【完全ワイヤレスイヤホン Edifier W220T レビュー】Snapdragon Soundに対応し、通信品質も優秀。マイルドで聴き心地の良い音が好みならおすすめ

【完全ワイヤレスイヤホン Edifier W220T レビュー】Snapdragon Soundに対応し、通信品質も優秀。マイルドで聴き心地の良い音が好みならおすすめ 5000円~10000円
Edifier W220T

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Edifier W220Tの概要

こんな人におすすめ

  • Snapdragon Sound対応のイヤホンを探している
  • 聴き疲れない音が好き

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6h/24h
  • 防水性能:IP54
  • 対応コーデック:aptX Adaptive/aptX/SBC
  • 価格帯:5000円~10000円

audio-soundスコア
Edifier W220T
Edifier W220T

  • パッケージ:8.0/10.0
  • ビルドクオリティ:8.0/10.0
  • 装着感:7.0/10.0
  • 高域:8.0/10.0
  • 中域:8.0/10.0
  • 低域:8.5/10.0
  • 歪みの少なさ:8.5/10.0
  • 通信品質:9.5/10.0

長所と短所

長所

  • 奥行き感がある
  • 聴き心地が良い
  • マイルド
  • Snapdragon Sound対応
  • 優秀な通信品質

短所

  • 高域の拡張性が大幅に不足している
  • レンジ感が悪い
  • 装着感で音が変化しやすい
  • 解像度で物足りない
  • 音楽表現に深みがない

Edifier W220Tの特徴

Edifier W220T
Edifier W220T
  • 【Snapdragon Sound&Bluetooth5.3】Qualcommの最新Bluetooth SoC「QCC3056」を採用、強力なモバイルオーディオテクノロジー「SnapDragon Sound」に対応しました。歪み率、接続安定性、低遅延といったQualcommが定める厳しい相互運用性テストをクリアしています。高効率・低遅延のオーディオコーデック「aptX Adaptive」は、Edifier W220Tでは最大96kHz/24bitのデータレートをサポート、ハイレゾ水準の音楽再生を完全ワイヤレスで実現します。
  • 【EDIFIERの26年声学技術】13mm液晶ポリマー複合振動板を採用、完全ワイヤレスイヤホンとしては口径が大きいドライバーとすることで低域の描写力を確保しました。振動板にはUniforce技術を活用し歪み率を0.5%にまで抑え、音源本来のディテールを忠実に再現します。
  • 【明瞭な高品質通話&軽快な装着感】サンプリング周波数32kHzと従来技術に比べ帯域が広い「aptX Voice」に対応することで、高品位な音声通話を実現しました。左右イヤホンにはマイクを各2個搭載、通話ノイズキャンセリング技術「cVc 8.0」の活用により環境雑音を低減することで、通話相手に明瞭で聞き取りやすい声を届けます。軽く耳に挿し込んで使うハーフインイヤー構造のボディは、データベースに基づく人間工学的アプローチにより外耳道の圧迫を大幅に軽減、高い空間表現力を発揮しつつも軽快な装着感を実現しました。
  • 【最大24時間の連続再生】左右イヤホンに35mAh、充電ケースに350mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載しました。イヤホンのみで6時間、充電ケースをあわせれば最大24時間もの連続再生に対応します。15分の充電で120分の再生が可能になる急速チャージにも対応していますから、急な外出でも慌てる必要はありません。
  • 【アプリで高度なカスタマイズ】iOS/Android OS専用アプリ「Edifier Connect」を利用すると、バッテリー残量の確認やペアリング開始/切断といった基本機能にくわえ、ゲームモードの切り替えやサウンドモードの選択、感圧センサーの機能アサインといったカスタマイズを行うことができます。
Edifier W220T - TWS Bluetooth Earbuds
Edifier W220T
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パッケージ(8.0)

Edifier W220T
Edifier W220T

W220Tのパッケージは価格の標準を満たしています。

パッケージ内容

  • イヤホン本体
  • 専用充電ケース
  • Type-Cケーブル
  • マニュアルや保証書類
Edifier W220T
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ビルドクオリティ(8.0)

