の紡ぐ世界観、そしてもどかしいほどゆっくりと近づいていくふたりの心を丁寧に描いていく。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
JCally MNはアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
JCally MNはニュートラルを意識したU字型のサウンドシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(10.0)
- 原音忠実度:S
- 臨場感:A-
- 深さ:A-
- 重み:B+
- 太さ:B+
- 存在感:B+
JCally MNの低域はかなり深くまで直線的に伸びています。
バスドラムは重みは十分で、インパクトもあり、ランブルもかなり感じられるため、全体的によく引き締まって見通し良く聞こえ、臨場感も良好です。
エレキベースも黒さは十分で、深みと広がりがあります。
総じてこの低域は量的にも質的にも十分低域好きを満足させることができると思われます。
中域(9.0)
- 原音忠実度:S-
- 厚み:B
- 明るさ:B
- 硬さ:B+
- 存在感:B
JCally MNの中域はかなりニュートラルに近くなっていますが、全体の構造は前傾しており、中域上部が強調されています。
エッジ感を重視した調整になっているため、輪郭描写がくっきりしていて、クランチ感も良く張りの感じられる音が特徴的です。光沢感が強く感じられ、音に艶やかさが出ていますが、そのせいで中域中心部がやや暗くなっているところは気になるかもしれません。
女声ボーカルは少し上ずって、色気を強調して聞こえますが、曲によってはわずかにシャウト感が強くなります。少しリンリンするようなコケティッシュな聞かせ方で、アイドルソングや女性声優の声を聴くとかなり魅力的に感じる可能性が高いですね。演出感があるのは気になるものの、艶やかで色づきの良い印象で聞こえると思います。ただし声色が少しハスキーに傾きます。
ピアノなんかも光沢が強く、キラキラして聞こえるのが楽しいです。個人的には好きな傾向の音ですが、原音忠実主義的な観点からはやや不自然さが目立ち、時々ボーカルがギャンギャンうるさくなりすぎるのが難点です。
高域(9.0)
- 原音忠実度:B-
- 艶やかさ:B+
- 鋭さ:B+
- 脆さ:C+
- 荒さ:D+
- 繊細さ:D+
- 存在感:C+
高域は精細感よりはエッジ感を重視してチューニングされています。拡張性はわずかに不足していますが、悪くありません。
光沢感が強く、輪郭もしっかり描き出され、キラキラしている高域ですが、高いほうは逆に輝度が低く、繊細さには欠けます。
そのため、ポップスはボーカルが印象的に聞こえる反面、ロックではシンバルやギターエッジがギラギラして聞こえます。シンバルはガシャガシャした感じが強く聞こえやすく、粒の荒い、かき氷を食べているときの音のような、ザクザクしたような雰囲気で聞こえます。
歯切れが良いので心地よいところもあるのですが、爽快感に欠け、最初は気持ち良く聞けていても、長く聞いてるとしつこく耳に残る邪魔くさい表現に聞こえてきます。すっきり抜けてくれない感じが曲の疾走感を悪く感じさせたり、気持ちよく高く抜けてくれないので、カタルシスを解き放ってくれる爽快感が感じられなかったりするところがあります。
定位/質感
- 質感の正確性:A+
- 定位の正確性:C
- オーケストラのテクスチャ:B-
- 雅楽のテクスチャ:B-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
比較的質感も正確で、重厚感も十分。抜けもそれほど悪くなく、艶やかな雰囲気でオーケストラを楽しめます。ただし、中域中心部はドライで、バイオリンや木管は上のほうが若干弱く、まっすぐ伸びていきません。繊細なダイナミズムの表現はうまくないので、表現に細やかさがありません。
雅楽も艶やかな色気のある音は魅力的なものの、若干ギャンギャンしがちな音で、品格には少し欠けます。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:A
- イメージング:B+
- 高域:A+
- 中域:B+
- 低域:C+
低域の深さは標準以上で、中域は少しだけ奥に聞こえ、高域の高さはわずかに物足りません。
クリア感は価格の水準からすると、かなり優秀です。
イメージング性能は価格以上です。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:A
JCally MNはおそらくブランド自身がオルタナティブKZ EDXとして作ったイヤホンです。
しかし、私が手に入れた個体は実際にはオルタナティブEDX Proとでもいうべきサウンドバランスで、EDX Proと大きく異なっているのは中域上部がより強調されているというところです。
