免責事項
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Audiosense T180の概要
こんな人におすすめ
- ウォームで聞き心地の良いサウンドが好き
- バランスの良いサウンドが好き
- 駆動で化けるような玄人向けのイヤホンが好き
基本スペック
- 周波数特性:18Hz~22kHz
- インピーダンス:16Ω
- 感度:105dB
- ケーブルコネクタ:mmcx
- 価格帯:3000円~5000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:9.0/10.0
- 高域:8.0/10.0
- 中域:8.0/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:6.5/10.0
長所
- 奥行き感のある音場
- バランスが良い
- ウォームで聞き心地が良い
- 高負荷のアッテネータを使うことで高品質なモニターイヤホンに早変わり
短所
- クリア感に欠ける
- ディテール感の不足
- 空気感の不足
Audiosense T180の特徴
- 素晴らしいサウンド – クリアで詳細な高音、豊かな中音、穏やかな低音で、バランスの取れたサウンドシグネチャーを生み出すために調整されています。 バランスのとれたサウンドのシグネチャーと少しの活気。
- 人間工学に基づいたデザイン – 形状記憶ケーブルと小さなフォームファクタを備えたオーバーイヤーデザインにより、快適なフィット感を実現し、耳に着けていることを忘れるほどです
- リファレンス・シリーズは全ラウンドで高級 – プラグからイヤホンまで、T180は最高品質の部品を使用
- 長持ち設計 – 取り外し可能な金メッキのコネクタは、ワイヤーが擦り切れたり、壊れたりした場合には、新しいイヤホンと交換するだけで済みます
- ユニバーサルフィットのインイヤーモニターはステージ上でも外でも使用できます。歌手、ギタリスト、バンド活動にお勧めです.ステージの着脱に最適。
パッケージ(8.0)
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース(多数)
- キャリイングケース
- 説明書
ビルドクオリティ(8.5)
装着感(9.0)
装着感はかなり良好です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
Audiosense T180はアンプの出力インピーダンスの影響をかなり受けます。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
Audiosense T180はバランスの良いウォームニュートラル系のフラットサウンドを実現しています。インピーダンスが高いヘッドホンアンプで鳴らすとさらに音がバランス良くなるため、クリアなモニターイヤホンとして価格を超えた優秀な性能を示します。実際に82Ωのアッテネータをつけて駆動したサウンドはこの記事後半のレコーディングシグネチャーで確認できます。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(9.0)
- 原音忠実度:S-
- 臨場感:B
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:A-
- 存在感:B+
T180の低域は比較的深くまで到達しています。
深さは比較的しっかりしており、レイヤリングも悪くありませんが、やや膨張的に聞こえます。エレキベースに熱気の感じられるサウンドで個人的には好みですが、引き締まりには少し欠けますね。
中域(8.5)
- 原音忠実度:S-
- 厚み:A-
- 明るさ:A-
- 硬さ:B+
- 存在感:B
中域は中域上部に少し強調があります。
響きは少し強調されており、ややぼんやりしています。ステージングは少し強調されています。鮮明感は少し抑えられており、若干ディテールに不足を感じます。
高域(8.0)
- 原音忠実度:D
- 艶やかさ:B+
- 鋭さ:B+
- 脆さ:C+
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D
- 存在感:C
高域はやや存在感が弱めです。
鮮明感が少しもの足りず、高さに不足を感じます。ディテールをはっきりさせたい場合は少し高めのアッテネータを使うと、明瞭感が格段に改善するでしょう。
定位/質感
- 質感の正確性:A
- 定位の正確性:B-
- オーケストラのテクスチャ:B+
- 雅楽のテクスチャ:B
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
総じて聞き心地もよく、悪くないフルオーケストラです。しかし特別高精細というわけでもなく、質感もきれいというわけでもなく、定位も悪くない、普通のフルオーケストラです。
雅楽も悪くないバランスで悪くない音を聞かせてくれます。抜けが悪いので和音がうるさいのは、個人的に好みじゃないですね。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B
- クリア感:B-
- イメージング:B+
- 高域:A
- 中域:A-
- 低域:B-
深さは悪くなく、中域でわずかに奥行きが強調され、高域の高さは少し物足りません。
クリア感は平凡です。
イメージング性能は価格を考えると優れています。
音質総評
- 原音忠実度:B+
- おすすめ度:B+
- 個人的な好み:B
標準のT180は可もなく不可もなくといったバランスの良いフラット系イヤホンです。しかし、高出力インピーダンスのヘッドホンアンプやアッテネータを使うことで非常に優れたモニターイヤホンとして使うことが出来ます。
音質的な特徴
美点
- 奥行き感のある音場
- バランスが良い
- ウォームで聞き心地が良い
- 高負荷のアッテネータを使うことで高品質なモニターイヤホンに早変わり
欠点
- クリア感に欠ける
- ディテール感の不足
- 空気感の不足
バランスが良い
高負荷のアッテネータを使うことで高品質なモニターイヤホンに早変わり
Re:ゼロから始める異世界生活 Coreful フィギュア レム~パックイメージver.~
人気シリーズ「コアフル」より、パックをイメージした衣装を着たレムが登場!
メーカーがもふもふの毛並みの質感再現とかわいらしさにこだわったモデルです。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- Audiosense T180
- Audiosense T180 (82Ω駆動時)
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- Audiosense T180
- Audiosense T180 (82Ω駆動時)
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- Audiosense T180
- Audiosense T180 (82Ω駆動時)
総評
Audiosnse T180は価格帯で悪くないウォームニュートラル系イヤホンです。標準でも使い勝手は悪くありませんが、その真の魅力は高出力インピーダンスのヘッドホンアンプやアッテネータを使ったときの高精細のサウンドです。
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