免責事項
- このレビューはBaseusから誠実な品質レビューを読者に伝えるために提供されたサンプルに基づいて書かれています。
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Baseus SiMU S1 Proの概要
こんな人におすすめ
- 重低域重視
- EDMが好き
- ダイナミックなサウンドが好き
- ドンシャリ系のサウンドが好き
- イヤホンの見た目にこだわる
基本スペック
- 連続/最大再生時間:7h/28h
- 防水性能:IPX5
- 対応コーデック:AAC/SBC
- 技適番号:214-113646
- 価格帯:5000円~10000円
- パッケージ:7.5/10.0
- ビルドクオリティ:9.0/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:8.0/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:7.0/10.0
- 通信品質:7.0/10.0
- アクティブノイズキャンセリング:7.5/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:10.5/10.0
長所
- 比較的バランスが良い
- 深みのある低域
- 比較的聞き疲れしにくい
- 奥行きのある立体的なサウンド
- ダイナミズムに優れる
- 比較的一貫性のある高域
- 価格に対して優れたANC性能
- 高品質なビルドクオリティ
短所
- 中域が遠い
- ボーカルが少し暗い
- 厚みのない、薄っぺらいサウンド
- デジタル的
- 通信品質に相性があり、不安定
Baseus Simu S1 Proの特徴
Baseus Simu S1 ProはBaseusの完全ワイヤレスイヤホンシリーズであるSimuシリーズの最新フラッグシップモデルです。
- 【ワイヤレス充電対応】充電ケースをワイヤレス充電器/Qi対応モバイルバッテリーに置くだけでわずか2時間でフル充電できるので、面倒な充電ケーブルの抜き差しが必要無く、便利で快適な充電ライフを送ることができます。 ♬驚きの連続再生時間♪1回の充電で7時間の聴取が可能で、コンパクトな充電ケースを使えば28時間まで延長できます(音量50%の場合)。外出先ですぐに充電したい場合は、イヤホンを10分充電するだけで90分間聞くことができます。
- 【ANC ノイズキャンセリング機能】聞きたいことだけ聞く♫アクティブ・ノイズ・コントロール(ANC)機能を搭載。S1 Proを装着した瞬間、周囲の騒音を減らして混雑する駅や賑やかなショッピングモール、通勤ラッシュ時の地下鉄などでも、自分の音楽世界に浸ることができます。雑音を低減するためにわざと音量を上げる必要がなく、大きな音から耳を守ります。ANCノイキャン搭載 完全ワイヤレスイヤホン S1 Proは耳への負担が少なく、むしろ通常のイヤホンより耳に優しく設計されています。
- 【外音取り込み機能も搭載】音楽を楽しみながら周りの大切な音も逃さない♩ (左/右)タッチセンサーを長押しするとANCノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを切り替えでき、とっさに会話をするとき、アナウンスを聞きたいとき、またジョギング・ランニングの際など、周囲の車や人に気をつけたいときに、ワイヤレスイヤホンを外さず、周りの音を聞きながら安全かつ快適に音楽を楽しめます。
- 【Bluetooth5.2&左右同時伝送方式】接続安定性が大幅に向上♪Bluetoothの最新バージョン5.2を採用し、安定性・通信速度・接続距離・省電力機能が向上され、低消費電力でより安定した接続が可能になり、高品質の音楽を楽しめます。左右同時伝送方式を採用するので、左右のイヤホンそれぞれがBluetooth信号を同時に受信できます。 従来の完全ワイヤレスイヤホンで多く用いられていたリレー方式に比べ、ゲーム/ドラマ/野球のライブ中継映像を視聴する際にも音声の遅延が少なく、混雑した場所でも途切れにくい安定した接続が可能です。超高音質と超低遅延転送の両立を実現、圧倒的な臨場感を与えます。
- 【片側3.6g超軽量&柔らかいイヤピース】 耳への負担を最小限に抑える♫片耳イヤホンの重さがわずか3.6g、長時間でもストレスなく使用可能です。3種類のサイズ(S、M、L)、柔らかく耐久性に優れたシリコン製のイヤーピースも提供し、耳への負担を最小限に抑え、簡単で快適な着心地を実現し、人体工学に基づいた理想的なデザインです。
プロモーション動画
Baseusについて
日本ではあまり有名ではないBaseusですが、ガジェットブランドとしては世界的に有名で、AUKEYやANKER、Mpowなどに匹敵します。
Baseus自身のコーポレートサイトによれば、2020年8月時点で世界の180カ国以上に商流を持ち、全世界で600店舗以上のリアルストア、400店舗以上の旗艦店を持ち、しかも2022年までには旗艦店を全世界1000店舗規模に拡大する目標を掲げている、メガブランドです。
ブランドについての詳細は以下の記事にまとめています。
パッケージ(7.5)
Baseus SiMU S1 Proのパッケージは価格を考えると十分に上質です。紙を中心としたパッケージで環境への配慮が見られ、処分もしやすい点は良いです。
説明書やクイックスタートガイドなども揃っており、日本語に対応しています。直感的に製品を使うことができるでしょう。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- Baseus SiMU S1 Pro本体
- 専用充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース(3サイズ)