さて、オリジナルのEDXと比べると、全体的に高域方向の調整がニュートラルを逸脱しており、少なくとも原音忠実主義的な立場では、より優れたサウンドバランスと言えるのはEDXです。
またEDXはより繊細で高解像な音を提供できるため、どちらがよりHi-Fiサウンドかという点でもEDXに軍配が上がります。したがって、一般的にEDXとJCally MNのどちらがおすすめできるかと言えば、圧倒的にEDXです。しかし、女声ボーカルやピアノをキラキラした雰囲気で聴くのが好きなら、JCally MNをおすすめします。逆に女声ボーカルが少しギャンギャンシャウトしやすい傾向の音が嫌いなら、同じようなバランスでも、ボーカルをより適正な雰囲気で聞かせてくれることが期待できるEDX Proを買うのが良いでしょう。
どれか一つなら、おそらく多くの人にとってKZ EDXがこれら3つの中で最も優れています。
参考までにJCally MNとKZ EDXの外観比較をしますが、ベント穴の位置までほぼ一緒で、よく似せて作ってあります。ただしケーブルコネクタのデザインが異なります。
音質的な特徴
美点
- 艶やかで色気がある
- キラキラしたサウンド
- 良好な透明度
- 良好な解像度
- 優れた原音忠実性
- 重厚で深みのある低域
欠点
- 高域の拡張性は少し不足する
- 暗い中域
- 繊細さの不足
- シャウト感が出やすく、ギャンギャンしやすい
- わかりづらい定位感
艶やかで色気があるサウンド
良好な透明度と解像度
優れた原音忠実性
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + Loxjie D30を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
ハイエンド音質を求めるホームオーディオユーザーのために、AMÁRI はリファレンスグレードの AD/DA コンバーター、最大 24-bit 384 kHz 変換と DSD 128 をサポート。使いやすいインターフェースと Antelope の代名詞となったクロッキングを提供します。他のオーディオファンコンバータとは異なり、AMÁRI は、ヘッドフォンのメンブレーンウェイト補正として機能する、ご自身で抵抗値を選択できる 2つ のヘッドフォン出力を備えています。
- 8つの DAC を実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異の ダイナミックレンジ 138dB DA 変換を実現
- デュアル ADC 構造 による、リファレンスグレードの ダイナミックレンジ 128dB AD 変換を実現
- 独立した デュアル DAC 構造 を採用した独自のヘッドフォン出力を搭載。(XLR バランス出力も可能)
- ヘッドフォンアンプは 17 Step の可変インピーダンス機能 を搭載、どんなヘッドフォンも完全に制御可能
- Antelope Audio の代名詞、64-bit Acoustically Focused Clocking (AFC) jitter management technology 採用
- 最大 384kHz/24-bit または DSD 128 に対応、ハイレゾや DSD 音源再生機として最高のポテンシャルを発揮
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- JCally MN
- KZ EDX
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- JCally MN
- KZ EDX
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- JCally MN
- KZ EDX
総評
JCally MNは中高域を強調してキラキラして聞こえる、色気のあるサウンドが魅力のイヤホンです。それはKZ EDXシリーズに似たサウンドを持っていますが、より女声ボーカルにフォーカスしたサウンドで、艶やかな音色を楽しむことができます。しかし、一般的にはKZ EDXのほうがより正確でバランスが良く、高解像なサウンドを期待できるため、JCally MNよりおすすめできると言えます。
Trustear ZEROは低価格でありながら、優れた水準の音質を提供するだけでなく、ハイエンドにも匹敵するパフォーマンスを持っています。パッケージも価格の水準以上で、全体的に購入して損はすることはまずないと言えるイヤホンでしょう。文句なくお勧めできる製品の一つと言えます。
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