- 免責事項
- CCA HM20の概要
- CCA HM20の特徴
- 精密な構造で驚異的な性能を実現:16基のハイブリッドドライバーによる強力な構成
- 複数のBAを組み合わせたレクタングルデザイン
- 高性能革新型第3世代「XUN-7」ダイナミックドライバーによるクリーンで滑らかな音質 かつてない衝撃的な音場感
- 3Dプリントされたサウンドダクト構造
- ミリタリーグレードの高級亜鉛合金フェースプレート:モザイク構造のユニークなデザイン
- クラシックチューニングへのオマージュと革新性:CCA専門音響チームが綿密にチューニングしたステレオサラウンドHiFiオーディオ
- 人間工学に基づいたデザイン、快適な装着感
- より良いケーブルで、より良いパフォーマンスを:より低歪みの純銀メッキケーブル
- パッケージ(8.0)
- ビルドクオリティ(8.5)
- 装着感(8.5)
- 音質
- レコーディングシグネチャー
- 総評
- CCA HM20
- 長所
- 短所
免責事項
- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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CCA HM20の概要
こんな人におすすめ
- 暗い音が好き
- 原音忠実度重視
- 音像一貫性重視
- 重厚な低域を聴きたい
基本スペック
- 周波数特性:20-40000Hz
- インピーダンス:22Ω
- 感度:105±3dB
- コネクタ:0.75㎜ 2pin
- 価格帯:10000円~20000円
- パッケージ:7.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:9.0/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:9.5/10.0
- 歪みの少なさ:7.0/10.0
長所
- 優れた原音忠実度
- 正確な質感
- スピーカー的な前方定位感
- 優れた音像一貫性
- 重厚な低域
- 悪くない高域拡張性
短所
- 透明度が少し不足している
- 解像度が不足している
- 暗くて地味な中域
CCA HM20の特徴
- CCAフラッグシップ16ドライバーユニット搭載ハイブリッドIEM
- 新時代の聴覚体験と広い音域の再定義を始める
- 第3世代ダイナミックドライバー「XUN-7」
- 50024s マルチBAコンビネーション *3 30019s BA *1
- 3Dプリンターによるサウンドダクト構造
- ミリタリーグレードの高級亜鉛合金フェースプレート
- プロフェッショナルな音響性能
- 人間工学に基づいたデザインで、より快適な装着感を実現。
精密な構造で驚異的な性能を実現:16基のハイブリッドドライバーによる強力な構成
50024sX3、30019sX1、そして独自に開発した高性能イノベーション「XUN-7」ダイナミックドライバーにより、クリアな低音と豊かな高音域を実現しました。
複数のBAを組み合わせたレクタングルデザイン
より良い音質を実現するマルチ・ハイブリッド・ドライバー 低域には革新的なダイナミックドライバー「XUN-7」、中域には3個の50024s BAコンビネーション、高域・高音域には30019s BAを左右に7基ずつ搭載しています。すべてのドライバーが完璧に連動し、クリアでパワフルな低音、自然なボーカル、スムーズな高音の伸びを実現します。
高性能革新型第3世代「XUN-7」ダイナミックドライバーによるクリーンで滑らかな音質 かつてない衝撃的な音場感
- 革新的な「XUN-7」ダイナミックドライバーはより強い磁気高性能のダイヤフラムを使用します。純粋な革新技術に基づき、磁束の転換は従来のサイズのダイナミックドライバーより優れています。
- 0.32mmクラスの標準的なダイナミックドライバーに使用されているマグネットギャップと比較すると、「XUN-7」ダイナミックドライバーはマグネットギャップが0.15mmしかなく、歪を改良する大幅な改善効果がもたらされています。
- XUNシリーズの長所を引き継ぎ、XUN-7はこれまで通りのデュアルマグネットとデュアルキャビティ設計を採用しており、衝撃的なサウンドステージをもたらします。
- 5ミクロンの振動板厚は、音のディテールを明らかにし、細部をより完璧なものにします。
3Dプリントされたサウンドダクト構造
