免責事項
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BGVP DM8の概要
こんな人におすすめ
- パンチのあるサウンドが好き
- チャーミングなボーカルを楽しみたい
- メロウなサウンドが好き
- 音の質感にこだわる
- コスパ重視
基本スペック
- 周波数特性:10Hz~40kHz
- インピーダンス:16Ω
- 感度:110dB
- ケーブルコネクタ:mmcx
- 価格帯:30000円~50000円
- パッケージ:8.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.0/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:8.0/10.0
- 歪みの少なさ:7.5/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:11.0/10.0
長所
- 優れた解像度
- かなり正確な質感
- 比較的高い原音忠実度
- 印象的で魅力的なボーカル表現
- ウォーム
- パンチのある低域
- 艶やかで色気のあるサウンド
- 聞き心地を考えて調整された高域
短所
- 歪み率が高め
- ダイナミズムに欠ける
- 拡張性に欠ける高域
- 深みに欠ける低域
- 爽快感に欠ける
- マイクロディテールの不足
BGVP DM8の特徴
- 高性能な片側8基のBAドライバーを搭載
- プレミアムKnowles&Sonion BAドライバー
- 滑らかで、詳細な、豊かなサウンド出力
- 歪みのないサウンド出力
- プレミアムビルド品質
- インピーダンス:27Ω
- 周波数応答:10Hz-40kHz
- 感度:110デシベル/mW
- 歪み率:<0.5%
- チャンネル差:<1デシベル
- 定格出力:12mW
- ユニバーサルMMCXコネクター
- ケーブル長:1.2メートル
パッケージ(8.5)
BGVP DM8のパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース多数
- 3.5mmシングルエンド変換プラグ
- 4.4mmバランス接続変換プラグ
- キャリイングケース
- 説明書類
ビルドクオリティ(8.0)
装着感(8.5)
筐体は少し大きいですが、耳への収まりもよく装着感は良好です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
BGVP DM8はアンプの出力インピーダンスが十分に大きい場合、全音域で影響を受けるようです。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーピース Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
BGVP DM8はニュートラルに近いサウンドを持っています。中域の中心部はやや凹んでおり、V字型で奥行きと立体感に強調が見られます。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(8.0)
- 原音忠実度:A
- 臨場感:B-
- 深さ:B+
- 重み:A-
- 太さ:A-
- 存在感:B+
低域は重みは十分にありますが、やや膨張的で深さは物足りません。
一般に浅く聞こえる低域なので、バスドラムのパンチは悪くないにしても、ドラムキックの重さに欠け、インパクトは強くありません。エレキベースも少し黒さにかけて聞こえます。明るい低域ですが、見通し感が良いというわけでもなく、一般に低域好きを満足させる品質とは言い難いでしょう。
中域(9.5)
- 原音忠実度:S-
- 厚み:A-
- 明るさ:B+
- 硬さ:B+
- 存在感:B
中域は前面に近い位置で聞こえます。明るく聞こえます。
中低域がわずかに強く、中域の音像は少し響いてまろやかに聞こえます。輪郭が柔らかく、わずかにぼんやりしますが、耳あたりの優しい音です。いわゆる美音系というのはこういう音でしょう。中域の透明度自体は良好というわけではありませんが、イメージング性能は高いため、十分に印象的です。
歯擦音などの刺激的な要素も少ないため、聞き心地は安定しています。
高域(8.5)
- 原音忠実度:D
- 艶やかさ:B+
- 鋭さ:B+
- 脆さ:B-
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D+
- 存在感:C
高域は十分な鮮明感を実現しながら、聴き心地が安定するよう歯擦音などが適宜抑えれており、わりと良好なチューニングです。しかし、拡張性は物足りません。
シンバルは少し地味に聞こえやすく、クラッシュの広がりに欠けます。
マルチドライバー機種のわりにうまくピークを出さないように調整されているので、倍音表現は自然で、バイオリンの伸びは高さに欠けますが、雰囲気はナチュラルですね。
定位/質感
- 質感の正確性:S
- 定位の正確性:B
- オーケストラのテクスチャ:A-
- 雅楽のテクスチャ:A-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
重厚感が足りませんが、質感表現は正確に近く、前方定位的で、スピーカーで聞く環境に近い自然な雰囲気で聞こえます。解像度が高いので、かなりクオリティに優れて感じられますが、伸びやかさはもう少し欲しいと思う場面が多いのと、中域のTHDが高くて付帯音が多く、透明度に劣るのが気になります。濁ってドライに聞こえやすくなるため、みずみずしさでは少し物足りなさを覚えます。
雅楽も篳篥の音がかなり正確ですが、和音はやや抜けが悪く金属的に聞こえます。全体の雰囲気はかなり良いですが、抜群というほどでもありません。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B
- クリア感:B
- イメージング:A
- 高域:S-
- 中域:A+
- 低域:B
深さはややもの足りず、中域は少し奥行きが広く、高域は標準的か少し物足りない程度です。
クリア感は価格を考えると少し物足りません。中域で歪が大きめなのも気になりますね。
イメージング性能は価格を考えると抜群に近いです。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:A
BGVP DM8はBGVPの現行フラッグシップに相応しいバランスの良さと高い解像度を持っています。単純なサウンドパフォーマンスだけで言えば、たとえば10万円台のMEZE RAI PENTAを上回るほどで、同じく中域重視で高解像、女声ボーカルの美しいサウンドを持っていますが、RAI PENTAより全体的に洗練されています。
音質的な特徴
美点
- 優れた解像度
- かなり正確な質感
- 比較的高い原音忠実度
- 印象的で魅力的なボーカル表現
- ウォーム
- パンチのある低域
- 艶やかで色気のあるサウンド
- 聞き心地を考えて調整された高域
欠点
- 歪み率が高め
- ダイナミズムに欠ける
- 拡張性に欠ける高域
- 深みに欠ける低域
- 爽快感に欠ける
- マイクロディテールの不足
印象的で魅力的なボーカル
パンチのある低域
艶やかで色気のあるサウンド
艦隊これくしょん~艦これ~ 島風 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)
大人気PCブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』より、”島風型1番艦”駆逐艦「島風」をリリースいたします。
ファンにはおなじみのゲーム内イラストを元に、とってもキュートな立ち姿を忠実に立体化しました。特徴的なウサ耳に金髪ロングヘアー、へそ出しセーラー&ミニスカに大胆ヒモパン、紅白ストライプのニーソ等々…萌え要素超満載です。
もちろん大中小の「連装砲ちゃん」も付属してボリューム満点の造形となっています。背中に搭載された五連装酸素魚雷発射管のメカメカしいディティールや各種装備類の質感など、こだわりのつまった逸品です。
速さが自慢の重雷装駆逐艦「島風」を是非あなたの編成に加えて下さい!
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- BGVP DM8
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- BGVP DM8
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- BGVP DM8
総評
BGVP DM8は中域を調和的でメロウに楽しみたい人におすすめできる中華イヤホンです。価格を考えると抜群に近い解像度を持っており、ボーカル表現は非常に美しく、クラシックも優美に聴くことが出来ます。オーディオスペック面の欠点は歪率の高さ、音場の広がりに欠けるといったところにありますが、より高価格のMEZE RAI PENTAのような製品と十分に競合できるコスパを持っています。パッケージの豪華さでもハイエンド製品に劣りません。
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