免責事項
- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
- 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。
- 「audio-sound @ premium」はamazon.co.jpおよびamazon.comほか通販サイトの取扱商品を宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣言プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラム等の参加者です。
EPZ Q1の概要
こんな人におすすめ
- 高域に敏感な人
基本スペック
- 再生周波数:20-20000Hz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:110±0.5dB
- ピンタイプ:2pin 0.78mm
- 価格帯:3000円~5000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:5.0/10.0
- 中域:8.5/10.0
- 低域:8.5/10.0
- 歪みの少なさ:9.0/10.0
美点
- エネルギーが低く、敏感な人にも安全な高域
- 良好な透明度
- 価格以上の解像度
- 濃厚感のあるサウンド
欠点
- 高域の拡張性に欠ける
- ディテール不足
- 輝度不足
- 構築感の不足
- 分離感が悪い
- 低域の深みで物足りない
- 曇った中域
EPZ Q1の特徴
【VGP 2022 受賞】3Dプリンターで成形された有線カナル型イヤホンEPZ Q1
13mm大型チタンメッキダイナミックドライバー(Single Driver)
N52NDFEBシェルチタンメッキを使用して磁束を改善します。カスタムチタンコーティングされたダイアフラム、同時に低周波数の保証で、分析力がさらに強化され、人間の声と高周波数のパフォーマンスを強化し、より強い階層感を提供し、リアルでリッチなサウンドを提示します。
互換性
DLP 3Dプリンターで成形されたEPZ Q1有線カナル型ヘッドホン。Appleデバイス/Androidデバイス/PC 対応:標準TYPE‐Cアダプター(Android用)とライトニングアダプター(IPHONE用)をご使用できます。
ERGONOMIC DESIGN
人間工学に基づいたカナル型デザインは、それぞれの耳の独特な輪郭に変形して、より良いフィット感で密閉します。
NOISE CANCELING
26dbノイズキャンセリングが周囲の音を遮断し、臨場感あふれるサウンドを実現。
3D PRINTING TECHNOLOGY
従来のヘッドホンの生産よりも遥かに優れた3Dプリンター技術で統合されたシームレスキャビティEPZ Q1は医療用樹脂の材料をご使用して、肌に優しい、環境保護、より快適に着用。
パッケージ(8.0)
パッケージは全体として価格の標準以上と言えます。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーチップ
- キャリングポーチ
- マニュアル類
天空の高みから、鷲のように俯瞰して音楽を見渡すサウンド
MEAOESブランドから、2BA+2DD 4ドライバーハイブリッドイヤホン「Eagle」が発売されました。Eagleは知恵、勇気、自由、そして成功を象徴しています。MEAOESは、知恵と自由に満ちた音楽で私たちの内面を呼び覚まし、鷲のようにジャングルや山を旅し、本物の音を聴かせたいと願っています。
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
わたしたちは、砂の上でペアになった―――
2018年7月より放送開始のTVアニメ「はるかなレシーブ」オープニング&エンディングテーマがリリース!
★「ゆるキャン△」「がっこうぐらし! 」など、常に話題作に事欠かない漫画雑誌「まんがタイムきららフォワード」にて連載中の本作。
キーワードは「海」「水着」そして「ビーチバレー」!! 夏の沖縄を舞台に、ビーチバレーにかける少女たちの青春を熱く描いた人気作品!
★音楽を担当するのは日本のアニメソングをジャズアレンジした『プラチナ・ジャズ』シリーズの大ヒットなどでも知られる、スウェーデン・ストックホルムのハウスDJ、Rasmus Faber!
夏のビーチやスピード感あるビーチバレーシーンなど、TVアニメ「はるかなレシーブ」を彩る楽曲を2枚組の大ボリュームで収録!