- マニュアル
ビルドクオリティ(9.0)
ビルドクオリティは価格を考えると、かなり上質であり、Baseusがデザインセンスと製造能力に優れていることがわかります。
見た目だけで言えば、1万円クラスの多くを凌駕し、2万円クラスに迫ります。
装着感(9.0)
耳が小さい人でも問題なく装着できそうです。収まりもよいでしょう。
接続品質
AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では標準的か少し物足りない接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は悪くなく、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっていますが、距離があると時々途切れます。遮蔽物を挟むと完全に通信が遮断されました。接続品質面では少し安定性に欠ける印象を受けます。
とくにFiiO製プレーヤーやトランスミッターで接続相性が悪いところがあり、音飛びがひどくなったりノイズが多く入る傾向が見られますが、これはメーカーに問い合わせたところ、仕様に近いようです。メーカーによれば、SiMU S1 Proはプレーヤー向きには調整しておらず、スマホでの利用を想定しているようです。
たしかにSamsung Galaxy A30に接続した場合はほとんど遅延は発生しませんし、接続品質も実用上あまり問題を感じませんが、それでも通信品質の安定性は最近のモデルにしてはやや物足りない印象を受けます。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開ける |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納し蓋を閉じる |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード |
リセット方法 | ①イヤホンをケースに収納 ②両方のイヤホンをケースに収め、ケースのリセットボタンを10秒長押し |
曲再生/停止 | 多機能ボタンを2回タップ |
曲送り | 右耳側の多機能ボタンを3回タップ |
曲戻し | 左耳側の多機能ボタンを3回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを2秒長押し |
ノーマル/ANC/ヒアスルーモード切替 | 多機能ボタンを2秒長押し |
アクティブノイズキャンセリング性能
詳細は有料記事に譲りますが、Baseus SiMU S1 ProのANC性能は総合的には価格帯で優れているというわけではなく、むしろおとなしめの効果です。しかし、聴感上の影響が大きい中域から中高域の遮断率が大きいため、体感的な効果は比較的大きく感じられるはずです。
つまり、Baseus SiMU S1 ProのANCはBaseusらしい実用本位の性能を持っており、実際上の体感的な効果は価格帯ではなかなか優秀です。
ANC録音
録音はAntelope Audio Amariにつないだヘッドホン(beyerdynamic DT990 Edition 2005 600Ω)から、70dBSPL@1khzにテストトーンの音量レベルを合わせた上で、専用のテスト音源を自由音場フィルターを適用したうえで再生しています。音源はヘッドホンのみでの再生音源と、Baseus SiMU S1 ProをANCモードにしたうえで、そのうえにヘッドホンをかぶせて再生したものが用意されています。これで疑似的にアクティブノイズキャンセリングを体感できます。
実際のANCは装着感の影響も大きいですし、ヘッドホンをかぶせて再生しているために実際の聞こえ方とは異なりますが、比較的実際に近い体験ができます。
なお環境音源は効果音ラボさんの音源を利用しています。
- ヘッドホンのみの再生
- Baseus SiMU S1 Pro ANC ON
音質
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- アナライザソフト①:TypeDSSF3-L
- アナライザソフト②:Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性(自由音場補正済み)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータスなど
測定値は有料記事をご覧下さい。各モードの周波数特性の違いなど、より詳しい情報が参照できます。
オーディオステータス
音質解説
Baseus SiMU S1 Proはニュートラルサウンドの中域を凹ませたV字型ドンシャリサウンドを持っています。そのため中域で奥行き感が強調され、立体的に聞こえますが、質感の点で不自然に聞こえやすい傾向があります。とくにボーカル音像にこだわる場合は、中心部が暗いのにアグレッシブでシャウト感が出やすく、聞き取りづらく情緒不安定な印象を受けるでしょう。
サウンドクオリティ面では、通信品質の安定性やオーディオスペックの詳細を考えると、同価格の人気ブランドSoundPEATSクラスには少し劣りますが、ほとんど同等です。
以下のレビューはFiiO M15にSBCでつないでノーマルモードでテストしています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.0)
- 原音忠実度:A
- 臨場感:A
- 深さ:A
- 重み:A-
- 太さ:B
- 存在感:A-
Baseus SiMU S1 Proの低域は全体の中では存在感が強めです。
低域は十分に深くまで到達しており、重みと深さに優れています。一般にベースヘッドを満足させる水準であると言え、十分に深堀りされ鳴動感のあるドラムンベースを聴かせてくれるでしょう。
