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audio-technica ATH-M20Xの概要
こんな人におすすめ
- 明るいサウンドが好き
- ボーカルを詳細に聴きとりたい
- 解像度重視
基本スペック
- 再生周波数:15Hz-20000Hz
- インピーダンス:47Ω
- 感度:96dB
- 価格帯:5000円~10000円
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:8.5/10.0
- 低域:8.0/10.0
- 歪みの少なさ:8.0/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:11.0/10.0
長所
- 良好なディテール感
- 優秀な解像度
- 明るい中域
- 中域への適切なフォーカス
- ダイナミックなサウンド
- 前方定位的
短所
- 低域の深さに欠ける
- 質感の正確性の不足
- わかりづらい定位感
- 構築感の不足
audio-technica ATH-M20Xの特徴
フラットな特性で広帯域再生を実現する高音質スタジオモニターヘッドホンのエントリーモデル。
- 新開発の強磁力φ40mmCCAWボイスコイルドライバーを搭載しプロの現場に耐えうる高音質を獲得。
- 遮音性を高める楕円形状のイヤカップを採用し長時間使用でも快適なモニタリング。
- 新採用のイヤパッド素材で優れた耐久性を実現。
- 取り回しやすく絡みにくい片出しコード。
- スタジオレコーディングやミキシングに最適。
パッケージ(8.0)
パッケージは価格の水準を満たしています。
パッケージ内容
- ヘッドホン本体
- 3.5mm→6.35mmアダプター
- 説明書
RMEオーディオインターフェイスの新たなスタンダードモデル。最大20の録音チャンネルと20の再生チャンネル、SteadyClock FS、高性能マイク入力、内蔵パラメトリックEQ、USB録音機能、全ての機能を制御可能なスタンドアローン・モード機能を搭載。多彩な入出力に、プロフェッショナル・レコーディングを実現するスペック、RMEの定評ある安定性、必要な全てを備える機能群。それらをハーフラック・サイズに凝縮したRMEの新定番。
大ヒットのBabyface Proをさらに洗練させた後継モデル。
「SteadyClock FS」の搭載によって、1000 兆分の1 秒 (フェムト秒) 単位での正確なDAコンバージョンを実現。よりクリーン、より高解像のサウンドを提供します。
ADI-2 Pro FS と同じオペアンプを使用し、出力THDが最大10dB改善。また、ヘッドホンアンプとしての性能が大きく向上。3.5mmのヘッドホン出力は最大90mWまで対応し、出力インピーダンスは2Ωから0.1Ωまで減少しています。妥協のないサウンドを追及した傑作のUSB バスパワー対応オーディオインターフェイスです。
最大サンプルレート768kHzならびにDSDの再生/録音にも対応した超高精度AD/DAコンバーターであるADI-2 Proは、USB DAC、USBオーディオインターフェイス、さらにハイエンドなヘッドフォン・アンプとしても今までにない品質で提供するためにデザインされました。「ADI-2 Pro FS R Black Edition」は、S/N比が117 dBから120 db (123dBA) に向上し、歪みはフル・デジタル・レベルで-120 dB に改善されています。アナログXLR、RCA出力には2.5 dBのヘッドルームが追加され、歪みのないサンプル間ピークの上限が+4 dBFSにまで引き上げられます。また、ADI-2 DAC FSで採用された高機能で便利なマルチ・リモート・コントローラーが付属します。
ビルドクオリティ(8.5)
ビルドクオリティは価格の水準を満たしています。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
ルイジアナ州で設立されたPreSonus Audio Electronicsは、プロクオリティのオーディオ製品をハイコストパフォーマンスで提供し、世界各国のオーディオ・プロフェッショナル、ミュージシャン、アマチュアから高い評価を受けています。 DAWシステムのコントローラーやソフトウェアから、スピーカー、デジタルミキサーまで、長年培ってきた技術と実績により、業界でも最高水準の品質・信頼にて斬新な製品を提供しています。
PRESONUSのオーディオインターフェイスは、クオリティとコストパフォーマンスを両立したStudio USB-Cシリーズや、iOSなどのスマートデバイスにも対応した携帯性に優れるAudioBoxシリーズを始め、信頼性と時代を先駆ける斬新さを兼ね備えた多様な機種が提供されています。多数ある中から最適な機種をお選びいただけるよう、性能や機能の違いが一目でわかる比較表をご用意しました。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
