【海外レビューまとめ】Geek Wold GK10

【海外レビューまとめ】Geek Wold GK10 5000円~10000円
Geek Wold GK10

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この製品の要点

  1. 中低域に癖がある
  2. 全体のバランスは悪くない
  3. 聴き心地は快適で長時間のリスニングでも疲労感が出ない
  4. ビルド品質はチープで価格なりか場合によってそれ以下

廉価に替えるトライブリッド5ドライバーIEM

Geek Woldは、ハイレゾ対応IEMやTWS Bluetoothイヤホンを中心に展開するHiFiオーディオ業界の新進企業です。彼らは、魅力的なドライバー構成の優れたイヤーピースを提供する、非常に高い価格のIEMで存在感を示しています。今回発売されたのは、木製のフェイスパネルと5ドライバーのトライブリッドドライバーを搭載したIEM、Geek Wold GK10です。

このIEMは発売後その廉価な価格設定のわりに豪華なドライバー構成、そして初期のインプレッションが非常に好評であったことから、たちまちのうちに人気に火が付きました。

今日はそのGeek Wold GK10の海外レビューをまとめて紹介します。

Geek Wold GK10の特徴

  • スタビライズドウッド製のフェイスパネル
  • 強力な5つのドライバーを搭載したトライブリッド・セットアップを左右に配置
  • デュアル・ダイナミック・ドライバー・ユニット(低音域用、中音域用)
  • 2つのピエゾエレクトリックセラミックドライバー (超高音域用)
  • バランスド・アーマチュア・ドライバーを1基搭載。(高音域用)
  • ユニークで美しいデザイン
Geek Wold GK10
Geek Wold GK10
  • シングルではない。ダブルダイナミックドライバーの実力:Geekwold GK10は、1つではなく2つの強力なダイナミックドライバーを搭載し、低音域と中音域の優れたディテールを生み出します。1つの8mmチタンドームダイナミックドライバーは、深く潜るようなパワフルな低音域のレスポンスを実現するためにチューニングされており、7mmグラフェンダイアフラムダイナミックドライバーユニットは、高解像度の中音域のレスポンスを実現するためにチューニングされています。
  • バランスド・アーマチュア・ドライバー・ユニットによるハイレゾリューションな高域特性:Geekwold GK10は、高性能バランスド・アーマチュア・ドライバーを採用し、正確で解像度の高い高音域レスポンスを実現しています。また、スムーズで疲れにくい高音域のレスポンスにより、音楽の豊かなディテールを最高の精度と透明感で再現します。
  • デュアルピエゾエレクトリックセラミックドライバー:GK10の超高音域レスポンスは、2つの高解像度ピエゾエレクトリックセラミックドライバーユニットによって生み出されます。卓越した超高音域のレスポンスを、優れた透明感とコントロールで体験できます。また、圧電セラミックドライバーにより、30kHzまで伸びる高音域のレスポンスを実現しています。
  • 美しいイヤーシェルとスタビライズドウッド製フェイスパネル:Geekwold GK10イヤーシェルは、ABS+PC素材を使用し、人間工学に基づいたデザインで、多くのユーザーに快適な装着感を提供します。また、無垢のスタビライズドウッドを使用したフェイスパネルを採用しており、それぞれのシェルに独特の質感と外観を与えています。
  • 駆動が容易:Geekwold GK10では、駆動について心配する必要はありません。この製品は、8Ωの超低インピーダンスと106dBの高感度を備えた非常に高感度なペアです。ユーザーは何の問題もなく、スマートフォンからそのまま簡単に電源を供給することができるでしょう。
  • 魅力的な外観、魅力的な価格設定:Geekwold GK10は、$45.90という非常に魅力的な価格で予約を受け付けており、まもなく出荷が開始されます。ご注文はこちらからどうぞ。

パッケージ開梱動画

Geek Wold GK10 - unbox IEM Hype yang Terpuaskan

Geek Wold GK10の技術仕様

  • シェル材料:ABS+PC
  • インピーダンス:8Ω
  • 感度:106dB
  • 周波数応答範囲:20Hz〜30kHz
  • 6芯の銀メッキ銅ケーブル
  • 標準的な2pin 0.78mmコネクター
Geek Wold GK10の評価値
  • 低域の原音忠実度:S
  • 中域の原音忠実度:B+
  • 高域の原音忠実度:C+
  • 低域の存在感:A
  • 中域の存在感:B
  • 高域の存在感:C+
  • 全体の原音忠実度:A-

海外レビューまとめ

引用個所については例のごとく適度に超訳です。

In-Ear Fidelity

It’s not terrible
Clarification: It’s not the GK3.
Very bloated bass response, needs less mid-bass and bleed for my own personal enjoyment.
Bass extension is not great either. Doesn’t resolve the lowest octaves well, if at all.
Midrange tonality is fine though overshadowed by the aforementioned bass response. Again, it’s not the GK3.
Credit where credit is due: the piezo tweeter implementation is one of the better ones I’ve heard. It’s sparkly without being painful to listen to, unlike IEMs like the NiceHCK NX7 series that would kill one’s ears at specific harmonics.
Not the worst you can do for $50 but also not really competitive either, even in its own price bracket.