低域は非常に素直にレイヤリングされるので、ディテール感は自然です。
中域(8.0)
- 原音忠実度:A+
- 厚み:B
- 明るさ:B-
- 硬さ:B
- 存在感:B
中域は全体の中では窪んだ位置におり、少し暗く遠くに聞こえます。低域との分離がよく、スッキリして聞こえますが、薄っぺらさが気になります。
楽器音やボーカルは奥から伸びてくるように聞こえやすく、立体感の強調があり、シアターのような雰囲気がありますが、質感は不自然に聞こえます。
中域の厚みに欠けるところがあるので、低域の強さの割に重厚感はイマイチに感じられる傾向があります。クラシックを聞いても薄っぺらい印象を受ける傾向があり、伸びは良いですが、重心の安定感に欠けるサウンドに思うかもしれません。
一方で、EDMやロックはエッジ感や艶が強調され、奥行きの強調によってダイナミズムが強調されて聞こえます。また中域の薄さが重低域の存在感を強調するので、リズム感がよりはっきりしてグルーヴに優れた印象を受けるかもしれません。
高域(8.5)
- 原音忠実度:D+
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B
- 脆さ:C+
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D+
- 存在感:B-
高域はニュートラルを意識しているため、質感はなめらかで自然に聞こえますが、拡張性には少し欠けるように聞こえます。
低域とはバランスが取れているため、音像のディテールに埋没感はありません。さらに、V字ドンシャリにありがちな高域のピーク感の強さもなく、荒々しいところはあまり感じない、聞き心地の良い高域です。
解像感も高く、音像の一貫性も高いですが、抜けは少し不足していますね。サ行がやや尖って聞こえたり、シンバルクラッシュが潰れて窮屈に聞こえる場面があります。
定位/質感
- 質感の正確性:B+
- 定位の正確性:B+
- オーケストラのテクスチャ:B-
- 雅楽のテクスチャ:B-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvořák: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
SiMU S1 Proのサウンドは明るく、中域の清潔感が高くてスッキリしており、つややかでのびやかな倍音が美しく聞こえます。ただし、中域の充実感のなさが、全体的にデジタルで不自然なサウンドに聞かせる傾向につながっており、どの曲も基本的に薄っぺらく聞こえます。
フルオケは立体感が強調されて人によっては音場が広く感じるかもしれませんが、楽器の軸に安定感がなく、金管やバイオリンが少しヒステリックに聞こえます。
雅楽も中高域が強調されて聞こえすぎ、奥行きが過剰な上、和音がかなり甲高く聞こえます。よくありませんね。
音場/クリア感
- 音場:B+
- クリア感:B
奥行きがかなり強調されています。深さも標準以上です。
クリア感は価格の標準を満たしています。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:B+
- 個人的な好み:B
Baseus SiMU S1 Pro は音質面では価格の標準を満たしていますが、とくに魅力的な点が多い機種ではありません。価格帯ではノーマルプレーヤーであり、音質面に付加価値がある製品ではないようです。
バランスの良いドンシャリというべきサウンドは、とくに低域と中高域に味わいがあり、EDMの立体的なサウンドやロックを楽しく聞かせる可能性があります。低域ジャンキーも十分満足させる余地があるでしょう。中域以外では音像の一貫性にもよく配慮されています。
しかし、それだけです。悪くはないが、この価格帯でこれ以上に優れた音質の機種は多いため、積極的におすすめすべきポイントもありません。せいぜい中の中といったところです。
音質的な特徴
美点
- 比較的バランスが良い
- 深みのある低域
- 比較的聞き疲れしにくい
- 奥行きのある立体的なサウンド
- ダイナミズムに優れる
- 比較的一貫性のある高域
欠点
- 中域が遠い
- ボーカルが少し暗い
- 厚みのない、薄っぺらいサウンド
- デジタル的
深みのある低域
奥行きに優れる
一貫性のある高域
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはAntelope Audio Amariを用いています。コーデックはAACで、イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
- SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- Baseus SiMU S1 Pro
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- Baseus SiMU S1 Pro
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- Baseus SiMU S1 Pro
総評
Baseus SiMU S1 ProはANC性能やビルドクオリティなどを考えると、総合的にはこの価格帯で手に入るイヤホンの中では良質な部類に入ります。しかし、サウンド面では標準クラスで、さらに通信相性がある点を考えると、多くの人におすすめするのは少し困難でしょう。普段音楽を聴くのにスマホを使っており、ドンシャリサウンドが好きで、EDMやロックをとくに好んで聴いている人には、価格帯で悪くない選択肢だと思います。
つまり総合的には、ガジェットとしては優秀ですが、オーディオマニアにはそれほどおすすめできないという評価になります。
コメント