Edifier W220T
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W220Tのビルドクオリティは価格の標準を満たしています。

少しテカリが強いです。

Edifier W220T
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装着感(7.0)

Edifier W220T
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装着感は良好だと思いますが、インナーイヤー型のため、装着感で音が変わりやすいところがあります。

Edifier W220T
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接続品質

aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。

人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも音楽は途切れることなく、一貫して音楽を聴くことができます。

バックグラウンドノイズは少しあるかもしれませんが、ほとんど気になりません。

インターフェース/操作方法

操作インターフェースはタッチ式です。

電源ON充電ケースの蓋を開ける
電源OFF充電ケースにイヤホンを収納し、蓋を閉じる
ペアリング充電ケースにイヤホンを収納したまま、蓋を開け、充電ケースのペアリングボタンを長押し
曲再生多機能ボタンを1回タップ
再生停止多機能ボタンを1回タップ
曲戻し多機能ボタンを3回タップ
曲送り多機能ボタンを2回タップ
通話応答多機能ボタンを1回タップ
通話終了多機能ボタンを1回タップ
通話拒否多機能ボタンを2秒長押し
音声アシスタント起動多機能ボタンを2秒長押し

Edifier W220T

Edifier W220T

音質

HATS測定環境

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • 小野測器 SR-2210 センサアンプ
  • 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
  • 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
  • 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition

カプラー測定環境

  • Type5050 マイクアンプ電源
  • Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
  • オーディオインターフェース:MOTU M2

アナライザソフト

  • TypeDSSF3-L
  • Room EQ Wizard

周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス

測定値は有料記事をご覧ください。

UGREEN HiTune X6

オーディオステータス

MUINE T1(ノーマルモード)のオーディオステータス
Edifier W220Tのオーディオステータス
※オーディオステータスは周波数特性(自由音場補正済み)から「各要素に関わる周波数帯域の平均値」を算出し、その特性平均値全体の「全体平均値」を求め、「各要素に関わる周波数帯域の平均値」の「全体平均値」からの乖離を数値化したものです。各要素の相対的な強さを表し、独自のオーディオ指標として導入しています。

音質解説

今回はFiiO M15とaptXでつないで、レビューします。

Edifier W220Tマイルドな聞き心地の明るい中域を重視したサウンドシグネチャーを持っています。

レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。

  • 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
  • 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
  • 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
  • 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
  • オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
  • クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
  • イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]

これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。

Edifier W220T
Edifier W220T
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低域(8.5)

  • 原音忠実度:S
  • 臨場感:A-
  • 深さ:A
  • 重み:A
  • 太さ:A
  • 存在感:A+

低域

適切な装着位置にあるとき、W220Tはかなり量感のある低域を出すことができます。

しかし、私が試したところ、W220Tの装着性はよくないので、おそらく多くの人の装着具合では低域が抜けている音がすると思われます。

普通に装着すると気づきにくいですが、そこから少し強くねじりこんでみれば、低域が出ることがわかります。ただし、このイヤホンは大抵その装着位置を維持できないので、すぐ低域が弱くなります。

もし適切に装着できたとしても、低域自体も厚みやブームに寄った音で、迫力はありますが、引き締まりに欠けるので見通し感が悪い印象を受けます。

中域(8.0)

  • 原音忠実度:B
  • 厚み:B
  • 明るさ:B-
  • 硬さ:B
  • 存在感:B

中域

W220Tの中域は厚みがあり、明るい音を持っています。適切な装着感では低域がやや強いですが、装着性が悪いので、多くの人は中域が前面に出てくる音で聞くことになるでしょう。

高域が落ち着いており、音は丸く聞こえます。艶やかで聞き心地はよいですが、全体的に解像度が不足しており、個人的には味気ない音です。

聞き心地はよいので、長時間の音楽聴取には向きます。

高域(8.0)

