免責事項
- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにEdifierから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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Edifier G4Sの概要
こんな人におすすめ
- 低遅延のワイヤレスゲーミングヘッドセットを探している
- さまざまなデバイスで使えるゲーミングヘッドセットを探している
- バッテリー性能重視
- 通信品質重視
基本スペック
- 連続再生時間:46時間
- 防水性能:なし
- 対応コーデック:独自ドングル/SBC
- 価格帯:5000円~10000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:8.0/10.0
- 低域:7.5/10.0
- 歪みの少なさ:7.0/10.0
- 通信品質:9.5/10.0
長所
- 良好な高域拡張性
- 悪くない原音忠実性
- 優秀なディテール感
- 力強い低域
- 奥行き感のある音場
- 左右の定位がわかりやすい
- リラックスした聴き心地
- 響きが豊か
短所
- 質感の正確性で物足りない
- 全体的にややぼんやりしがち
- 低域の深さに欠ける
- 奥行きが強調されすぎている
Edifier G4Sの特徴
- 【デュアルモード接続&15ms超低遅延】Edifier-HECATE初のデュアルモードワイヤレスゲーミングヘッドセット[G4S]が登場!Bluetooth5.2または2.4Ghzワイヤレス接続により、遅延が15msを超えず、接続がより安定し、伝送距離が長くなります。プレイヤーに完璧なゲーム体験を与えます。
- 【クリアな音声通話】着脱式6mm大口径ノイズキャンセリングマイクを搭載、より優れた音声分離を備え、声をより忠実に再現します。また、マイクは角度調整可能です。
- 【臨場感のあるH+サウンド】高精度40mm強磁力ドライバーを採用するにより、クリアな低域音質から高域音質、また、震撼な衝撃音を高精度で再現可能にしました。G4Sであればゲーム中のモンスターや敵の足音、銃声、爆発音などを聞き逃すことはもうありません。
- 【長寿命バッテリー】連続使用46時間というバッテリー駆動により、充電のためにゲームを中断する必要がなく、一日中ゲームや友達との会話、音楽を楽しむことができます。
- 【超軽量設計&ソフトヘッドバンド】快適な低反発イヤークッション、調節可能なヘッドバンドが頭への圧力を減らし、270gは軽くて快適で、長時間のゲームに適しています。
- 【マルチデバイス対応】デュアルモードワイヤレス技術により、G4SワイヤレスヘッドセットはPC、携帯電話、PS4/PS5、Switchなど、さまざまなデバイスに簡単に切り替えることができます。*XBOXデバイスをサポートしていません。
パッケージ(8.0)
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- ヘッドホン本体
- Type-C USBケーブル
- 専用ドングル
- オプションマイク
- 説明書
ビルドクオリティ(8.5)
装着感(8.5)
装着感は良好です。イヤーパッド部分は柔らかで耳当たりが良いですが、夏場はわずかに蒸れるかもしれません。
接続品質
SBCでCayin N6II/E02と接続してテストしました。接続品質は優秀です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも問題なく音楽を聴くことができます。
バックグラウンドノイズは少しあるかもしれませんが、ほとんど気になりません。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
音質解説
今回はSBCでFiiO M15につないでクラシックモードでレビューしています。
Edifier G4SはV字型のサウンドシグネチャーを持っています。中域でかなり奥行き感が強調されます。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(7.5)
- 原音忠実度:D+
- 臨場感:D+
- 深さ:B-
- 重み:A-
- 太さ:A-
- 存在感:B
Edifier G4Sの低域は重みと太さが強調され、迫力のあるサウンドを鳴らすことができます。
G4の低域は熱気があり、ドラムは重厚で力強く、インパクトがあるように聞こえますが、深さでは物足りません。
エレキベースもじんわりと熱を帯びて聞こえますが、引き締まりが悪く、ブリブリした音に聞こえます。
少し定在波が多いように感じる、やや見通し感が悪い印象に思えます。また歪も多いので、この低域は質が良いとは言えないでしょう。
中域(8.0)
- 原音忠実度:B-
- 厚み:A
- 明るさ:A
- 硬さ:B
- 存在感:B+
中域はかなり後傾的でステージングが強調されており、奥行き感があります。beyerdynamicのリスニングモデルのような調整です。
中低域の盛り上がりのせいで、全体的に響きが強い雰囲気で聞こえますが、精細感はかなり高いので、音楽は埋没的ではありません。
音のヘルメットをかぶっているような、疑似的なサラウンド感が得られ、立体感の強調が感じられて面白いですが、クラシックなんかを聴くと、バイオリンの弦がひん曲がって反れているような聞こえ方がするので、音楽鑑賞用としては微妙です。カラオケルームで聞いているような、ほの暗い雰囲気といったところでしょうか。一方で、左右はかなりわかりやすいです。
高域(8.5)
- 原音忠実度:C-
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B+
- 脆さ:B
- 荒さ:C-
- 繊細さ:C+
- 存在感:C+
G4Sの高域はややディテール感を強調し、繊細で輝度の高いバランスに調整されています。
拡張性は良好で、比較的音がきれいに抜け、滞留感がありません。精細感がしっかりしているおかげで、意外と聴きごたえもあります。
定位は左右がわかりやすく、奥行きは強調されすぎています。
定位/質感
- 質感の正確性:D+
- 定位の正確性:C
- オーケストラのテクスチャ:D-
- 雅楽のテクスチャ:D-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
フルオーケストラ向けのヘッドホンとしてはG4Sは質感の正確性や定位が不自然なため、おすすめできません。そもそもそういう用途向けのヘッドホンではありません。
雅楽も全く同じです。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:B-
- イメージング:B
- 高域:B+
- 中域:B
- 低域:C+
低域の深さは物足りません。中域で奥行き感が強調され、高さは標準以上です。
クリア感は価格を考えると少し物足りません。
解像度は価格を考えると物足りません。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:B+
- 個人的な好み:B
Edifier G4Sは左右の定位がわかりやすく、奥行き感のある音場でFPSゲームの没入感を高めてくれるようなゲーミングヘッドセットです。個人的なゲームブースの中にいるかのように、疑似的なサラウンド感を感じながらゲームをプレイすることができるでしょう。
ただし、音楽鑑賞用としては一般的にそれほどお勧めできません。とはいえ、音楽で頭を包まれるようなリラックスした体験をしたいというような用途では案外活躍してくれます。
音質的な特徴
美点
- 良好な高域拡張性
- 悪くない原音忠実性
- 優秀なディテール感
- 力強い低域
- 奥行き感のある音場
- 左右の定位がわかりやすい
- リラックスした聴き心地
- 響きが豊か
欠点
- 質感の正確性で物足りない
- 全体的にややぼんやりしがち
- 低域の深さに欠ける
- 奥行きが強調されすぎている
奥行き感のある音場
悪くない原音忠実性
リラックスした聴き心地
Re:ゼロから始める異世界生活 Coreful フィギュア レム~パックイメージver.~
人気シリーズ「コアフル」より、パックをイメージした衣装を着たレムが登場!
メーカーがもふもふの毛並みの質感再現とかわいらしさにこだわったモデルです。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用い、FiiO BTA30を使って、SBCでワイヤレス伝送しています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- Edifier G4S
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- Edifier G4S
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- Edifier G4S
総評
Edifier G4Sはマルチデバイス対応で低遅延を実現しているワイヤレスゲーミングヘッドセットです。通信品質も高く、装着感も良好で長時間のゲーミングでも疲れない、奥行き感のあるサウンドを実現しています。
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