CCA HM20内部イヤホンのシェルは、3Dプリントサウンドダクト構造設計に基づき、第4世代DLP高精度デバイスを使用して、より良い精度を実現しています。サウンドダクト構造の物理バンドパスとローパスフィルタリングは、RC電源周波数分割によって分割されているハイブリッド3周波の構造を形成する3Dプリントに依存します。低・中域を処理する物理バンドパスフィルタリングと、中・高域のQ値を制限するローパスフィルタリングで構成されています。イヤーシェル内部には、3Dプリントによるサウンドダクト構造を採用し、コイルの動きをスムーズにし、出力音に歪みを与えないよう設計しています。
ミリタリーグレードの高級亜鉛合金フェースプレート:モザイク構造のユニークなデザイン
HM20は、高精度な金属ダイキャスト加工で作られています。メタルシェルは研磨、サンドブラスト、電気メッキなど27もの複雑な工程を経ています。最終的に、高級ジュエリーに匹敵するまばゆいばかりの外観を呈し、その硬度はミリタリーレベルに匹敵するほどで、丈夫で耐久性に優れています。
クラシックチューニングへのオマージュと革新性:CCA専門音響チームが綿密にチューニングしたステレオサラウンドHiFiオーディオ
HM20は専門的なチームによりチューニングされており、広いサウンドステージと豊かなディテール、パワフルな低音、自然なボーカル、スムーズな高音域の伸びなど、特徴的なサウンドを奏でます。
人間工学に基づいたデザイン、快適な装着感
人間工学に基づいた快適なデザインのイヤーシェルと3組の異なったイヤーチップにより、個人個人に適合する快適な装着感が実現されています。
より良いケーブルで、より良いパフォーマンスを:より低歪みの純銀メッキケーブル
銀メッキ層が解像度を高め、信号伝送時のロスを低減します。また、新しいケーブル設計により、絡まりを効果的に抑制します。
暗くて地味なマイルドドンシャリサウンド
CCA HM20は1DD+7BAハイブリッドというかなり複雑なドライバー構成でありながら、かなり滑らかな音像一貫性のあるサウンドを実現しているイヤホンです。
パッケージ(8.0)
パッケージは価格帯の標準を満たしています。とはいえ、外箱のデザインなどはいつものKZでチープです。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- 説明書
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
CCA HM20はアンプの出力インピーダンスの影響を受けます。
測定値は有料記事をご覧ください。
ANTELOPE AUDIO(アンテロープオーディオ)は、20年以上に渡りハイエンドのデジタルオーディオクロックやAD/DAコンバーターを手がけるメーカーです。プロフェッショナルが認めるクリスタル・マスタークロックを始めとする独自技術により、完璧なクロッキングを実現。レコーディングスタジオやプロエンジニア、プロミュージシャンはもちろん、オーディオファンからも高い支持を集めています。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
CCA HM20はニュートラルに近いU字型のサウンドシグネチャーになっています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.5)
- 原音忠実度:S
- 臨場感:A-
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:B+
- 存在感:A-
CCA HM20の低域はかなり深くまで伸びています。
バスドラムは重厚感も十分で、ランブルもかなりしっかりと感じられます。わずかに豊満で膨張的に弾む感じに聞こえるところがあります。
エレキベースも十分に黒く、広がりがあります。
見通し感は悪くありませんが、若干中低域で膨張的に聞こえるところが感じられます。低域好きをおおむね満足させることができると思われます。
中域(9.5)
- 原音忠実度:S-
- 厚み:B
- 明るさ:B
- 硬さ:B
- 存在感:B
CCA HM20の中域はほぼ完全にニュートラルですが、わずかに中心部が凹んでいます。
質感はかなり正確ですが、中域はやや暗い位置に聞こえます。中域上部から中高域にかけて少し強調されているため、艶やかさが少し強く感じられます。
ボーカルは暗い雰囲気を持ちながら、わずかに上気して媚びるような声色になっており、ややハスキーに聞こえ、子音の歯切れは少し強調されています。
