免責事項
- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
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3APLUS AP60の概要
こんな人におすすめ
- 金属的な音が好き
- ギラついた音が好き
- 解像度重視
基本スペック
- 周波数特性:20-20000Hz
- インピーダンス:18Ω
- 感度:108dB
- コネクタ:mmcx
- 価格帯:1000円~3000円
- パッケージ:7.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.0/10.0
- 高域:7.0/10.0
- 中域:6.0/10.0
- 低域:7.5/10.0
- 歪みの少なさ:8.0/10.0
長所
- 優れた解像度
- 高輝度
- ぎらつきの強いグレアサウンド
- 奥行き感のある音場
- 細やかなディテール
短所
- 人工的に聞こえる
- 構築感に欠ける
- 不快なぎらつき感
- 不自然な質感
- 不自然な定位感
- 聞き心地が良くない
3APLUS AP60の特徴
- 「 銅製筐体イヤホン 」イヤホン筐体は銅製しており、不要な振動を抑制でき、どっしりとした柔らかく深みのある豊かな音を実現します。
- 「 6mmφミニドライバー 」ダイナミック型のイヤホンは迫力のある重低音表現のが特徴、力強いサウンドを楽しむことができます。本製品は6mmφダイナミックドライバーを採用され、パワフルなロックやパンクなどの音楽が好きの方にオススメ。
- 「 傾斜式耳栓 」人間工学に基づいてカナル型により、耳にしっかりフィットし、外れにくく長時間つけても快適にご使用いただけます。
- 「 多様の装着可能性 」このイヤホン本体一つを持っておくと、多種のイヤホンモデルに自由変換ことができます。mmcxのBluetoothレシーバー/アダプターに接続することで、高音質な完全ワイヤレスイヤホンに変身させることができます。有線派の方はmmcxリケーブルに接続すると、有線イヤホンになります。接続するリケーブルのタイプによって、よりいい音質にアップグレードや通話等機能も実現できます。
- 「 イヤピース4セット 」本体のイヤピース以外、別の違いタイプS、M、Lの3セットのイヤピースをプレゼントにします。自身に合わせるタイプを選択でき、耳にフィットし、柔軟性が十分で耳道の特定部分に負担が掛かることが少なくなります。
パッケージ(7.5)
パッケージは簡素です。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- (ケーブルなし)
ビルドクオリティ(8.5)
装着感(8.0)
装着感は良好です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
オーディオステータス
制動
3APLUS AP60はアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
測定値は有料記事をご覧ください。
音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
3APLUS AP60は変形U字型のサウンドシグネチャーになっています。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実][S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域(7.5)
- 原音忠実度:S-
- 臨場感:B
- 深さ:B+
- 重み:B+
- 太さ:A-
- 存在感:A-
低域は中低域が膨張的で見通し感はそれほど良くありません。
バスドラムは太さがあり、重厚感も悪くありませんが、臨場感に欠け、トントンした音に近く聞こえます。
エレキベースも黒さは悪くありませんが、やや浅く引き締まりに欠けます。
量的にはかなり目立つものの、質的には重低域マニアを満足させるのは難しいでしょう。
中域(6.0)
- 原音忠実度:B
- 厚み:A-
- 明るさ:B+
- 硬さ:B-
- 存在感:B
3APLUS AP60の中域は後傾的で、奥行き感が強調されています。
厚みがかなり強調され、ボーカルにはかなりのスポットライトが当たっていますが、その周辺はかなり暗く、ボーカルもかなり扁平に聞こえます。高域の高い輝度の影響もあり、楽器音もボーカルも質感はかなりドライで鈍く金属的に聞こえ、全体的にブリキのような機械的な雰囲気で音が聞こえます。
ディテール感は非常に高く、解像度に優れていますが、自然なつややかさやみずみずしさに欠け、人工的でスチームパンクの世界観を思わせる独特の黒光りする光沢感で満ちています。
高域(7.0)
- 原音忠実度:D
- 艶やかさ:B-
- 鋭さ:C+
- 脆さ:B+
- 荒さ:C-
- 繊細さ:C
- 存在感:B-
3APLUSは異常に精細感を強調し、繊細なディテールを過剰に強調した高輝度の高域を持っています。拡張性は悪くありません。
サ行の刺さりはかなり強く出やすいので、高域に敏感な人にはまったく向きません。空気感は悪くないので、適正音量ではおそらく聞けなくはないレベルという人は多いでしょうが、心地よくはないですね。
高輝度で解像度も高く、音が詳細に細やかに描き出される感覚がありますが、質感は金属的で不自然で、中域は奥行きが強調されすぎて窮屈ですし、定位感もわかりづらく、なんとも耳になじみにくい音です。
定位/質感
- 質感の正確性:C-
- 定位の正確性:C-
- オーケストラのテクスチャ:D-
- 雅楽のテクスチャ:D-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco」(「Dvorak: The 9 Symphonies」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005]
- 雅楽:宮内庁楽部「越天楽」(「雅楽~平安のオーケストラ」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
このイヤホンでフルオーケストラを聴くのはお勧めしません。ブリキが奏でるような不快な音で聞こえます。
雅楽も同様の理由で全くおすすめしません。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:B+
- クリア感:B+
- イメージング:A
- 高域:S
- 中域:A
- 低域:B
低域の深さは物足りず、中域で奥行きが強調され、高域の高さは標準を満たします。
クリア感は価格の水準以上です。
イメージング性能は非常に優れており、抜群に近いです。
音質総評
- 原音忠実度:B+
- おすすめ度:D-
- 個人的な好み:D-
異様に解像度が高く、繊細でディテール感がありながら、ブリキのように金属的に聞こえるサウンドが好きなら、3APLUS AP60は悪くないかもしれませんが、一般的にはほとんどおすすめする要素がないイヤホンです。
おそらくDIYで作られているイヤホンで、ドライバーの品質はそれほど良くありません。適正音量以上ではかなり急速に音が歪みます。
SHUREのAONICシリーズの音に似てなくもないと言えるので、SHUREのイヤホンのファンには多少受け入れられるのかもしれません。
音質的な特徴
美点
- 優れた解像度
- 高輝度
- ぎらつきの強いグレアサウンド
- 奥行き感のある音場
- 細やかなディテール
欠点
- 人工的に聞こえる
- 構築感に欠ける
- 不快なぎらつき感
- 不自然な質感
- 不自然な定位感
- 聞き心地が良くない
優れた解像度
細やかなディテール
高輝度
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + TOPPING A90を使い、レコーディングにはAntelope Audio Amariを用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズを使用しています。
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 原曲(-23LUFS)
- 3APLUS AP60
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 原曲(-23LUFS)
- 3APLUS AP60
Formidable Enemy
- 原曲(-23LUFS)
- 3APLUS AP60
総評
3APLUS AP60は価格を考えると悪くないビルドクオリティを持ち、高輝度で解像感の高いディテール細やかなサウンドを実現しているDIY中華イヤホンです。ただ、そのサウンドはかなり金属質に聞こえやすく、人を選ぶ音で、万人向きではありません。
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