  • 原音忠実度:D
  • 艶やかさ:B-
  • 鋭さ:B-
  • 脆さ:C
  • 荒さ:D-
  • 繊細さ:D-
  • 存在感:C

高域

高域は拡張性が不足しています。尖りや刺さりを抑えたマイルドな高域で、聞き心地は非常に良いですが、ディテールを繊細に表現する能力に欠けます。

定位/質感

  • 質感の正確性:C+
  • 定位の正確性:A-
  • オーケストラのテクスチャ:D-
  • 雅楽のテクスチャ:D-

定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。

オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。

この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。

スケール感、質感の正確性の両面でW220Tはフルオーケストラを聴くのには向きません。定位感は良好ですが、全体的にぼんやりしています。

雅楽も全体的にぼんやりとして聞こえ、全体的に活気がない音です。

音場/クリア感/イメージング

  • 音場:B
  • クリア感:A-
  • イメージング:B
    • 高域:B
    • 中域:B+
    • 低域:B-

音場

深さは悪くなく、中域は奥に聞こえ、高域は伸びが大幅に足りません。しかし、おそらく多くの人の普通の装着感ではさらに中域寄りになります。

クリア感は価格を考えると優秀です。

イメージング性能は平凡か少し物足りません。

 

音質総評

  • 原音忠実度:B-
  • おすすめ度:C
  • 個人的な好み:C

音質総評

Snapdragon Sound目当てなら良いですが、音質目当てでこれを買う場合、装着感の悪さがこのイヤホンのポテンシャルを味わえる人をかなり限定しているだけでなく、全体的なサウンドパフォーマンスも平凡という点に注意が必要です。

音質的な特徴

美点

  • 奥行き感がある
  • 聴き心地が良い
  • マイルド

欠点

  • 高域の拡張性が大幅に不足している
  • レンジ感が悪い
  • 装着感で音が変化しやすい
  • 解像度で物足りない
  • 音楽表現に深みがない
Edifier W220T

奥行き感がある
聴き心地が良い
マイルド

Edifier W220T

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レコーディングシグネチャー

レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはFiiO M15でレコーディングにAntelope Audio Amariを用いています。コーデックはaptXです。

なお今回のレコーディングシグネチャーは多くの人にとって自然な装着位置となると想定される装着位置で録音しています。強くひねりこむと低域を出すことができる適正位置に近づきますが、それを維持するのはこのイヤホンの構造上困難です。

¥369,600(税込)

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
  • Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
  • オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
  • レコーディングソフト:Audacity

浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)

楽曲情報
  • 楽曲名:浮遊大陸アルジェス -Introduction-
  • アルバム名:Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation

Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008
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  2. Edifier W220T(中域寄り装着)

Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-

楽曲情報
  • 楽曲名:Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
  • アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 Evolution オリジナルサウンドトラック
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation
イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
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  1. 原曲(-23LUFS)
  2. Edifier W220T(中域寄り装着)

Formidable Enemy

楽曲情報
  • 楽曲名:Formidable Enemy
  • アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 スーパーアレンジバージョン
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation
イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]
Formidable Enemy
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  1. 原曲(-23LUFS)
  2. Edifier W220T(中域寄り装着)

総評

Edifier W220TSnapdragon Soundに対応した数少ないインナーイヤー型イヤホンの一つであり、それを目当てに買うのなら十分にアリだと思います。しかし、音質や使い勝手を目当てにして買うなら、もうちょっとよく考えてみてからでも遅くないでしょう。

Edifier W220T

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Edifier W220T

8.2

パッケージ

8.0/10

ビルドクオリティ

8.0/10

装着感

7.0/10

高域

8.0/10

中域

8.0/10

低域

8.5/10

歪みの少なさ

8.5/10

通信品質

9.5/10

長所

  • 奥行き感がある
  • 聴き心地が良い
  • マイルド

短所

  • 高域の拡張性が大幅に不足している
  • レンジ感が悪い
  • 装着感で音が変化しやすい
  • 解像度で物足りない
  • 音楽表現に深みがない

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