悪い機種ではないよ。
つまり、(あの悪評高い)GK3ではありません。
非常に肥大した低音域のレスポンスで、私の好みからすると、中低音と濁りはもっと少ないほうがいいかな。
低音の伸びも良くありません。最低オクターブの解像度が低いですね。
中域のトーンは問題ありませんが、前述の低音域のレスポンスのせいで影が薄くなっています。繰り返しになりますが、これはGK3ではありません。
ピエゾ・トゥイーターの実装は、私が聞いた中では最も優れたものの一つです。NiceHCK NX7シリーズのように特定の倍音で耳が死んでしまうようなIEMとは違い、聞いていて苦痛にならない程度にキラキラしています。
50ドルで買える中では最悪ではありませんが、同じ価格帯でも競争力があるとは言えません。


https://crinacle.com/2021/08/09/geek-wold-gk10-unboxing/

私の感想とほぼ一緒

別記事で解説したように、Geek Wold GK10の問題点は中低域にあり、Crinはそれを的確に解説しています。実際のところ、GK10は価格帯でひどいイヤホンではなく、一部の人にはむしろかなりのお得感が感じられるくらいのイヤホンですが、わかるひとには欠点がわかり、とくにガチガチのオーディオマニアにはその欠点が見えすぎて高く評価できないイヤホンです。

逆にいえば、カジュアルなリスナーには非常に快適で気持ちが良い音がし、バランスも悪くないのでおすすめできます。Crinの言うように、どこぞのNX7シリーズとかいうクソピエゾIEMよりはマシでしょう(おっと!NiceHCKの名誉のために擁護しますが、Mk3だけはフィルター次第でわりとまともで、解像度も悪くないはずです)。

RikudouGoku

長所

他の製品の良さが分かるようになる

短所

低音が膨らむ(緩む)、質感に欠ける
中音域の沈み込み
膨らんだ低音のために高音域の空気感がない
音色が悪い
非常に支離滅裂
肥大した低音のため、技術的に不足している
徹底していない品質管理
価格

https://www.head-fi.org/showcase/geek-wold-gk10.25290/

オーディオマニアがGK10をどう捉えるかの典型

RikudouGokuは個人的に好きなレビュアーです。この彼のレビューは非常にオーディオマニアとしてストイックにGK10を評価しているので、個人的には少し厳しすぎるかなとも思います。彼のGK10に対する評価は星2つですが、総合的に全体を眺めてみると、中低域以外に音質的な問題はそれほどなく、この価格帯では意外とニュートラルに近いサウンドなので、さすがにちょっと辛すぎる気がしますね。

ただ、RikudouGokuのように質感や立体感にこだわるリスナーがGK10をかなり低く評価することは理にかなっています。普段DTMをやっていてミキシングの知識があり、それにこだわりがあるような人には、とてもGK10はおすすめできません。そういう人にとって、そのサウンドはぼんやりしすぎです。

Martward

長所

木材の見た目が良い
軽さ
快適さ
興味深いドライバー構成
ディテール
イメージング
サウンドステージ
歯擦音や疲労感がない

短所

中低音がやや多い
シングルDDよりも自然さに欠ける
品質管理に問題ありかも?

https://www.head-fi.org/showcase/geek-wold-gk10.25290/

バランスの取れたレビュー

Martwardのレビューは冒頭のCrinのレビューと同じような話を別側面から語っているとも言えます。彼は測定をしていませんが、測定グラフを確認しつつ、丁寧に音を聞いています。

RikudouGokuのような測定とニュートラルサウンドの原理原則を重視するストイックなレビュアーの場合、GK10のようなイヤホンを辛く評価しがちになる傾向にありますが、実際のところ、多くの人はそれほど中低域の膨らみを問題とは感じず、むしろ多少中低域が多いほうが心地よく感じる傾向にあります(多くの民生用ヘッドホンやイヤホンが中低域から中域下部を強調しており、実際にその影響でボーカル帯域の音像が著しく歪んで聞こえるにも関わらず、多くの人があまりそれを気にしていないだけでなく、そのサウンドを進んで選択しさえする事実を思い起こすべきでしょう:https://daystarvisions.com/Music/HE5-The_flat-neutral-Harman_headphone_thing.pdf)。

MartwardはGK10のサウンドがずば抜けているものではないことをよく理解しており、品質管理の問題も指摘し、GK10の人気がHype(誇大広告)であると認めつつ、その快適で聞き心地の良いサウンドを的確に捉えています。音が素晴らしいわけではないが、快適に音楽を聞くことができると褒め、決してナンバーワンのイヤホンではないし、1本買うならこれというようなイヤホンでもないが、コレクションに加えるのに十分な魅力があると締めくくっています。BLON BL-03のほうがまともという意見も含めて、私も全く同感ですね。

Geek Wold GK10の関連記事

Geek Wold GK10に関するさらなる情報は以下の記事を参照して下さい。

まとめ

Geek Wold GK10はいわゆるモニター的な正確性の高いサウンドを持っているイヤホンではありませんが、快適なリスニング環境を提供し、比較的バランスが良く、それなりの解像度を持っている魅力的な機種です。一般的なオーディオファンを十分に満足させ、価格を考えると、それなりに優れたところも多く、コストパフォーマンスは悪くありません。ただし、音楽の質感や立体感にこだわり、ニュートラルサウンドにこだわりを持つバリバリのオーディオマニアからすると、KZやTRN、NiceHCKなどの製品と同じレベルの、イメージングの悪い機種に思える可能性があります。ただ、それらのブランドの製品に比べると、サウンドバランスは遥かに洗練されており、万人向きです。

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