ハイブリッドモデルの弊害として歪が多い中域で、背景との分離が少しはっきりせず、解像度も少し低いため、奥行き感はあまりよくありません。
高域(9.0)
- 原音忠実度:B
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B
- 脆さ:C+
- 荒さ:D+
- 繊細さ:D+
- 存在感:B-
7BAも搭載しているにもかかわらず、高域はかなり滑らかに減衰するように調整されています。拡張性も悪くない水準です。
精細感も十分でディテールに不足はほとんどありませんが、繊細さはやや物足りません。そのせいでシンバルクラッシュは少し粒子が粗いですが、広がりは悪くなく、それなりに爽快感は感じられます。私の好みよりは少し地味ですが、中域の暗さとのバランスを考えると、これくらいの落ち着きがあるのほうがいいのかもしれません。
バイオリンや木管は滑らかに倍音がつながっており、音像一貫性はわりと優れています。
定位/質感
- 質感の正確性:S
- 定位の正確性:B+
- オーケストラのテクスチャ:A-
- 雅楽のテクスチャ:B+
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
少し暗い雰囲気でフルオーケストラを楽しみたい場合、CCA HM20は悪くない選択肢だと思います。中域の透明度と解像度が物足りないのが気になるところですが、暗めで上品に聞こえるところがあり、倍音のつながりも良いため、木管やバイオリンがわりときれいに伸びます。重厚感も十分です。
雅楽もおおむね悪くないと思います。透明度不足のせいで篳篥が少しかさついていたり、和音が華やかすぎてややうるさくなりやすいという欠点はありますが、不快なほどではないですね。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:B-
- イメージング:B
- 高域:A
- 中域:B
- 低域:C+
低域の深さは標準以上で、中域はやや奥に聞こえ、高域の高さは標準よりわずかに物足りません。
クリア感は価格の水準程度かわずかに物足りません。
イメージング性能は価格を考えると、少し物足りません。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:A-
- 個人的な好み:A-
1DD+7BAという後世ながらも、CCA HM20がかなり一貫性の高いサウンドを実現していることは、最近のCCA(KZ)のチューニング技術が大幅にレベルアップしていることを示しています。
ただ最近のKZ製品はもっと質の高い製品が多いので、解像度や透明度が不足しがちなHM20をあえて積極的に選ぶ必要性は感じません。音の傾向が違うので単純比較はできないものの、兄弟機ではKZ ZARのほうが総合的には少し優れているように思います。
音質的な特徴
美点
- 優れた原音忠実度
- 正確な質感
- スピーカー的な前方定位感
- 優れた音像一貫性
- 重厚な低域
- 悪くない高域拡張性
欠点
- 透明度が少し不足している
- 解像度が不足している
- 暗くて地味な中域
優れた原音忠実度
正確な質感
優れた音像一貫性
【フィギュアギャラリー】TAITO 初音ミク フィギュア Costumes チャイナドレス ver.
鮮烈に美しく
初音ミクがオリジナルチャイナドレスコスチュームで立体化!
艶やかな色合いのチャイナドレスを着こなし、しなやかで美しいフォルムがとても優美な逸品です。
今にも動き出しそうな姿をギャラリーでご堪能下さい😊💕
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- CCA HM20
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- CCA HM20
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- CCA HM20
総評
CCA HM20は1DD+7BAハイブリッドというかなり複雑なドライバー構成でありながら、かなり滑らかな音像一貫性のあるサウンドを実現しているイヤホンです。歪率の高さや解像度の低さを考えると、価格帯では優れている機種というわけではありませんが、サウンドバランスは比較的整っているため、無難な選択肢です。
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