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
EPZ Q1はアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
EPZ Q1は中域充実系のサウンドシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(8.5)
- 原音忠実度:S
- 臨場感:B+
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:A-
- 存在感:B+
EPZ Q1の低域は比較的深くまで直線的に伸びています。
バスドラムは重みは悪くなく、インパクトも十分なものの、少し引き締まりに欠けます。また、ランブルも不足気味で、緩くたるんだ感じに聞こえます。
エレキベースも黒さは十分ですが、深みに欠け、ややじんわり感が強く聞こえます。
低域は量的には十分低域好きを満足させることができるかもしれませんが、深さで物足りません。
中域(8.5)
- 原音忠実度:S-
- 厚み:A-
- 明るさ:A-
- 硬さ:B+
- 存在感:B
EPZ Q1の中域は比較的前面におり、明るい位置で聞こえます。全体構造は後傾的でステージングが強調されています。
中域下部は比較的ニュートラルに近く調整されているので、質感はそれなりに正確ですが、高域方向はエネルギーが弱く、構築感や定位感、ディテールに問題があります。
そのせいで中域は全体的に引き締まりに欠け、膨張的で、輪郭がはっきりせず、分離が悪い印象で聞こえます。中域の解像度自体は悪くないものの、曇りが強く、音がはっきりせずに聞こえづらい印象を受けるでしょう。
高域(5.0)
- 原音忠実度:C-
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B
- 脆さ:C
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D
- 存在感:D+
一般に高域はEPZ Q1の欠点です。とにかく存在感が弱くエネルギーが足りていないため、音楽からディテールを引き出すことができません。
輝度も大幅に足りず、詳細がわかりづらく、定位も不分明です。拡張性も標準以下で伸びが良いとも言えず、とにかくよくない高域です。
高域に敏感な人には非常に安全な高域ですが、ほとんどの人にとっては不足しすぎていると言えるでしょう。
定位/質感
- 質感の正確性:A+
- 定位の正確性:D+
- オーケストラのテクスチャ:C-
- 雅楽のテクスチャ:C-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
EPZ Q1は重厚感はそれなりにあるものの、中域の質感の正確性はいまいちで、何よりディテールの不足感が著しく、全体的に分離が悪くぼんやりして聞こえる傾向があります。フルオーケストラを楽しむには癖が強すぎるサウンドで、スケール感の不足や定位の不自然さも引っ張ります。凡庸以下と言えるでしょう。
雅楽も全体的にぼんやりして音が聞き取りづらい傾向があります。幽玄な雰囲気とポジティブに捉えることもできるかもしれませんが、基本的には分離が悪い上に爽快感のない、練習不足の演奏に感じられるでしょう。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B
- クリア感:A
- イメージング:B+
- 高域:A
- 中域:A-
- 低域:C+
低域の深さは標準より少し物足りず、中域は前面に位置し、高域の高さは物足りません。
クリア感は価格の水準からすると、かなり優秀です。
イメージング性能は価格の標準以上です。中域の解像度は優秀です。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:D-
- 個人的な好み:D-
おすすめしません。同じブランドのK1を買ったほうが幸せになれると思われます。
音質的な特徴
美点
- エネルギーが低く、敏感な人にも安全な高域
- 良好な透明度
- 価格以上の解像度
- 濃厚感のあるサウンド
欠点
- 高域の拡張性に欠ける
- ディテール不足
- 輝度不足
- 構築感の不足
- 分離感が悪い
- 低域の深みで物足りない
- 曇った中域
聴き心地がマイルド
価格以上の解像度
濃厚感のあるサウンド
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + Sabaj A10d 2022を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
ハイエンド音質を求めるホームオーディオユーザーのために、AMÁRI はリファレンスグレードの AD/DA コンバーター、最大 24-bit 384 kHz 変換と DSD 128 をサポート。使いやすいインターフェースと Antelope の代名詞となったクロッキングを提供します。他のオーディオファンコンバータとは異なり、AMÁRI は、ヘッドフォンのメンブレーンウェイト補正として機能する、ご自身で抵抗値を選択できる 2つ のヘッドフォン出力を備えています。
- 8つの DAC を実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異の ダイナミックレンジ 138dB DA 変換を実現
- デュアル ADC 構造 による、リファレンスグレードの ダイナミックレンジ 128dB AD 変換を実現
- 独立した デュアル DAC 構造 を採用した独自のヘッドフォン出力を搭載。(XLR バランス出力も可能)
- ヘッドフォンアンプは 17 Step の可変インピーダンス機能 を搭載、どんなヘッドフォンも完全に制御可能
- Antelope Audio の代名詞、64-bit Acoustically Focused Clocking (AFC) jitter management technology 採用
- 最大 384kHz/24-bit または DSD 128 に対応、ハイレゾや DSD 音源再生機として最高のポテンシャルを発揮
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- EPZ Q1
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- EPZ Q1
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- EPZ Q1
デュアルES9038Q2M搭載DACプリ・ヘッドホンアンプ
最新のUSB DAC Sabaj A10D 2022は、ヘッドホンアンプとしても使用できます。PCM 32bit / 768kHz、DSD512の再生に対応しており、高解像度音源を忠実に再生することが可能です。ボリュームはアナログ式で、スムーズに100段階調節でき、音量のコントロールでも妥協がないように設計されています。Bluetooth 5.0も搭載し、LDAC高音質コーデックを用いたワイヤレスでのオーディオ入力も楽しめます。
2022年版は、アンプの電源部分がアップグレードされ、より大きな容量のコンデンサーが使用されています。これにより、音質とパワーが向上しました。デザインも刷新されて高級感のあるアルミフレームを採用。目でもオーディオファンを楽しませます。
数々の改良が重ねられたSabaj A10D 2022はハイレゾ音源を手軽に楽しめるオーディオファン向けの最新おすすめ製品です。
総評
EPZ Q1は高域を非常に抑制した中域充実系のサウンドを持っているイヤホンです。デザインもよく、パッケージも充実しているため、高域に敏感な人には非常に快適に聴けるイヤホンとしておすすめできるかもしれません。しかし、一般的には高域のエネルギーが不足しすぎており、ディテール再現度が悪すぎ、おすすめできません。
Trustear ZEROは低価格でありながら、優れた水準の音質を提供するだけでなく、ハイエンドにも匹敵するパフォーマンスを持っています。パッケージも価格の水準以上で、全体的に購入して損はすることはまずないと言えるイヤホンでしょう。文句なくお勧めできる製品の一つと言えます。
コメント