audio-technica ATH-M20xはアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
測定値は有料記事をご覧ください。
ANTELOPE AUDIO(アンテロープオーディオ)は、20年以上に渡りハイエンドのデジタルオーディオクロックやAD/DAコンバーターを手がけるメーカーです。プロフェッショナルが認めるクリスタル・マスタークロックを始めとする独自技術により、完璧なクロッキングを実現。レコーディングスタジオやプロエンジニア、プロミュージシャンはもちろん、オーディオファンからも高い支持を集めています。
音質解説
今回はFiiO M15につないでレビューしています。
audio-technica ATH-M20xは中域充実系のサウンドシグネチャーを持っています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(8.0)
- 原音忠実度:B
- 臨場感:C-
- 深さ:B
- 重み:B+
- 太さ:B+
- 存在感:C
audio-technica ATH-M20xの低域はやや深いところが強調されるものの、それほど深くまでは伸びていません。
バスドラムの太さと重みは悪くありませんが、深さに欠け、ランブルは弱めです。
エレキベースは黒さに少し欠け、引き締まりは悪くはありませんが、やや明るめでじんわりとしたエッジのサウンドで聞こえます。
全体的に中域を邪魔しない存在感に調整されている低域で、フラットスピーカーに近いバランスが好きなら悪くありませんが、低域好きには物足りないでしょう。
中域(8.5)
- 原音忠実度:S
- 厚み:B+
- 明るさ:A
- 硬さ:A
- 存在感:B
audio-technica ATH-M20xの中域は中心部がかなり前面に出てきて、全体は前傾しています。非常に明るく聞こえますが、質感はあまり正確ではありません。
ATH-M20xの中域はエッジが弱く、クランチ感も不足しているため、構築感の再現度が悪く、モニターヘッドホンとして使うには少し物足りません。とくに輪郭感はかなり抑えられて丸いため、分離感はよくありません。そのせいで中域に曇りが少し感じられます。
ただし、解像度は非常に高く、透明度も高いため、音像は非常にピュアで明瞭なため、曇っていてもかなりしっかりと音楽の中心部を聞き取ることができます。
高域(8.5)
- 原音忠実度:C-
- 艶やかさ:A
- 鋭さ:B+
- 脆さ:B
- 荒さ:D+
- 繊細さ:C
- 存在感:C-
高域は精細感を重視して調整されています。拡張性は悪くありません。
高域は直線性に欠けるため、弦楽や木管の縦軸は安定せず、ゆらゆらと躍動感が強調されて聞こえます。ダイナミックが高域が好きなら悪くありませんが、定位感はかなりわかりづらく感じるため、モニターに使うにはかなり正確性に欠けます。
高いところの輝度が抑えめで、繊細さも少し物足りないため、ディテールに不足感はありませんが、細やかな感じはあまりありません。
高域はやや密度が薄く、スカスカして聞こえやすいところがあります。
定位/質感
- 質感の正確性:B
- 定位の正確性:C
- オーケストラのテクスチャ:B-
- 雅楽のテクスチャ:B-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
フルオーケストラ鑑賞用のヘッドホンとしてATH-M20xのおすすめ度は高くありません。質感が不正確ですし、定位感もあまり正確とは言えません。中域が明るすぎる傾向も人によっては気になるでしょう。バイオリンや木管の音に躍動感があるのはいいのですが、スカスカして聞こえがちですし、直立感がないので力強さに欠けます。
雅楽は篳篥が直立しないのがやはり気になります。また和音がサイレンのように聞こえやすいのは個人的にかなり耳障りです。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B
- クリア感:B+
- イメージング:A
- 高域:S-
- 中域:A+
- 低域:B-
低域の深さは標準より物足りず、中域は前面に近く、高域の高さは標準より少し物足りません。
クリア感は価格以上です。
イメージング性能は抜群以上でウルトラハイエンド並みです。とくに中域の解像度は非常に優れています。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:A-
- 個人的な好み:A-
