※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。
元記事
- 元記事の公開日：2020/09/23
- 著者：HiFiGO
さて、時は2020年ですが、ほとんどのスマホメーカーは最新のスマートフォンの3.5mmヘッドホンジャックを廃止しています。そのため、USB Type-C DAC/AMPドングルの需要は過去数か月で大幅に増加しています。こうしたドングルは持ち運びもとても簡単で、それを使えばスマートフォンから高品質の音楽出力を取得できます。iBassoとxDuooは、iBasso DC01、DC02、xDuoo Linkなどの強力なドングルDAC/AMPをいくつか生産しています。先月、xDuooは最新のType-C DAC/AMPドングルであるxDuoo Link 2を発売しました。強力なES9118EC DACチップと最大150mWの強力な出力電力定格を備えたLink 2は、私にとってかなり興味深く思えました。そこで私は自分用のユニットを手に入れ、数日使用した後、今回、その使用感を皆様にご報告いたします。
この製品の要点
- ヘッドホンを十分駆動できるパワフルな電源
- バックグラウンドノイズが少ない
- 駆動力の高さにより音場が拡張される
xDuooについて
xDuooは、ハイファイオーディオギアの製造を専門とする、中国を拠点とする有名なブランドです。 xDuoo Link、xDuoo TA-30、xDuoo XD-05などの製品は、オーディオファンの間で高く評価されています。 こちらのページからその製品ラインナップをご覧ください。
xDuoo Link 2の特徴
- 150mWの大出力
- 低ノイズフロア
- ベースブーストスイッチ
- サウンドステージ拡張スイッチ
開梱体験のインプレッション
xDuoo Link 2は、青みがかった色調の小さな長方形のパッケージに入っています。 前面にはLink 2のブランディングデザイナーテキストと製品画像、Hi-Res認定ロゴが付いています。パッケージを開くと、Link 2がパッケージの内側にしっかりと固定されています。この下に、ユーザーガイド、保証書、USB Type-CからType-Aへのプラグ、Type-CからApple Lightningケーブル、Type-CからType-Cへのケーブル、そしてそれをソースデバイスに固定するためのマジックグルー（接着マット）が付属しています。
xDuoo Link 2には、必要なすべてのアクセサリが同梱されています。Type-C搭載のスマートフォンあるいはiPhoneのどちらに接続する場合でも、Link 2には適切なコネクターがボックスに付属しています。
パッケージ内容
- xDuoo Link 2 USB DAC/AMP
- USB Type-Cコネクタケーブル
- Apple Lightningコネクタケーブル
- USB Type-Aコネクタ
- クイックスタートガイド
- 保証書
- マジックグルー
パッケージ開梱動画
駆動電力とバッテリー消費
xDuoo Link 2の出力電力定格は、32Ωの負荷時で約150 mWです。ボックス内の適切なコネクタを使用して、iPhone XR Huawei P30 Proでデバイスをテストしました。Link 2は私のオープンバックヘッドホン iBasso SR2に簡単に電力を供給することができます。私のスマートフォンでは、最大音量の半分の音量レベルを超える必要はありませんでした。Kinera Nannaでもテストしましたが、IEMから至福の音が聞こえました。Link 2は、外出先で要求の厳しいヘッドホンで使用するのに十分な駆動力を搭載しています。HD6xx（300Ω）でも、深いバススラムと広大な音場をフルボリュームに近い状態で十分な音量で出力していました。したがって、Link 2は最大300Ωのインピーダンスを持つヘッドホンにも電力を供給できると思われます。そのサイズと価格を考えると、本当に素晴らしいことです。
以前の忠実度の高いUSB Type-C DAC/AMPは、スマートフォンのバッテリーを消耗してしまいました。しかし、Link 2は違います。テスト中、Link 2は、P30 ProでiBasso SR2を半分のボリュームで使用しましたが、2〜2.5時間連続再生で、バッテリーの消耗は約9〜10％でした。
音質
通常、高出力のUSBドングルはバックグラウンドノイズを示しますが、ここではLink 2はそうではありません。 出力は非常に豊かで、あらゆる種類のバックグラウンドノイズや電気的歪みがありません。 高音部分にいくらか輝きを放つクリスピーな楽器のディテールを表現しています。 低音とサウンドステージの拡張スイッチを用意されているのは、宣伝目的のギミックではありません。 低音スイッチは、低音域を強化し、ゲインバンプを配置するような感じで、重低音が鳴り響くパワフルなディープサウンドを提供します。 サウンドステージ拡張スイッチは、音場を少し開放的にします。 さらに駆動力が加えられるので、より広い音場表現がもたらされたように感じます。
このレビューのテストに使用されたトラック/アルバム
- Hell Freeze Over, Eagles.
- Random Access Memories, Daft Punk.
- Bad Guy, Billie Eilish.
- O, Damien Rice.
- Damnation, Opeth.
- Wonder Women Theme, Tina Guo.
- Dance Monkey, Tones & I.
- Recovery, Eminem.
- Stadium Arcadium, Red Hot Chilli Peppers.
低域
ローエンドは、周波数範囲の他のセグメントを引き立てる素早い減衰と良好なサウンドを聞かせてくれます。そこには豊かな質感を持つ自然な低音が存在しています。重低域の領域は、深いインパクトのある驚くべき量の鳴動を示しています。低音ブーストスイッチを使うと、私のKinera Nannaの十分に高品質な低音がさらに改善され、より良い打撃と強力な鳴動を備えた高いインパクトを伴ったレスポンスに改善され、驚きを隠せません。ビリー・アイリッシュやダフト・パンクを聞けば、打楽器がボーカルを引き立てており、それでいて全く圧迫感を感じない素晴らしい音を持っていました。
中域
中域は、感情に満ちた深く詳細に満ちたボーカルと見事なディテールのある楽器音によって、より自然な質感があります。ライブレコーディングやアンプラグドレコーディングを聞けば、素晴らしい響きを聴くことができます。そのサウンド出力は、楽器間の音場は良好な空気感を表現します。ボーカルは自然に感じられ、Link 2を介して出力される豊かなサウンドに追加される、いかなる種類の着色もありませんでした。
高域
Link 2の出力は少し明るめで、高音部分でやや輝きのある、素晴らしい楽器のディテールを生み出します。しかし、さまざまな楽器や高音のボーカルには、どんな種類の耳障りさや刺さりもありません。出力は透明で耳に心地よく、私の音楽に微細なディテールを生み出します。Tina GuoのWonder Womenのテーマで聞こえるバイオリンは、耳障りさ、刺さりがなく、滑らかなディテールを持っていて、素晴らしい音に聞こえます。
音場
Link 2は、奥行きと高さの良い素晴らしく広い音場を備えた鮮明な出力を生成します。 サウンドステージ拡張スイッチをオンにすると、ステージの表現がさらに広がります。 個人的な印象では、電源を入れるとヘッドホン/イヤホンに追加の電力が供給され、ステージが向上します。Link 2を手に入れる前は、これは宣伝目的のギミックだと思っていたのですが、実際に音場感が向上し、開放感が増します。
総評
総合的に、Link 2は約束どおりの機能を提供し、その価格帯の2倍程度のDAPの音質を簡単に上回っています。それは要求の厳しいヘッドホンに簡単に電力を供給するのに十分な駆動力を提供する驚くべき出力電力を持っています。 多くの機能が充実した完成された製品で、スマートフォンの音声出力を大幅に向上させます。エントリーレベルのDAPまたはUSB DAC/AMPドングルをお探しの場合は、まずLink 2を試してみることをお勧めします。 $100程度でご購入いただけます。詳細については、こちらのページをご覧ください。
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