audio-technica ATH-M20xは非常に優れた解像度を持つモニターヘッドホンです。非常に安価でありながらウルトラハイエンド並みの解像性能を持ち、とくに中域の解像力は卓越していると言えるでしょう。
ただし定位感などは少し信頼できないので、少なくともこれ一つでモニタリングやミキシングが完結出来るという機種ではなく、同じ価格くらいだと総合的にはClassic Pro CPH7000のほうが使い勝手が良いでしょう。少なくとも定位感に関してはCPH7000のほうが一貫しており、ディテール感や構築感もCPH7000のほうが優れているため、CPH7000のほうが音楽をより立体的に聞かせてくれると思うはずです。CPH7000は解像度でATH-M20xに及びませんが、それでもかなり高解像であることに変わりないため、多くの人にとってモニターとしての総合性能はATH-M20xを凌駕していると思われます。
音質的な特徴
美点
- 良好なディテール感
- 優秀な解像度
- 明るい中域
- 中域への適切なフォーカス
- ダイナミックなサウンド
- 前方定位的
欠点
- 低域の深さに欠ける
- 質感の正確性の不足
- わかりづらい定位感
- 構築感の不足
ダイナミックなサウンド
明るい中域
優秀な解像度とディテール
Re:ゼロから始める異世界生活 プレシャスフィギュア レム ニットワンピース ver.
大人気のプレシャスフィギュアからオリジナルニットワンピースデザインのレムが登場!
生のぬくもり感が感じられるほど素材の質感に迫った造型が堪能できます。ゆるかわいい着こなしで甘えた雰囲気の愛らしさも絶品です。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + Sabaj A10D 2022を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
ハイエンド音質を求めるホームオーディオユーザーのために、AMÁRI はリファレンスグレードの AD/DA コンバーター、最大 24-bit 384 kHz 変換と DSD 128 をサポート。使いやすいインターフェースと Antelope の代名詞となったクロッキングを提供します。他のオーディオファンコンバータとは異なり、AMÁRI は、ヘッドフォンのメンブレーンウェイト補正として機能する、ご自身で抵抗値を選択できる 2つ のヘッドフォン出力を備えています。
- 8つの DAC を実装した「独自アーキテクチャ構造」を採用、驚異の ダイナミックレンジ 138dB DA 変換を実現
- デュアル ADC 構造 による、リファレンスグレードの ダイナミックレンジ 128dB AD 変換を実現
- 独立した デュアル DAC 構造 を採用した独自のヘッドフォン出力を搭載。(XLR バランス出力も可能)
- ヘッドフォンアンプは 17 Step の可変インピーダンス機能 を搭載、どんなヘッドフォンも完全に制御可能
- Antelope Audio の代名詞、64-bit Acoustically Focused Clocking (AFC) jitter management technology 採用
- 最大 384kHz/24-bit または DSD 128 に対応、ハイレゾや DSD 音源再生機として最高のポテンシャルを発揮
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- audio-technica ATH-M20x
- CLASSIC PRO CPH7000
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- audio-technica ATH-M20x
- CLASSIC PRO CPH7000
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- audio-technica ATH-M20x
- CLASSIC PRO CPH7000
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総評
audio-technica ATH-M20xはブランドのエントリークラスのモニターヘッドホンでありながら、ウルトラハイエンド並みの解像度を持っています。そのサウンドは中域を明るくフォーカスして描き出すことを重視したデザインになっており、明るいサウンドが好きならかなり気に入ることでしょう。ただし、モニターヘッドホンとしては同じ価格くらいでもより優れた選択肢が存在しているため、あえてATH-M20xを選ぶ必要はないかもしれません。
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